「今村翔吾」2023年書籍ベストセラーランキング発表
歴史小説・時代小説家の今村翔吾さんは、2022年に『塞王の楯』で第166回直木賞を受賞しました。受賞後は「今村翔吾のまつり旅」と題して全国の書店などにお礼行脚をしたり、2024年4月には東京都千代田区にシェア型書店「ほんまる」をオープンしたりと、作家以外でも多方面で活動を展開し、メディアでも注目を浴びています。
今村さんの作品は、魅力的な登場人物と劇的な物語の展開でエンターテインメント性が高く、歴史小説や時代小説を読んだことがない人や苦手な人にも読みやすいため、幅広い読者に支持されています。
今回は、そんな今村さんの書籍で、2023年の販売冊数を集計したベストセラーランキングをご紹介します。ランキングをご参考に、ぜひ書店店頭でお手に取って、お好みの1冊を選んでみてください。
※ランキングは2023年の販売冊数を集計しています(集計期間:2023/1/1~2023/12/31)
※日販調べ
2023年で一番人気の作品は…?!
今村翔吾さんの書籍で、2023年に一番人気があった作品は、『イクサガミ』でした。
本作は明治11年の東海道を舞台に、江戸の剣客である主人公の嵯峨愁二郎をはじめ、命知らずの猛者たちが繰り広げるデスゲームを描いたシリーズ作品です。文庫書き下ろしで、全3巻で完結予定となっており、現在第2巻の『イクサガミ 地』まで刊行されています。また、コミカライズもされており、現在第4巻まで発売中です。さらには、Netflixにて実写ドラマの制作が決定しており、岡田准一さんが主演・プロデューサー・アクションプランナーを務めます。
『イクサガミ 天』
著者:今村翔吾
発売日:2022年2月
発行所:講談社
定価:770円(税込)
ISBN:9784065269862
金か、命か、誇りか。刀を握る理由は、何だ。
明治11年。深夜の京都、天龍寺。「武技ニ優レタル者」に「金十万円ヲ得ル機会」を与えるとの怪文書によって、腕に覚えがある292人が集められた。
告げられたのは、〈こどく〉という名の「遊び」の開始と、七つの奇妙な掟。点数を集めながら、東海道を辿って東京を目指せという。各自に配られた木札は、1枚につき1点を意味する。点数を稼ぐ手段は、ただ一つ――。
「奪い合うのです! その手段は問いません!」
剣客・嵯峨愁二郎は、命懸けの戦いに巻き込まれた12歳の少女・双葉を守りながら道を進むも、強敵たちが立ちはだかる――。(講談社BOOK倶楽部『イクサガミ 天』より)
■文庫 第2巻まで発売中
- イクサガミ 地
- 著者:今村翔吾
- 発売日:2023年05月
- 発行所:講談社
- 価格:935円(税込)
- ISBNコード:9784065280126
■コミカライズ 第4巻まで発売中
- イクサガミ 1
- 著者:今村翔吾 立沢克美
- 発売日:2023年04月
- 発行所:講談社
- 価格:715円(税込)
- ISBNコード:9784065313343
- イクサガミ 2
- 著者:今村翔吾 立沢克美
- 発売日:2023年07月
- 発行所:講談社
- 価格:759円(税込)
- ISBNコード:9784065323939
- イクサガミ 3
- 著者:今村翔吾 立沢克美
- 発売日:2023年12月
- 発行所:講談社
- 価格:759円(税込)
- ISBNコード:9784065340134
- イクサガミ 4
- 著者:今村翔吾 立沢克美
- 発売日:2024年05月
- 発行所:講談社
- 価格:759円(税込)
- ISBNコード:9784065355831
「今村翔吾」2023年書籍ベストセラーランキング第2位~第10位
第2位『茜唄(上・下)』
- 茜唄 上
- 著者:今村翔吾
- 発売日:2023年03月
- 発行所:角川春樹事務所
- 価格:1,980円(税込)
- ISBNコード:9784758414395
- 茜唄 下
- 著者:今村翔吾
- 発売日:2023年03月
- 発行所:角川春樹事務所
- 価格:1,980円(税込)
- ISBNコード:9784758414401
歴史とは、勝者が紡ぐもの――。では、何故『平家物語』は「敗者」の名が題されているのか? 『平家物語』が如何にして生まれ、何を託されたか、平清盛最愛の子・知盛の生涯を通じて、その謎を感動的に描き切る。平家全盛から滅亡まで、その最前線で戦い続けた知将が望んだ未来とは。平清盛、木曽義仲、源頼朝、源義経……時代を創った綺羅星の如き者たち、善きも悪きもそのままに――そのすべて。〈直木賞作家・今村翔吾が魂をこめて描く、熱き血潮の流れる真「平家物語」!〉
