「辻村深月」2023年書籍ベストセラーランキング発表
ミステリーを中心に、青春・コメディー・恋愛・ホラーなど、幅広いジャンルの小説を執筆されている辻村深月さん。ジャンルに捉われない作品は、映画化やドラマ化されることも多く、常に注目されている作家のひとりです。
デビュー作は2004年に発表された『冷たい校舎の時は止まる』で、第31回メフィスト賞を受賞しました。その後も数々の文学賞を受賞されている辻村さんの作品は、登場人物の細かい心理描写や目が離せないストーリー展開が魅力で、多くの読者から支持を受けています。
今回は、そんな辻村さんの書籍で、2023年の販売冊数を集計したベストセラーランキングをご紹介します。ランキングをご参考に、ぜひ書店店頭でお手に取って、お好みの1冊を選んでみてください。
※ランキングは2023年の販売冊数を集計しています(集計期間:2023/1/1~2023/12/31)
※日販調べ
2023年で一番人気の作品は…?!
辻村深月さんの書籍で、2023年に一番人気があった作品は、恋愛ミステリ『傲慢と善良』でした。辻村さんの作家生活15周年記念として刊行された本作は、2022年9月に文庫化され、累計発行部数が90万部を超えるベストセラーとなっています。また、映画化も決定しており、藤ヶ谷太輔さんと奈緒さんのダブル主演で9月27日(金)より公開される予定です。
『傲慢と善良』
著者:辻村深月
発売日:2022年9月
発行所:朝日新聞出版
価格:891円(税込)
ISBN:9784022650597
婚約者・坂庭真実が姿を消した。その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。「恋愛だけでなく生きていくうえでのあらゆる悩みに答えてくれる物語」と読者から圧倒的な支持を得た作品が遂に文庫化。
(朝日新聞出版公式サイト『傲慢と善良』より)
「辻村深月」2023年書籍ベストセラーランキング第2位~第10位
第2位『かがみの孤城(上・下)』
- かがみの孤城 上
- 著者:辻村深月
- 発売日:2021年03月
- 発行所:ポプラ社
- 価格:858円(税込)
- ISBNコード:9784591169711
- かがみの孤城 下
- 著者:辻村深月
- 発売日:2021年03月
- 発行所:ポプラ社
- 価格:858円(税込)
- ISBNコード:9784591169728
学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこには“こころ”を含め、似た境遇の7人が集められていた。なぜこの7人が、なぜこの場所に――
すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。本屋大賞受賞ほか、圧倒的支持を受け堂々8冠のベストセラー。(ポプラ社公式サイト『かがみの孤城(上)』より)
第3位『琥珀の夏』
- 琥珀の夏
- 著者:辻村深月
- 発売日:2023年09月
- 発行所:文藝春秋
- 価格:1,155円(税込)
- ISBNコード:9784167920913
かつて、カルトだと批判を浴びた<ミライの学校>の敷地跡から、少女の白骨遺体が見つかった。ニュースを知った弁護士の法子は、胸騒ぎを覚える。埋められていたのは、ミカちゃんではないか――。
小学生時代に参加した<ミライの学校>の夏合宿で出会ったふたり。法子が最後に参加した夏、ミカは合宿に姿を見せなかった。
30年前の記憶の扉が開くとき、幼い日の友情と罪があふれ出す。(文藝春秋公式サイト『琥珀の夏』より)
第4位『ツナグ』
- ツナグ
- 著者:辻村深月
- 発売日:2012年09月
- 発行所:新潮社
- 価格:880円(税込)
- ISBNコード:9784101388816
一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者(ツナグ)」。突然死したアイドルが心の支えだったOL、年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員……ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。それぞれの想いをかかえた一夜の邂逅は、何をもたらすのだろうか。心の隅々に染み入る感動の連作長編小説。
(新潮社公式サイト『ツナグ』より)
第5位『盲目的な恋と友情』
- 盲目的な恋と友情
- 著者:辻村深月
- 発売日:2017年02月
- 発行所:新潮社
- 価格:693円(税込)
- ISBNコード:9784101388823
