人と本や本屋さんとをつなぐWEBメディア「ほんのひきだし」

人と本や本屋さんとをつなぐWEBメディア「ほんのひきだし」

  1. HOME
  2. イベント・キャンペーン
  3. キャンペーン
  4. いよいよ本日スタート!新たな読書推進キャンペーン「本との新しい出会い、はじまる。BOOK MEETS NEXT」

いよいよ本日スタート!新たな読書推進キャンペーン「本との新しい出会い、はじまる。BOOK MEETS NEXT」

10月27日(木)~11月23日(水・祝)まで、全国の書店店頭を主に実施される「本との新しい出会い、はじまる。BOOK MEETS NEXT」。これは、新たな読書推進キャンペーンとして、業界が一丸となって取り組むものです。

キャンペーン開始にあたり、「秋の読書推進月間」運営委員会委員長を務める紀伊國屋書店 代表取締役会長兼社長の高井昌史氏のコメントと企画概要をお届けします。

 

「秋の読書推進月間」への取り組みについて

「秋の読書推進月間」運営委員会 委員長
紀伊國屋書店 代表取締役会長兼社長 高井昌史

本に関わる人たちが一丸となって読書の秋を盛り上げる新たな「秋の読書推進月間」の取り組みが始まります。「本との新しい出会い、はじまる。BOOK MEETS NEXT」をテーマとして、10月27日(木)~11月23日(水)の28日間で全国一斉に開催されることとなり、私が運営委員長を務めることになりました。

これまでの読書推進運動は「読書推進運動協議会」、「『本の日』実行委員会」、全国各地の読書推進事業などが個別に取り組んでまいりましたが、出版業界の厳しさが一段と深刻化する中、各団体の枠を超えて、今までにない大きなムーブメントを起こしていかねばならない状況になっております。そのため、単発的な企画に留まるのではなく、地域・帳合の区別なく、全国の書店が一丸となって取り組む活動を展開していくことといたしました。主な目的は以下の通りです。

1.「秋の読書推進月間」の期間に全国一斉に読書推進の活動を行うこと
2. 年齢を問わず地元の読者を書店に呼び込むための活動を行うこと
3. これからの読者層である若者への読書推進策にも力を入れていくこと

直木賞作家の今村翔吾さんが、「まつり旅」と題して、今年5月から118泊119日の日程で全国の書店や学校約270か所を巡って、全国の書店・出版業界を盛り上げてくださいました。このように、全国の書店で読書をもう一度見直すきっかけをつくっていくことが必要です。作家さんや出版社、販売会社の協力を得て、全国の書店を活気づけていきたいです。

例えば、地元出身・ゆかりの作家の紹介・フェア、近隣学校とのコラボフェアを行います。全国一斉での読み聞かせ会や読書会、ビブリオバトルも企画しています。出版社のご協力のもと数多くの作家が各地区でサイン会や講演会、トークイベントを開催することで、「全国の書店で色々と面白そうなことをやっている」と、読者の方々に感じていただけるような活動を展開していきます。

まず、オープニングイベントとして、10月27日(木)19時より、今村翔吾さん、角野栄子さん、中江有里さんの記念講演会を紀伊國屋ホールにて開催いたしました。

全国の書店数は、過去20年で半減しています。日頃からの読書習慣が大切であり、そのためにはこれ以上全国の書店を減らしてはなりません。学校ではGIGAスクール構想でタブレットを利用した授業が本格化し、電子書籍もコミックを中心に若者に浸透してきていますが、本と向き合う時間がますます減っていくことが心配されます。

読書によって語彙力・思考力が身につき、学習効果が高まることが様々なところで報告されています。身近な書店での新たな本との出会いがあって、読書の楽しさの発見があり、読書習慣が身についていくはずです。今回のプロジェクトを、組織の壁を越えて、皆が一致団結し、全国の書店で読書の楽しみや価値を再認識してもらう機会にしたいと考えております。

今年の取り組みを一過性のものとして終わらせるのではなく、次年度以降も「読書週間」、「本の日」、「大切な人に絵本を贈ろう」など各種読書推進企画との関係を明確にして、より多くの方々にわかりやすいキャンペーンとして、全国の書店にお客様を呼べるようにしたいと考えております。

来年以降につなげるためにも、今回の取り組みが一定の成果を出し、読者の皆様、書店の皆様に喜んでいただけるよう努めてまいりますので、出版業界全体でのご協力をよろしくお願い申し上げます。

 

秋の読書推進キャンペーン「本との新しい出会い、はじまる。BOOK MEETS NEXT」概要

全国の書店、出版社や取次など出版業界が一丸となった読書推進キャンペーン「本との新しい出会い、はじまる。BOOK MEETS NEXT」が11月23日までの28日間、開催されています。期間中には全国の書店店頭で、書店自ら企画したイベントに加え、実行委員会や出版社から提案する企画を展開し、お客様をお迎えします。

また、書店に足を運んでいただくための仕掛けとして、「BOOKスタンプラリー」や、TwitterやInstagramなどのSNSを活用した「ハッシュタグキャンペーン」を実施し、キャンペーンの機運を高めていきます。

■主催者:「秋の読書推進月間」運営委員会(事務局/出版文化産業振興財団(JPIC))
運営委員会 委員長 高井昌史(紀伊國屋書店会長兼社長)
副委員長 野間省伸(読書推進運動協議会会長、講談社社長)
副委員長 矢幡秀治(日本書店商業組合連合会会長、本の日実行委員会委員長、
真光書店社長)
副委員長 平井 茂(日本図書普及社長)
実行委員会 委員長 近藤敏貴(出版文化産業振興財団理事長、トーハン社長)

■アンバサダー:今村翔吾(作家) 角野栄子(作家) 栗山英樹(侍ジャパン監督) 中江有里(女優・作家・歌手) 永松茂久(作家・人財育成JAPAN代表取締役) 林真理子(作家・日本文藝家協会理事長) 藤原正彦(数学者・作家)の各氏

■開催期間:2022年10月27日(木)~11月23日(水・祝)

■主なイベント内容
1.オープニングイベント
○日時:2022年10月27日(木)19:00~20:45 / 場所:紀伊國屋ホール(東京都新宿区)
○内容:第一部 講演「本の旅」今村翔吾さん
第二部 対談「出会い」角野栄子さん、中江有里さん

2.店頭イベント
○「かがみの孤城」映画化記念フェア 企画:ポプラ社
○「新宿鮫シリーズ」新刊発売記念フェア 企画:光文社
○読み聞かせ会 主催:日本出版取次協会
○本だなプロジェクト 主催:出版文化産業振興財団
○秋の読書還元祭2022 主催:本の日実行委員会 など

3.デジタルキャンペーン
○BOOKスタンプラリー
・スタンプ獲得期間:2022年10月27日~11月23日
・賞品:「箱根本箱宿泊券」「BOOK HOTEL 神保町宿泊券」「角川武蔵野ミュージアム 1DAYパスポート」「読書関連グッズ」「図書カードネットギフト」
○ハッシュタグキャンペーン
・賞品:「図書カードネットギフト」

4.連動講演会(WATERRAS BOOK FES 2022と共催)
○10月29日 栗山英樹さん「グラブを本に持ちかえて~栗山流、読書術~」
○10月31日 永松茂久さん「ミリオンセラー『人は話し方が9割』の軌跡」
○11月1日 けんごさん「本と、読書と、本屋さんと。」(本の日企画)

※イベントの詳細については、公式サイトをご確認ください。


(「日販通信」2022年11月号より転載)