(角川春樹事務所公式サイト『茜唄(上)』より)
第3位『風待ちの四傑 くらまし屋稼業』
- 風待ちの四傑
- 著者:今村翔吾
- 発売日:2022年11月
- 発行所:角川春樹事務所
- 価格:880円(税込)
- ISBNコード:9784758444804
霙ふる師走のころ、夜討ちの陣吾と呼ばれ、裏の世界で畏れられている男が、平九郎の露店にやって来た。呉服問屋の大店「越後屋」に勤める比奈という女性を晦まして欲しいという。一方、極寒の「夢の国」に送られた「虚」の一員・惣一郎は、敵の襲来を待ちわびていた──。江戸と「夢の国」で繰り広げられる平九郎・迅十郎・惣一郎、そして今一人……、暗黒街の凄腕たちの人智を超えた超弩級の戦い。興奮と感動必至。直木賞作家の本領、天下無敵の大人気エンターテインメントシリーズ。
(角川春樹事務所公式サイト『風待ちの四傑 くらまし屋稼業』より)
第4位『八本目の槍』
- 八本目の槍
- 著者:今村翔吾
- 発売日:2022年05月
- 発行所:新潮社
- 価格:935円(税込)
- ISBNコード:9784101039411
石田三成とは、何者だったのか。加藤清正、片桐且元、福島正則ら盟友「七本槍」だけが知る真の姿とは……。「戦を止める方策」や「泰平の世の武士のあるべき姿」を考え、「女も働く世」を予見し、徳川家に途方もない〈経済戦〉を仕掛けようとした男。誰よりも、新しい世を望み、理と友情を信じ、この国の形を思い続けた熱き武将を、感銘深く描き出す正統派歴史小説。吉川英治文学新人賞受賞。
(新潮社公式サイト『八本目の槍』より)
第5位『ひゃっか!』
- ひゃっか!
- 著者:今村翔吾
- 発売日:2023年10月
- 発行所:角川春樹事務所
- 価格:836円(税込)
- ISBNコード:9784758445955
「全国高校生花いけバトル」。即興で花をいける、5分の勝負。二人一組でエントリー。花をいける所作も審査対象。──高校二年生の大塚春乃はこの大会に惹かれ、出場を目指していた。だが生け花は高校生にとって敷居が高く、パートナーが見つからない。そんな春乃の前に現れた転校生・山城貴音。大衆演劇の役者だという彼は、生け花の素養もあると聞き……。高校生たちの花にかける純粋な思いが煌めく、極上の青春小説。
(角川春樹事務所公式サイト『ひゃっか!』より)
第6位『塞王の楯』
- 塞王の楯
- 著者:今村翔吾
- 発売日:2021年10月
- 発行所:集英社
- 価格:2,200円(税込)
- ISBNコード:9784087717310
幼い頃、落城によって家族を喪った石工の匡介。彼は「絶対に破られない石垣」を作れば、世から戦を無くせると考えていた。
一方、戦で父を喪った鉄砲職人の彦九郎は「どんな城も落とす砲」で人を殺し、その恐怖を天下に知らしめれば、戦をする者はいなくなると考えていた。
秀吉が病死し、戦乱の気配が近づく中、匡介は京極高次に琵琶湖畔にある大津城の石垣の改修を任される。
攻め手の石田三成は、彦九郎に鉄砲作りを依頼した。
大軍に囲まれ絶体絶命の大津城を舞台に、信念をかけた職人の対決が幕を開ける。(集英社公式サイト『塞王の楯』あらすじより)
第7位『てらこや青義堂 師匠、走る』
- てらこや青義堂師匠、走る
- 著者:今村翔吾
- 発売日:2022年09月
- 発行所:小学館
- 価格:902円(税込)
- ISBNコード:9784094071825
明和七年、太平の世となって久しい江戸・日本橋で寺子屋の師匠をつとめる坂入十蔵は、かつては凄腕と怖れられた公儀の隠密だった。
学問は苦手ながら剣術に秀でた才を持つ下級武士の息子・鉄之助、浪費癖のある呉服問屋の息子・吉太郎、極度のあがり症ながら手先の器用な大工の息子・源也など、さまざまな個性の筆子たちに寄りそう日々を送っていたが、藩の派閥争いに巻き込まれた筆子の一人、加賀藩士の娘・千織を助ける際、元忍びという自身の素性を明かすことになる。
年が明け、筆子たちのお伊勢参りに同道する十蔵の元に、将軍暗殺を企図する忍びの一団「宵闇」が公儀隠密をも狙っているという報せが届く。十蔵は、離縁していた妻・睦月の身にも危険が及ぶことを知って妻の里へ向かった。(小学館公式サイト『てらこや青義堂 師匠、走る』より)
第8位『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』
- 火喰鳥
- 著者:今村翔吾
