あの桐子が団地の管理人になって帰ってきた!
原田ひ香さんの最新長篇『一橋桐子(79)の相談日記』が8月1日(金)に発売されます。
シリーズ前作の『一橋桐子(76)の犯罪日記』は、「一橋桐子の犯罪日記」としてTVドラマ化され、松坂慶子さんが主人公の一橋桐子を演じました。
最新作では、一橋桐子が団地の管理人として帰ってきます。「保険証なし!」「相続人なし!」「お金なし!」団地の住人はくせ者ぞろい!?
ぜひ、書店で手に取って、桐子の新たな活躍をお楽しみください。
書誌情報
著者:原田ひ香
発売日:2025年8月1日
発行所:徳間書店
定価:1,925円(税込)
ISBN:9784198660253
老朽化した猿山団地には、管理人がおらず、誰が住んでいるのか、何人住んでいるのかもわからない始末。そんな団地の管理人として白羽の矢が立ったのが、クドオ・ワークスの清掃部チーフとなった一橋桐子。名簿づくりから始めてみると、次々と“住人の闇”が見えてきた。
(徳間書店公式サイト『一橋桐子(79)の相談日記』より)
原田ひ香さんよりコメント
桐ちゃんはいったい、今どこに?
2020年に出版された『一橋桐子(76)の犯罪日記』は、2022年の文庫化を経て、NHKでドラマ化される、という大変なご褒美をいただきました。
優しいけど特にこれといった取り柄もない桐ちゃんを松坂慶子さんが演じてくださり、スタッフさんのご尽力でたくさんの人に愛していただきました。
ただその喧騒が終わった時、ふっと、私は思ったのです。
今、桐ちゃんはどこにいるの?
ドラマでは、山奥の大木に佇み、可愛らしい子どもたちに囲まれた、素敵な大団円を迎えました。
でも、私の桐ちゃん今はどこに?
『一橋桐子(79)の相談日記』は私の桐ちゃん探しに付き合っていただきつつ、テレビドラマで楽しんでくださった方にも、ご理解いただける内容にしたつもりです。
あなたの桐ちゃんは今、どこにいますか?
また、一緒に桐ちゃんや雪菜ちゃんの幸せを考えていただきたいのです!
――原田ひ香
シリーズ前作の紹介
著者:原田ひ香
発売日:2022年8月
発行所:徳間書店
定価:814円(税込)
ISBN:9784198947699
老親の面倒を見てきてた桐子は、気づけばたったひとり、76歳になっていた。
両親をおくり、わずかな年金と清掃のパートで細々と暮らしているが、貯金はない。
同居していた親友のトモは病気で先に逝ってしまった。
唯一の家族であり親友だったのに……。
このままだと孤独死して人に迷惑をかけてしまう。絶望を抱えながら過ごしていたある日、テレビで驚きの映像が目に入る。
収容された高齢受刑者が、刑務所で介護されている姿を。これだ! 光明を見出した桐子は、「長く刑務所に入っていられる犯罪」を模索し始める。
(徳間書店公式サイト『一橋桐子(76)の犯罪日記』より)
著者プロフィール
原田ひ香
はらだ・ひか。1970年神奈川県生まれ。2005年「リトルプリンセス2号」で第34回NHK創作ラジオドラマ大賞受賞。2007年「はじまらないティータイム」で第31回すばる文学賞受賞。『三千円の使いかた』『一橋桐子(76)の犯罪日記』はドラマ化された。シリーズに「東京ロンダリング」「三人屋」「ランチ酒」「古本食堂」、『母親ウエスタン』『ラジオ・ガガガ』『まずはこれ食べて』『老人ホテル』『喫茶おじさん』『財布は踊る』『月収』など著書多数。
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