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「本の居場所」を応援する映画「本を綴る」が10月5日公開!篠原哲雄監督の人気3作品も上映決定

『本を綴る』1_メイン (C)

10月5日(土)より新宿K's cinema、京成ローザ⑩ほか、全国で順次公開される映画「本を綴る」。「本を綴る」は、「本の居場所」となる街の本屋さんや図書館、作家の方々を応援したいと企画された映画です。

2021年、東京都書店商業組合は、組合店舗数が8割も消えてしまった東京の本屋さんに「一人でも多くのお客様に足を運んで貰えるように」と、「東京の本屋さん〜街に本屋があるということ〜」というYouTubeチャンネルを開設しました。同チャンネルのコンテンツの一つとして配信されたのが、本に思いをのせて人と人とを結ぶ物語を描いたYouTubeドラマ「本を贈る」です。

そのドラマを観た人々より「全国のおもしろい本屋さんはまだまだ沢山ある」と多くの声が寄せられたことから、新たに映画の企画が始動。「本を贈る」のメガホンを取った篠原哲雄監督と脚本を務めた千勝一凜さんの再タッグが実現しました。

「本を綴る」は、那須塩原市図書館みるる、京都市にある恵文社、香川県の移動図書館のそれぞれとの出会いから、ロードムービーが組み立てられ制作されました。キャストには、作家・一ノ関哲弘に矢柴俊博さん、ヒロイン役に遠藤久美子さんと宮本真希さん、旧友役に長谷川朝晴さんといった個性的な俳優陣が揃います。音楽はGENさんが担当し、主題歌にはASKAさんの「I feel so good」が起用されています。

 

「本を綴る」作品情報

【あらすじ】
小説が書けなくなった作家・一ノ関哲弘(矢柴俊博)は、全国の本屋を巡りながら本の書評や本屋のコラムを書くことを生業にしている。旅に出て一期一会の出会いや友人との再会で刺激と温かさ、厳しさを痛感しながら書けなくなった原因と向き合う。哲弘には「悲哀の廃村」というベストセラーがあるがその本が書けなくなった根源でもあった。
那須の図書館司書・沙夜(宮本真希)と森の中の本屋を訪れ、古書に挟まれていた恋文を発見する!
届かなかった宛て先人に届けるべく京都へ向かう。
同級生の・功二(長谷川朝晴)は、京都で有名な書店の店長で学生時代のライバル。
恋文に書かれた住所は今は無く、本人は亡くなっていたが孫の花(遠藤久美子)が後を継ぎおばんざい屋を営んでいた。花は、婚約者を事故で亡くし何処か一歩踏み出せないでいた。
香川で再会した哲弘と花。
花は、婚約者のお墓に行き婚約者が助けた女の子と母親に出会い、自分の中の後悔から解き放される。
哲弘は、まだ立ち向かうべきものがあると旅を続け、港で移動図書館のお手伝いをする結城と出会い、彼が店長のBARに行き「悲哀の廃村」が置かれているのを見つける。その本を持ってきた漁師の源次(加藤久雅)は哲弘が書いた本の舞台となった永谷集落の出身、源次を探し歩き会いに行く。
哲弘の書きたくて書けなかった思いは?
哲弘は、行き場の無くなった本を引き取り、新しく誰かの手に届ける!
哲弘なりの本屋を作りたいと那須・京都・香川……と旅をしながら考えていた。

2024年10月5日(土)より新宿K's cinema、京成ローザ⑩ほか全国順次公開

出演:矢柴俊博 宮本真希 長谷川朝晴 加藤久雅 遠藤久美子
監督・総合プロデュース:篠原哲雄
脚本・キャスティング・プロデューサー:千勝一凜
プロデューサー:櫻庭賢輝
アソシエイトプロデューサー:山中勝己
音楽:GEN
主題歌:ASKA 「I feel so good」
後援:日本書店商業組合連合会 東京都書店商業組合
企画製作:ストラーユ
配給:アークエンタテインメント

映画「本を綴る」公式サイト

 

「本を綴る」公開記念!篠原哲雄監督の人気3作品が上映決定

「本を綴る」劇場公開を記念し、新宿K's cinemaにて篠原哲雄監督の過去作品の上映が決定しました。上映作品は「本を贈る」と、篠原監督作品のなかでも人気の高い「月とキャベツ」「洗濯機は俺にまかせろ」の3作です。

「本を贈る」は、YouTubeチャンネル「東京の本屋さん〜街に本屋があるということ〜」内で配信されたYouTubeドラマの全9話を1本に再編集したものです。

なお、各作品の上映スケジュールは、後日劇場ページにて告知されます。

 

【劇場公開記念上映作品について】

「本を贈る」(2022年/上映時間96分)

「あなたが本を贈りたい人は誰ですか?」
本に思いをのせて人と人とを結ぶ物語。本が好きで編集者として出版社に務める主人公・凪紗が父親の突然の死によって実家の書店の現状を知り、何とかこの書店を存続したいと悩みながらも成長していく姿が描かれる。
「本を綴る」の主人公・一ノ関哲弘(矢柴俊博)が、主人公と他の書店主たちとの懸け橋となるキーマンで登場。

