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【売上ランキング】原田ひ香 おすすめ小説15選|最新版

原田ひ香 おすすめ小説15選

「原田ひ香」小説 2024年ベストセラーランキング発表

2007年に『はじまらないティータイム』ですばる文学賞を受賞し、小説家としてデビューした原田ひ香さん。

原田さんの作品の魅力は、私たちの日常に寄り添ったテーマを、温かく深く掘り下げる力にあります。お金、仕事、家族、老い……といった、誰もが一度は考えたことのある身近な題材を、登場人物のリアルな感情を通して描き出します。特に『三千円の使いかた』で描かれたお金との向き合い方や、『古本食堂』に登場するおいしい料理と古本の描写は秀逸で、読んでいるだけで心が満たされるような気持ちになります。

また、登場人物は少し不器用だったり、悩みを抱えていたりする等身大の人々ばかりです。彼らが困難に立ち向かい、成長していく姿は、私たちに勇気を与えてくれます。たとえ厳しい現実が描かれていても、最終的には希望や温かさが感じられる結末が多く、読後には「明日も頑張ろう」と前向きな気持ちになれるでしょう。

原田さんの作品は、私たちの隣で起こっている出来事を描いているからこそ、深く心に響きます。ぜひ、原田さんの作品世界をのぞいてみてください。

今回は、2024年の販売冊数をもとに集計した、原田さんの小説ベストセラーランキングをお届けします。各作品のあらすじもあわせてご紹介しますので、ランキングを参考に、ぜひ書店店頭で気になる1冊を手に取ってみてください。

※ランキングは2024年の販売冊数を集計しています(集計期間:2024/1/1~2024/12/31)
※シリーズ作品は一つにまとめています
※日販調べ

 




 

「原田ひ香」2024年に一番人気の作品は…?!

2024年にもっとも人気があった小説は、『古本食堂』でした。

物語の舞台は、東京・神保町にある古書店「鷹島古書店」。店主が急逝し、店とビルを相続したのは、北海道で暮らす70代の妹・鷹島珊瑚でした。東京にも古書店にも馴染みがなく、途方に暮れる珊瑚の前に、親戚の大学生・美希喜が現れます。

店を畳むつもりだった珊瑚と、自分の将来に悩む美希喜。世代も境遇も違う二人が、古書店を訪れる人々との交流や、おいしい料理を通して、それぞれの人生を少しずつ見つめ直していく、心温まる物語です。

 
『古本食堂』原田ひ香『古本食堂』
著者:原田ひ香
発売日:2023年9月
発行所:角川春樹事務所
定価:814円(税込)
ISBN:9784758445948

鷹島珊瑚は両親を看取り、帯広でのんびり暮らしていた。そんな折、東京の神田神保町で小さな古書店を営んでいた兄の滋郎が急逝。珊瑚がそのお店とビルを相続することになり、単身上京した。一方、珊瑚の親戚で国文科の大学院生・美希喜は、生前滋郎の元に通っていたことから、素人の珊瑚の手伝いをすることに……。カレー、中華など神保町の美味しい食と思いやり溢れる人々、奥深い本の魅力が一杯詰まった幸福な物語、早くも文庫化。

(角川春樹事務所公式サイト『古本食堂』より)

■続編『古本食堂 新装開店』

古本食堂 新装開店
著者:原田ひ香
発売日:2024年06月
発行所:角川春樹事務所
価格:1,760円(税込)
ISBNコード:9784758414678

 

「原田ひ香」小説 2024年ベストセラーランキング

第2位『母親からの小包はなぜこんなにダサいのか』

母親からの小包はなぜこんなにダサいのか
著者:原田ひ香
発売日:2024年08月
発行所:中央公論新社
価格:814円(税込)
ISBNコード:9784122075498

昭和、平成、令和――時代は変わっても実家から送られてくる小包の中身は変わらない!? 家族から届く《想い》を開封してください。

(中央公論新社公式サイト『母親からの小包はなぜこんなにダサいのか』より)

 

