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“ある席”に座ると自分の望む時間にタイムリープできる、不思議な喫茶店「フニクリフニクラ」。
そこで起きた出来事を描く4編を収録した『コーヒーが冷めないうちに』はベストセラーとなり、2017年本屋大賞にノミネートされたのをきっかけに、今再び感動の輪を広げています。
ところでこの『コーヒーが冷めないうちに』、もともと舞台作品だったことはご存じでしょうか?
著者の川口俊和さんは、普段は舞台の脚本家・演出家として活躍している方。
たまたま本作の舞台を見たサンマーク出版の編集者・池田るり子さんが、感動のあまり、終演後すぐ川口さんに「この舞台を小説にしたい」と依頼したのがきっかけで、この本が生まれたのだそうです。
3月13日(月)には、その6年後を描く待望の続編『この嘘がばれないうちに』が発売。今回の作品は、愛する人を思う気持ちから生まれた4つの「不器用で優しい嘘」がキーになっています。
期待の新刊『この嘘がばれないうちに』について、池田さんに作品ガイドを寄せていただきました。
川口俊和さんに『コーヒーが冷めないうちに』の第2作を書きはじめていただくとき、はじめに決まったのが「タイトル」でした。
『この嘘がばれないうちに』という言葉を川口さんが口にされたとき、「それでいきたいです! ぜひお願いします!」と即答してしましまいました。
なんとも気になるフレーズ、それでいて哀愁があり、リズムもよくてつい口に出したくなる……「こんなタイトルはほかにない、絶対に自分が担当したい!」と強く思いました。
タイトル、そして前作の『コーヒーが冷めないうちに』と同じように、過去に戻れるけれど現実は変えられない不思議な喫茶店が舞台ということだけが決まり……それからがさあ大変。
いったいどんな嘘をつくのか? どんな人がお店にやってきて過去に戻るのか? 過去に戻らなくてはいけない理由はなにか……? など、川口さんに頭を悩ませていただく日々がはじまりました。そしてその甲斐あって、「前作よりも感動的」などのうれしい感想を多くいただける作品ができあがりました。
今回のテーマは「嘘」。しかも自分を守るためのずるい嘘ではなく、愛する人を思う気持ちが生み出した、不器用でやさしい「嘘」の物語です。
22年前に亡くなった親友につく嘘、母親の葬儀に出られなかった息子がつく嘘、結婚できなかった恋人につく嘘、妻にプレゼントを渡せなかった老刑事がつく嘘……すべての嘘が感動的で、今作も何度も泣かされてしまいました。
そして、前作でとても大きな反響があった「白いワンピースの女」の秘密も明かされています。ぜひお読みいただければ幸いです。
『コーヒーが冷めないうちに』は、おかげさまで50万部を突破しました。まだお読みでない方も、ぜひ『この嘘がばれないうちに』と2作あわせて手に取っていただければ嬉しいです。
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文・サンマーク出版 編集部 池田るり子
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