『本を贈る』画像_1

出演:永池南津子 矢柴俊博 米野真織 福地祐介 渡辺梓 宅麻伸(友情出演)  根岸季衣

©東京都書店組合/ストラーユ

 

「月とキャベツ」(1996年/上映時間100分)

かつてカリスマ的な人気のあった元ミュージシャンの青年・花火。バンドから独立した後、創作意欲を失ってしまい、今では人里離れた田舎町でキャベツを育てながら隠遁生活を送っていた。そんな彼の前に突然ヒバナという少女が現れて、そのまま花火の家にいつくように。始めはぶつかり合う二人だが、次第に少女の純粋な思いに花火は癒されていく。俳優としても活躍するシンガーソングライター、山崎まさよしの初主演映画。

『月とキャベツ』画像

出演;山崎まさよし 真田麻垂美 鶴見辰吾 ダンカン 中村久美 田中要次 ほか

©1996 西友、エースピクチャーズ

 

「洗濯機は俺にまかせろ ディレクターズカット版」(1999年/上映時間108分)

中古電器店でバイトする漫画家志望の青年の夢と現実に揺れ動く心理、淡く微妙な恋模様を描いたドラマ。
町の商店街にある中古電器店でバイトする木崎は、店番と洗濯機の修理を任されている。そんな彼の前に店の社長の一人娘で出戻りの節子が現れる。しばしば店に顔を出すようになる節子。木崎はそんな節子が気になり出すが、節子はかつて店で働いていたタクシー運転手の大紙と何だかいわくありげな様子だった……。

『洗濯機は俺にまかせろ』画像

出演:筒井道隆 富田靖子 小林薫 ほか

 

各界から「本を綴る」への応援コメントが到着!

本のある場所へ出掛け、誰かと出会う。
本を通じて話したり、聞いたりしているうちに、思いがけず心の奥に封印したはずの想いが溢れる。ときに、思わぬ秘密を見つけてしまう。そうなればもう、旅に出るしかない。
人との出会いと同じく、本とのそれも一期一会。恋に落ちるように、本に落ちる。
本屋さんで本を探すというのは、なんとも刺激的で、あまやかなことなのだったと思い出させてくれた。
――尾崎英子さん(作家)

優しい肌触り、人生の柔軟剤のような映画です。あらためて本、文字の大切さに気付かされました。途中から主人公が監督と重なりました。
っていうか監督、クレジットされてたみたいですね。見逃した〜。
――山崎まさよしさん(シンガーソングライター)

監督の作品をまだ全部は知らぬのですが、どれよりもいい。
自分も作家、書店が消えゆく現状への憂いから出た言葉でなく、
篠原イズムの核が忖度なく満ち満ちていることへの感動だったのです。
このようなテーマを扱う時、大抵は観客に意識の高さを共有させようとします。でも『本を綴る』は主張を押し付けない。
焦れるくらい、劇中の人々にも答えを言わせない。
従い、自分がエキストラとなって物語に参加し、行動するしかなくなる。
篠原監督は人間そのものを信じているんだなと、思いがけず心をほっこりとさせられてしまった。
――嶽本野ばらさん(作家)

物語終盤、矢柴俊博演じる主人公がとある重要人物と出会うのだが、その人物がずっと布団にまつわるある行動をし続ける。
そして、その行動に矢柴俊博も最終的に少しだけ加担する。
それは、連動するふたりのアクションが、「心情」みたいな曖昧なものをすっ飛ばして、見るものを感動させる瞬間なのだ。
篠原哲雄が、無理矢理「映画」を引き寄せた瞬間でもある。
――豊島圭介さん(映画監督)

心が温まりました。癒されました。そして、セカンドチャンス。
困難が立ちはだかった時に1歩踏み出す、前に進む勇気を与えていただきました。なんといっても良かったのは一ノ関哲弘を演じた矢柴俊博さんです。
哲弘さんの優しさは、彼の心の弱さから来るものだという部分がにじみ出た芝居が見事でした。旅をしながら徐々に心模様が変わっていくその変化も見ていて気持ちが良いものでした。
――笠井信輔さん(フリーアナウンサー)

人生のページを重ねてきた大人達の、無傷ではいられなかった日々と向き合っていく姿が哀愁と希望をもって描かれる優しい映画でした。
篠原哲雄監督の眼差しが、私たちもまた結末の書かれていない自分だけの物語を1ページごとに進めていることを教えてくれます。
ふと立ち止まり、さてどんな1冊の人生に仕上げていくべきかと想いを馳せる贅沢な時間でした。
――外山文治さん(映画監督)

容易ではないことを受け入れるには覚悟がいる。
絶望感からの浮上はなかなか想像できるものではない。風の如く一ノ関と共に過去に未来に行き来し読み終わる頃私は扉を開けたくなった。
文字が襷の伴走者に押されて。
――片岡礼子さん(俳優)

 

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