第3位『ランチ酒 今日もまんぷく』

ランチ酒 今日もまんぷく
著者:原田ひ香
発売日:2024年05月
発行所:祥伝社
価格:880円(税込)
ISBNコード:9784396350499

「見守り屋」の犬森祥子は、久しぶりの恋に戸惑っていた。さらに、気がかりなのは別れた夫の元に残してきた十歳の娘のこと。どこか元気のない彼女は祥子に相談したいことがあるらしい。しかし、元夫は何も教えてくれない。夜勤明けの「ランチ酒」で疲れを癒し、祥子は解決の糸口を見出そうとするが――餃子×ビール、お好み焼き×レモン酎ハイ……絶品一人酒小説第3弾。

(祥伝社公式サイト『ランチ酒 今日もまんぷく』より)

■そのほかの「ランチ酒」シリーズ作品

ランチ酒
著者:原田ひ香
発売日:2020年10月
発行所:祥伝社
価格:759円(税込)
ISBNコード:9784396346744

ランチ酒 おかわり日和
著者:原田ひ香
発売日:2022年06月
発行所:祥伝社
価格:825円(税込)
ISBNコード:9784396348120

あさ酒
著者:原田ひ香
発売日:2024年10月
発行所:祥伝社
価格:1,760円(税込)
ISBNコード:9784396636708

 

第4位『三千円の使いかた』

三千円の使いかた
著者:原田ひ香
発売日:2021年08月
発行所:中央公論新社
価格:770円(税込)
ISBNコード:9784122071001

「人は三千円の使いかたで、人生が決まるよ」突然の入院、離婚、介護費用……。一生懸命生きるあなたのための「節約」家族小説!

(中央公論新社公式サイト『三千円の使いかた』より)

 

第5位『その復讐、お預かりします』

その復讐、お預かりします
著者:原田ひ香
発売日:2024年12月
発行所:双葉社
価格:814円(税込)
ISBNコード:9784575528169

恋と仕事を同時に失い深く傷ついた美菜代は、自分を裏切った元彼への復讐を心に誓い、凄腕だと噂される復讐屋・成海慶介の事務所を訪れる。しかし、セレブからのみの依頼を受ける成海には復讐の代行を断られてしまう。美菜代は仕方なく、秘書として成海の事務所で働きながら「復讐」の極意を学ぼうとするが……。理不尽な出来事に苦しみ、一人で辛さを抱えた時に、味方になってくれる一冊が新装版として再登場。読むほどに気持ちが晴れていく、自分の人生を取り戻すための物語。

(双葉社公式サイト『その復讐、お預かりします』より)

【関連記事】プロの復讐屋。高額だけど、満足度100%!その信条は? |『その復讐、お預かりします』原田ひ香

 

第6位『定食屋「雑」』

定食屋「雑」
著者:原田ひ香
発売日:2024年03月
発行所:双葉社
価格:1,760円(税込)
ISBNコード:9784575247275

真面目でしっかり者の沙也加は、丁寧な暮らしで生活を彩り、健康的な手料理で夫を支えていたある日、突然夫から離婚を切り出される。理由を隠す夫の浮気を疑い、頻繁に夫が立ち寄る定食屋「雑」を偵察することに。大雑把で濃い味付けの料理を出すその店には、愛想のない接客で一人店を切り盛りする老女“ぞうさん”がいた。沙也加はひょんなことから、この定食屋「雑」でアルバイトをすることになり——。個性も年齢も立場も違う女たちが、それぞれの明日を切り開く勇気に胸を打たれる。ベストセラー作家が贈る心温まる定食屋物語。

(双葉社公式サイト『定食屋「雑」』より)

【関連記事】ベストセラー作家の原田ひ香が贈る、心温まる物語『定食屋「雑」』

 

第7位『まずはこれ食べて』

まずはこれ食べて
著者:原田ひ香
発売日:2023年04月
発行所:双葉社
価格:803円(税込)
ISBNコード:9784575526547

池内胡雪は多忙なベンチャー企業で働く三十歳。不規則な生活で食事はおろそかになり、社内も散らかり放題で殺伐とした雰囲気だ。そんな状況を改善しようと、社長は会社に家政婦を雇うことに。やってきた家政婦の筧みのりは無愛想だったが、いつも心がほっとするご飯を作ってくれて――。現代社会の疲れを癒す、美味しい連作短編集。

