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佐伯泰英『二枚の絵』、芥川賞受賞作『推し、燃ゆ』が上位にランクイン|週間文庫ランキング(2023年8月8日調べ)

今回の文庫ランキング第1位は、佐伯泰英さんの「柳橋の桜」シリーズ第3作『二枚の絵』でした。主人公は、父親のような船頭になることを夢見る娘・桜子で、涙あり、恋あり、活劇ありの時代小説です。本シリーズは全4巻での刊行となり、9月に完結となる『夢よ、夢』が発売される予定です。

柳橋の桜 三
著者:佐伯泰英
発売日:2023年08月
発行所:文藝春秋
価格:880円(税込)
ISBNコード:9784167920760

父・広吉を襲った恐ろしい魔の手から逃れるため、柳橋から姿を消した娘船頭の桜子と、棒術の師匠・小龍太。異国船「上海丸」に乗り込んだ二人は、経験したことのない食べ物、風物に出合い目を見開かれる。そんな中、長崎の出島に招かれ、オランダ人の絵描きコウレルがのこした「二枚の絵」を目にした桜子は、強い衝撃を受ける。果たして、そこにあった不思議な縁とは?

(文藝春秋BOOKS『柳橋の桜(3)二枚の絵』より)

 

第2位は2021年に芥川賞を受賞した『推し、燃ゆ』で、前回の第5位から順位を上げました。主人公のあかりが、推しのアイドル・上野真幸を”解釈”することに心血を注ぐさまが描かれている作品で、世界15の国と地域で翻訳出版され、全世界での累計発行部数は80万部を突破しています。

推し、燃ゆ
著者:宇佐見りん
発売日:2023年07月
発行所:河出書房新社
価格:638円(税込)
ISBNコード:9784309419787

 

第3位は、前回第1位だった『鬼の花嫁 新婚編』第3巻、第4位は“電子書籍化絶対不可能”、“ネタバレ厳禁”の仕掛けが話題となり、累計発行部数が21万部を突破したミステリー小説『世界でいちばん透きとおった物語』でした。紙の書籍でしか実現できない、読者に“体験”をもたらす仕掛けが注目を集め、普段あまり本を読まない読者や、特に10~20代の若い層に広がるヒットとなっています。

世界でいちばん透きとおった物語
著者:杉井光
発売日:2023年05月
発行所:新潮社
価格:737円(税込)
ISBNコード:9784101802626



 

文庫売上ランキング TOP10

※日販調べ
※TOP10のみ前回との順位比較を記載
※★印は集計期間中(2023年7月31日~8月6日)に発売された新刊です

週間文庫ランキング(2023年8月8日調べ)

 

第11位~第20位

週間文庫ランキング(2023年8月8日調べ)

 

第21位~第30位

週間文庫ランキング(2023年8月8日調べ)

 

前回のランキングを見る

『鬼の花嫁 新婚編』第3巻や、芥川賞受賞作『推し、燃ゆ』が初登場|週間文庫ランキング(2023年8月1日調べ)