タカラジェンヌの母をもつ一瀬蘭花(いちのせらんか)は自身の美貌に無自覚で、恋もまだ知らなかった。だが、大学のオーケストラに指揮者として迎えられた茂実星近(しげみほしちか)が、彼女の人生を一変させる。茂実との恋愛に溺れる蘭花だったが、やがて彼の裏切りを知る。五年間の激しい恋の衝撃的な終焉。蘭花の友人・留利絵(るりえ)の目からその歳月を見つめたとき、また別の真実が――。男女の、そして女友達の妄執を描き切る長編。
(新潮社公式サイト『盲目的な恋と友情』より)
第6位『この夏の星を見る』
- この夏の星を見る
- 著者:辻村深月
- 発売日:2023年06月
- 発行所:KADOKAWA
- 価格:2,090円(税込)
- ISBNコード:9784041132166
コロナ禍による休校や緊急事態宣言、これまで誰も経験したことのない事態の中で大人たち以上に複雑な思いを抱える中高生たち。しかしコロナ禍ならではの出会いもあった。リモート会議を駆使して、全国で繋がっていく天文部の生徒たち。スターキャッチコンテストの次に彼らが狙うのは――。
哀しさ、優しさ、あたたかさ。人間の感情のすべてがここにある。(KADOKAWA公式サイト『この夏の星を見る』より)
第7位『ツナグ 想い人の心得』
- ツナグ 想い人の心得
- 著者:辻村深月
- 発売日:2022年07月
- 発行所:新潮社
- 価格:825円(税込)
- ISBNコード:9784101388830
僕が使者(ツナグ)だと打ち明けようか――。死者との面会を叶える役目を祖母から受け継いで七年目。渋谷歩美は会社員として働きながら、使者の務めも続けていた。「代理」で頼みに来た若手俳優、歴史の資料でしか接したことのない相手を指名する元教員、亡くした娘を思う二人の母親。切実な思いを抱える依頼人に応える歩美だったが、初めての迷いが訪れて……。心揺さぶるベストセラー、待望の続編!
(新潮社公式サイト『ツナグ 想い人の心得』より)
第8位『青空と逃げる』
- 青空と逃げる
- 著者:辻村深月
- 発売日:2021年07月
- 発行所:中央公論新社
- 価格:880円(税込)
- ISBNコード:9784122070899
大丈夫、あなたを絶対悲しませたりしない――。突然、日常を奪われてしまった母と息子。壊れてしまった家族がたどりつく場所は……。
(中央公論新社公式サイト『青空と逃げる』より)
第9位『噛みあわない会話と、ある過去について』
- 噛みあわない会話と、ある過去について
- 著者:辻村深月
- 発売日:2021年10月
- 発行所:講談社
- 価格:704円(税込)
- ISBNコード:9784065258910
大学の部活で仲のよかった男友達のナベちゃんが結婚するという。だが、紹介された婚約者はどこかズレていて――。(「ナベちゃんのヨメ」)
国民的アイドルになったかつての教え子がやってくる。小学校教諭の美穂は、ある特別な思い出を胸に再会を喜ぶが……。(「パッとしない子」)
人の心裏を鋭くあばく傑作短編集!(講談社公式サイト『噛みあわない会話と、ある過去について』より)
第10位『鍵のない夢を見る』
- 鍵のない夢を見る
- 著者:辻村深月
- 発売日:2015年07月
- 発行所:文藝春秋
- 価格:704円(税込)
- ISBNコード:9784167903985
直木賞受賞! 私たちの心の奥底を静かに覗く傑作集。
どこにでもある町に住む、盗癖のあるよそ者の女、婚期を逃した女の焦り、育児に悩む若い母親……彼女たちの疲れた心を待つ落とし穴。(文藝春秋公式サイト『鍵のない夢を見る』より)
著者のプロフィール
辻村深月
つじむら・みづき。1980年2月29日山梨県生まれ。作家。千葉大学教育学部卒。2004年に『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞し、デビュー。2011年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、2012年『鍵のない夢を見る』で第147回直木賞、2018年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞受賞。著書に『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『島はぼくらと』『青空と逃げる』『琥珀の夏』『闇祓』『嘘つきジェンガ』『この夏の星を見る』など多数。
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