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「2026年本屋大賞」ノミネート作品をご紹介!【Vol.7】瀬尾まいこが「これまでの私の人生を全部込めたと言い切れる小説」『ありか』

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2月6日(金)、本屋大賞実行委員会より、23回目となる「2026年本屋大賞」のノミネート10作品が発表されました。

ほんのひきだしでは、これらノミネート作品の中から注目作品を短期連載形式でご紹介します。第7弾は、瀬尾まいこさんが「これまでの私の人生を全部込めたと言い切れる小説」と語る、渾身の作品『ありか』(水鈴社)です。

本作は、主人公であるシングルマザーの美空と、保育園に通う娘のひかりとの日々を描いた小説です。声優・俳優の津田健次郎さんは「大丈夫、忘れているだけ、見えていないだけ。柔らかく折り重なった言葉が語りかけてくる。そう、希望の鳥はすぐそばにいる」とコメント、文芸評論家の三宅香帆さんは「今、部屋で一人涙をこらえるあなたに読んでほしい。しんどい人生をそっと優しく肯定してくれる傑作です!」と絶賛した作品です。

多くの書店では、ノミネート作品を集めたフェアを実施していますので、ぜひ、書店店頭に足を運んで本書を手に取ってみてください。

ありかPOP

 

【Vol.7】瀬尾まいこ『ありか

【本書のおすすめポイント】~出版社担当編集者より~

長く活躍を続けられている書き手には必ず、その方の作家人生にとってターニングポイントとなる作品があると思っています。

数々の名作群で、人々の言葉にできない、かけがえのない関係性を紡ぎ続けた瀬尾まいこさんが

「これまでの私の人生を全部込めたと言い切れる小説を書きました」
「完全なフィクションですが、大切なものだけでなく、触れたくないものも含め、自分自身をここまで物語に描いたのははじめてです」

とまで語られるこの『ありか』は、瀬尾さんという作家にとって特別な意味を持つ作品だと思っています。

そんな作品をお預かりした以上、多くの読者にお届けすることが水鈴社の使命だと感じています。

大切な家族がいる人はもちろん、家族との関係が良好とは言えない人、一人ぼっちだと感じている人、全ての方々にお読みいただきたい作品となりました。

私には家庭もなければ子供もいませんが、この作品が家族であり、愛おしい自慢の我が子です。

ぜひ、お目通しいただけましたら幸いです。

ありか
ありか書影
著者:瀬尾まいこ
発売日:2025年4月
発行所:水鈴社
定価:1,980円(税込)
ISBN:9784910576039

 

【あらすじ】
母親との関係に悩みながらも、一人娘のひかりを慈しみ育てる、シングルマザーの美空。
義弟で同性のことが好きな颯斗は、兄と美空が離婚した後も、何かと二人の世話を焼こうとするが――。

「子育てをしながら自分が受けた恩を思い知って、親に感謝していくのだと思っていた。それが親になった途端、さっぱりわからなくなった。この日々のどこに恩を感じさせるべきところがあるのだろう」
(本文より)

(水鈴社公式サイト『ありか』より)

 

著者紹介:瀬尾まいこ

瀬尾まいこ©︎澁谷征司/水鈴社

プロフィール
瀬尾まいこ(せお・まいこ)。1974年、大阪府生まれ。2001年、「卵の緒」で坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年作家デビュー。2005年『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞、2008年『戸村飯店青春100連発』で坪田譲治文学賞、2019年『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞。2020年に刊行された『夜明けのすべて』は映画化され、ベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品されるなど、大きな話題となった。他の著書に『図書館の神様』『強運の持ち主』『優しい音楽』『あと少し、もう少し』『傑作はまだ』『私たちの世代は』など多数。2024年12月刊行のエッセイ『そんなときは書店にどうぞ』では、書店と書店員への熱い思いをユーモアたっぷりに描いて話題になった。公式X@seo_maiko

【関連記事】
瀬尾まいこ『ありか』インタビュー:「幸せ」や「人生」に初めて向き合い書いた、自身と娘の物語

【本屋大賞2026短期連載記事はこちら】
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【ノミネート10作品(書名五十音順)】

書    名 著  者 出版社
暁星 湊かなえ 双葉社
ありか 瀬尾まいこ 水鈴社
イン・ザ・メガチャーチ 朝井リョウ 日経BP/日本経済新聞出版
失われた貌 櫻田智也 新潮社
エピクロスの処方箋 夏川草介 水鈴社
殺し屋の営業術 野宮有 講談社
さよならジャバウォック 伊坂幸太郎 双葉社
熟柿 佐藤正午 KADOKAWA
探偵小石は恋しない 森バジル 小学館
PRIZE―プライズ― 村山由佳 文藝春秋

 

本屋大賞

「本屋大賞」は、新刊書の書店(オンライン書店も含む)で働く書店員の投票で決定するものです。過去1年の間、書店員自身が自分で読んで「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」と思った本を選び投票します。

今回で23回目となる本屋大賞ですが、2025年12月1日(月)~2026年1月4日(日)に一次投票が行われ、全国490書店・698人の書店員が投票しました。その集計の結果、上位10作品を「2026年本屋大賞」ノミネート作品として決定。2月6日(金)~3月1日(日)まで二次投票を受け付け、その投票の結果、大賞作が決定されます。大賞は4月9日(木)に発表されます。