今回の文庫ランキングは、東野圭吾さんのファンタジー作品『クスノキの番人』が第1位でした。4月11日(火)調べのランキングで第1位に初登場し、今回で6回目の首位獲得となりました。
不当な理由で職場を解雇され、その腹いせに罪を犯し逮捕されてしまった玲斗。
同情を買おうと取調官に訴えるが、その甲斐もなく送検、起訴を待つ身となってしまった。そこへ突然弁護士が現れる。依頼人の命令を聞くなら釈放してくれるというのだ。依頼人に心当たりはないが、このままでは間違いなく刑務所だ。そこで賭けに出た玲斗は従うことに。
依頼人の待つ場所へ向かうと、年配の女性が待っていた。千舟と名乗るその女性は驚くことに伯母でもあるというのだ。あまり褒められた生き方をせず、将来の展望もないと言う玲斗に彼女が命令をする。「あなたにしてもらいたいこと――それはクスノキの番人です」と。(実業之日本社『クスノキの番人』特設サイトより)
クスノキの番人
著者:東野圭吾
発売日:2023年4月
発行所:実業之日本社
価格:990円(税込)
ISBN:9784408558035
第2位には、2021年本屋大賞で大賞を受賞した『52ヘルツのクジラたち』が初登場しました。タイトルにもある「52ヘルツのクジラ」とは、ほかの鯨が聞き取れない高い周波数で鳴くため、仲間がいるはずなのに何も届かない、何も届けられないという、世界一孤独なクジラのことを示しています。文庫化にあわせて、2024年春に映画化されることが発表されました。
自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年の新たな魂の物語――。
(中央公論新社公式サイト『52ヘルツのクジラたち』より)
52ヘルツのクジラたち
著者:町田そのこ
発売日:2023年5月
発行所:中央公論新社
価格:814円(税込)
ISBN:9784122073708
第3位に初登場したのは、『結界師の一輪華』第3巻でした。術者の分家に生まれたものの、優秀な双子の姉と比べられ、虐げられてきた主人公の一瀬華が、本家の若き新当主・一ノ宮朔に見初められ、強引に結婚を迫られてしまう物語で、コミカライズもされている“大逆転和風恋愛ファンタジー”です。
結界師の一輪華(3)
著者:クレハ
発売日:2023年5月
発行所:KADOKAWA
価格:704円(税込)
ISBN:9784041136812
文庫売上ランキング TOP10
※日販調べ
※TOP10のみ前回との順位比較を記載
※★印は集計期間中(2023年5月22日~5月28日)に発売された新刊です
第11位~第20位
第21位~第30位
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