- 発売日:2017年03月
- 発行所:祥伝社
- 価格:814円(税込)
- ISBNコード:9784396342982
かつて、江戸随一と呼ばれた武家火消がいた。その名は、松永源吾。別名、「火喰鳥」――。しかし、五年前の火事が原因で、今は妻の深雪と貧乏浪人暮らし。そんな彼の元に出羽新庄藩から突然仕官の誘いが。壊滅した藩の火消組織を再建してほしいという。「ぼろ鳶」と揶揄される火消たちを率い、源吾は昔の輝きを取り戻すことができるのか。興奮必至、迫力の時代小説。
(祥伝社公式サイト『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』より)
第9位『童の神』
- 童の神
- 著者:今村翔吾
- 発売日:2020年06月
- 発行所:角川春樹事務所
- 価格:880円(税込)
- ISBNコード:9784758443425
「世を、人の心を変えるのだ」「人をあきらめない。それが我々の戦いだ」――平安時代「童」と呼ばれる者たちがいた。彼らは鬼、土蜘蛛……などの恐ろしげな名で呼ばれ、京人から蔑まれていた。一方、安倍晴明が空前絶後の凶事と断じた日食の最中に、越後で生まれた桜暁丸は、父と故郷を奪った京人に復讐を誓っていた。そして遂に桜暁丸は、童たちと共に朝廷軍に決死の戦いを挑むが――。差別なき世を熱望し、散っていった者たちへの、祈りの詩。
(角川春樹事務所公式サイト『童の神』より)
第10位『戦国武将伝 東日本編』『戦国武将伝 西日本編』
- 戦国武将伝 東日本編
- 著者:今村翔吾
- 発売日:2023年12月
- 発行所:PHP研究所
- 価格:1,980円(税込)
- ISBNコード:9784569855899
- 戦国武将伝 西日本編
- 著者:今村翔吾
- 発売日:2023年12月
- 発行所:PHP研究所
- 価格:1,980円(税込)
- ISBNコード:9784569855905
各都道府県で一人、武将を取り上げて掌編小説に! 直木賞作家・今村翔吾による“前代未聞”の挑戦作。
信長、家康、信玄、謙信だけでなく、長野業正、津軽為信、真田信幸まで……。東の大地に漢たちが奔る! 北海道・東北・関東・中部地方の武将23人の、ときに笑え、ときに泣ける、心震えるエピソードを描いた傑作掌編小説集。(PHP研究所公式サイト『戦国武将伝 東日本編』より)
著者のプロフィール
今村翔吾
いまむら・しょうご。1984年京都府生まれ。2017年『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』でデビュー。2018年『童の神』が第160回直木賞候補に。2020年『八本目の槍』で第41回吉川英治文学新人賞を受賞。同年『じんかん』が第163回直木賞候補に。2021年「羽州ぼろ鳶組」シリーズで第6回吉川英治文庫賞を受賞。2022年『塞王の楯』で第166回直木賞を受賞。他の著書に、「イクサガミ」シリーズ、「くらまし屋稼業」シリーズ、『ひゃっか! 全国高校生花いけバトル』『てらこや青義堂 師匠、走る』『幸村を討て』『蹴れ、彦五郎』『湖上の空』『茜唄(上・下)』などがある。
4作連続刊行キャンペーン実施中!
3月に発売された『戦国武将を推理する』(NHK出版新書)から、4月には『じんかん』(講談社文庫)、5月には『海を破る者』(文藝春秋)、そして6月20日(木)には『塞王の楯(上・下)』(集英社文庫)と、4か月連続で著書が刊行される予定です。これを記念して、豪華プレゼントが抽選で当たるキャンペーンも実施されています。ぜひご参加ください。
〉〉今村翔吾の新刊『海を破る者』が5月24日に発売!4か月連続刊行キャンペーンも実施中
〉〉今村翔吾の最新刊『戦国武将を推理する』が発売即増刷決定!出版社の垣根を越えた、4作連続刊行キャンペーンも!
関連記事
・直木賞作家・今村翔吾の新刊『海を破る者』の講演会が、物語ゆかりの地・長崎で開催(6月7日)、佐賀駅構内にてトーク&サイン会も開催(6月9日)”
・【佐賀県佐賀市】直木賞作家・今村翔吾がオーナー、カリスマ書店員・本間悠が店長の「佐賀之書店」が佐賀駅構内にオープン! 佐賀駅構内に書店が約4年ぶりに復活”
・interview 今村翔吾「この4日で書けなかったら、プロにはなれないだろうな…と肚をくくりました」
・直木賞作家・今村翔吾さん 新刊『戦国武将伝』を刊行!「歴史小説界では史上初」と語る意欲作に注目!
・直木賞作家・今村翔吾とふたば書房社長・洞本昌哉が語る、街の“拠り所”としての本屋のかたち