(双葉社公式サイト『まずはこれ食べて』より)

【関連記事】ベンチャー企業に家政婦!? 疲れた心と体を癒す、美味しい連作短編集|原田ひ香『まずはこれ食べて』

 

第8位『ギリギリ』

ギリギリ
著者:原田ひ香
発売日:2018年11月
発行所:KADOKAWA
価格:748円(税込)
ISBNコード:9784041076439

夫の一郎太が過労死し、寂しさを紛らわすかのように同級生の健児と再婚した瞳。脚本家の卵である健児は、前夫の母・静江と妙に仲が良く、それが瞳は気に入らない。ある日、瞳は家で健児が書いた脚本の草稿を見つける。静江の伯母の思い出話をもとに構成したというその脚本を読むうちに、自ら選んだ「再婚」という選択に疑問を感じるようになり……。妻、夫、元姑。奇妙な三角関係が織りなす極上の〈人間関係小説〉。

(KADOKAWA公式サイト『ギリギリ』より)

 

第9位『財布は踊る』

財布は踊る
著者:原田ひ香
発売日:2025年01月
発行所:新潮社
価格:781円(税込)
ISBNコード:9784101036823

「今よりもう少し、お金がほしい」専業主婦として穏やかに暮らす葉月みづほ。彼女はある夢を実現するために、生活費を切り詰め、人知れず毎月二万円を貯金していた。努力が実り、夢を実現した喜びも束の間、夫に二百万円以上の借金があることが発覚する。株での失敗、リボ払いの罠。日常に潜むお金の落とし穴からどう逃げる? 切実な想いと未来への希望を描く「お金のつくりかた」超実践小説。

(新潮社公式サイト『財布は踊る』より)

 

第10位『三人屋』

三人屋
著者:原田ひ香
発売日:2018年02月
発行所:実業之日本社
価格:682円(税込)
ISBNコード:9784408554075

朝は三女・朝日の喫茶店、昼は次女・まひるの讃岐うどん屋、夜は長女・夜月のスナック――
朝・昼・晩で業態がガラリと変わるその店は、通称「三人屋」。
やって来るのは、三女にひと目惚れしたサラリーマン、出戻りの幼なじみに恋する鶏肉店主、女泣かせのスーパー店長など、ひと癖ある常連客たち。
三姉妹が作るごはんを口にすれば、胃袋だけじゃなく、心もたっぷり満腹に!?
心とお腹にじんわりしみる、美味しい[人情×ごはん]エンタメ!

(実業之日本社公式サイト『三人屋』より)

■そのほかの「三人屋」シリーズ作品

サンドの女 三人屋
著者:原田ひ香
発売日:2021年02月
発行所:実業之日本社
価格:748円(税込)
ISBNコード:9784408556468

 

第11位『喫茶おじさん』

喫茶おじさん
著者:原田ひ香
発売日:2023年10月
発行所:小学館
価格:1,650円(税込)
ISBNコード:9784093866965

松尾純一郎、バツイチ、57歳。大手ゼネコンを早期退職し、現在無職。妻子はあるが、大学二年生の娘・亜里砂が暮らすアパートへ妻の亜希子が移り住んで約半年、現在は別居中だ。
再就職のあてはないし、これといった趣味もない。ふらりと入った喫茶店で、コーヒーとタマゴサンドを味わい、せっかくだからもう一軒と歩きながら思いついた。趣味は「喫茶店、それも純喫茶巡り」にしよう。東銀座、新橋、学芸大学、アメ横、渋谷、池袋、京都──「おいしいなあ」「この味、この味」コーヒーとその店の看板の味を楽しみながら各地を巡る純一郎だが、苦い過去を抱えていた。妻の反対を押し切り、退職金を使って始めた喫茶店を半年で潰していたのだ。
仕事、老後、家族関係……。たくさんの問題を抱えながら、今日も純一郎は純喫茶を訪ねる。『三千円の使いかた』で大ブレイクの著者が描く、グルメ×老後×働き方!

