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ドラマ化で話題となった『下剋上球児』の原作本!「10年連続初戦敗退」から甲子園出場を決めるまでの5年間を綴ったノンフィクション【総合3.8】

下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル(カンゼン)菊地高弘

下剋上球児
著者:菊地高弘
発売日:2019年03月
発行所:カンゼン
価格:1,650円(税込)
ISBNコード:9784862554994

 

『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』の要点

1.本書は、夏の高校野球三重県大会で「10年連続初戦敗退」の三重県立白山高校野球部が、甲子園出場を決めるまでの5年間を綴ったノンフィクションである。

2.2013年春、高校教師の東拓司は白山高校に赴任した。白山高校は学力レベルが低く、野球部は人数が足りず廃部寸前。東は着任後、雑草だらけのグラウンドの整備を始め、部員たちと一緒に野球ができる環境を作っていった。

3.2016年夏の県大会、初戦で負けた白山は「10年連続初戦敗退」となった。

4.第100回全国高校野球選手権記念三重大会にて白山高校は決勝を制し、ついに「日本一の下剋上」を成し遂げた。

 

『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』レビュー

部員は9人に満たず、グラウンドは雑草だらけ。地元からは“ヤンキー校”として煙たがられている高校の野球部が、まさかの甲子園出場を決めた――。本書はそんな、嘘のような本当の話である。

舞台は三重県津市白山町にある、三重県立白山高校。話は2013年春、高校教師の東拓司が白山高校に着任するところから始まる。野球部を指導する東は、前任の学校で県大会ベスト4の結果を残した若き名将だ。「思いきり野球がしたい」と希望を出した異動先は、悪評の高い「白山」。白山野球部は夏の県予選で毎年敗退をしている、文字通りの「弱小チーム」であった。東は絶望感を覚えるも「白山でもどこでもやってやる!」と闘志を燃やし、野球部の改革に取りかかる。環境整備、選手集め、問題を起こす部員の対応など数々の困難を乗り越えて、5年後の2018年夏、ついに白山高校を甲子園出場に導いたのであった。

本書では、東の奮闘を中心に、白山高校野球部の5年間の軌跡が綴られている。コーチ陣や部員たち、学校関係者や対戦チーム、地元の支援者についても詳細に掘り下げられており、著者の圧倒的な取材力が感じられる。

本書のタイトルにある「下剋上」は、県大会決勝戦前に、キャプテンがインタビューで答えた言葉からつけられた。「明日は、日本一の下剋上をします!」。この言葉通りになったミラクルストーリーを楽しんでいただきたい。

 

『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』が気になる方におすすめ

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著者:菊地高弘
発売日:2023年07月
発行所:KADOKAWA
価格:1,760円(税込)
ISBNコード:9784041133743