(小学館公式サイト『喫茶おじさん』より)

 

第12位『図書館のお夜食』

図書館のお夜食
著者:原田ひ香
発売日:2023年06月
発行所:ポプラ社
価格:1,760円(税込)
ISBNコード:9784591178249

東北の書店に勤めるもののうまく行かず、書店の仕事を辞めようかと思っていた樋口乙葉は、SNSで知った、東京の郊外にある「夜の図書館」で働くことになる。そこは普通の図書館と異なり、開館時間が夕方7時〜12時までで、そして亡くなった作家の蔵書が集められた、いわば本の博物館のような図書館だった。乙葉は「夜の図書館」で予想外の事件に遭遇しながら、「働くこと」について考えていく。

すべてをさらけださなくてもいい。ちょうどよい距離感で、美味しいご飯を食べながら、語り合いたい夜がある。

(ポプラ社公式サイト『図書館のお夜食』より)

 

第13位『一橋桐子(76)の犯罪日記』

一橋桐子(76)の犯罪日記
著者:原田ひ香
発売日:2022年08月
発行所:徳間書店
価格:814円(税込)
ISBNコード:9784198947699

刑務所に入れば安泰!? 一橋桐子76歳、ひとり暮らし、パート勤務。人に迷惑をかけない生き方とは?

(徳間書店公式サイト『一橋桐子(76)の犯罪日記』より)

■そのほかのシリーズ作品

一橋桐子(79)の相談日記
著者:原田ひ香
発売日:2025年07月
発行所:徳間書店
価格:1,925円(税込)
ISBNコード:9784198660253

【関連記事】原田ひ香さんの最新刊『一橋桐子(79)の相談日記』が8月1日発売! TVドラマ「一橋桐子の犯罪日記」原作の続編

 

第14位『事故物件、いかがですか? 東京ロンダリング』

事故物件、いかがですか?
著者:原田ひ香
発売日:2022年05月
発行所:集英社
価格:880円(税込)
ISBNコード:9784087443844

あなたはなぜ、そこに住むことを決めたのですか? 間取り、家賃、駅までの距離。そして、かつてその部屋にどんな人が住んでいたのか――。自殺や殺人事件のあった、いわくつきの物件に一時的に住む「影」、部屋を紹介する相場不動産、姿を消した人を探す会社「失踪ドットコム」。都会のすき間に根ざすささやかな仕事、ルームロンダリングにまつわる様々な人間模様を紡いだ8つの物語。

(集英社公式サイト『事故物件、いかがですか?』より)

■そのほかの「東京ロンダリング」シリーズ作品

東京ロンダリング
著者:原田ひ香
発売日:2013年12月
発行所:集英社
価格:638円(税込)
ISBNコード:9784087451481

 

第15位『人生オークション』

人生オークション
著者:原田ひ香
発売日:2014年02月
発行所:講談社
価格:671円(税込)
ISBNコード:9784062777605

不倫の果てに刃傷沙汰を起こして謹慎中のりり子叔母さんと、就活に失敗してアルバイトをする私。一族の厄介者の二人は、叔母さんのおんぼろアパートの部屋にあふれるブランドのバッグから靴や銀食器、着物までをせっせとネットオークションにかけていく――。

(講談社公式サイト『人生オークション』より)

 

著者プロフィール

原田ひ香

はらだ・ひか。1970年神奈川県生まれ。2005年「リトルプリンセス2号」で第34回NHK創作ラジオドラマ大賞受賞。2007年「はじまらないティータイム」で第31回すばる文学賞受賞。『三千円の使いかた』『一橋桐子(76)の犯罪日記』はドラマ化された。シリーズに「東京ロンダリング」「三人屋」「ランチ酒」「古本食堂」、『母親ウエスタン』『ラジオ・ガガガ』『まずはこれ食べて』『老人ホテル』『喫茶おじさん』『財布は踊る』『月収』など著書多数。

 

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