全78作品の中から、4種類の“こわい”種類別大賞が決定
7月1日(水)、日販図書館選書センター(以下、選書センター)が主催する「こわいほん大賞2026」の結果が発表されました。
「こわいほん大賞」は、選書センターのコンシェルジュが「最もこわい」と感じた本に投票し、大賞を決定する企画です。
「こわい本は小中学生にとても人気があるため、ノミネート作品を参考に購入したい」「毎年発表してほしい」と司書の方からの反響が寄せられ、今回で3回目の開催となりました。本年は78冊のこわい本がノミネートされ、「ぞわぞわ」「ひやひや」「びくっ」「どろどろ」の4部門で大賞が決定しました。
開催概要
■ノミネート図書
選書センターでの選書実績をもとに、同センターのコンシェルジュが、「ぞわぞわ」「ひやひや」「びくっ」「どろどろ」の4つの部門に分類し、78冊を選出
■投票参加者
全国の図書館関係者(851名)
■投票方法
ノミネート図書の中から部門別に1人最大3冊ずつ、「最もこわい」と思う図書に投票
■投票期間
2026年5月7日(木)~6月14日(日)
〉「こわいほん大賞2026」詳細はこちら
投票結果
〈ぞわぞわ部門〉大賞

発売日:2026年1月
発行所:PHP研究所
定価:1,320円(税込)
ISBN:9784569882451
あなたはこの物語の意味、わかりますか――?
・修学旅行の感想文を読み進める。どの生徒も、最後は一様に震えた筆跡で「私は何も見ていません」と書き残していた。
・この部屋にいる間は、誰かに話しかけられても決して返事をしてはいけないよ? わかった?ねぇ、わかった? ねえねえ?
・「笑顔の絶えない職場です」と求人票にあった。確かにその通りだった。笑顔を絶やした者から次々と姿を消していく。(PHP研究所公式サイト『意味がわかるとゾクゾクする超短編小説 54字の物語 呪』より)
【ぞわぞわ部門大賞受賞のコメント】著者 氏田雄介さんより
ぎっしり詰まった歯、臓器に擬態する虫、消えない罪悪感。この本には、私自身が心の底から「こわい」と思ったものを詰め込みました。その「こわい」に共感していただけたなら、これほど嬉しいことはありません。このたびは素敵な賞をいただき、ありがとうございます。
【投票コメント】
「忙しい中学生は短い話が大好きです。54字シリーズファンは自分たちでも54字で物語を書いています!」(中学校司書)
「短い文章だからこそ、意味がわかると後でぞわぞわします」(小学校司書)
「54字の文なので、読むことが苦手と言っている児童にも手渡しやすく、また答えを見ながら自分で考え直すことができ、深く読み込めます」(小学校司書)
〈ひやひや部門〉大賞
作:モーディカイ・ガースティン、訳:川本三郎
発売日:2005年8月
発行所:小峰書店
定価:1,980円(税込)
ISBN:9784338202046
ニューヨークでストリート・パフォーマンスをしているフランス人の綱渡り師フィリップ・プティはマンハッタンに建設中の世界貿易センターのツインタワーを見つめていた。あそこで綱渡りをしたい! いまはなきタワーの思い出として、人々の驚嘆と喜びを描いた絵本。地上400mの高さで綱渡りをした男の実話。
(小峰書店公式サイト『綱渡りの男』より)
【ひやひや部門大賞受賞のコメント】小峰書店 担当編集者より
今はなきニューヨークのワールドトレードセンターの間で命綱なしの綱渡りを行った実在の大道芸人の偉業を描いた絵本です。ビル風に煽られながら綱を渡る主人公のひやひやを一緒に味わってみてください。
【投票コメント】
「実話だけにとても冷や冷やしました。高所恐怖症の人は耐えられないのではないでしょうか」(中学校司書)
「高学年の読み聞かせで使っています。最後のあっという息を飲む場面がいいです」(小学校司書)
「絵が素晴らしい! 足がすくみます」(小学校司書)
〈びくっ部門〉大賞

発売日:2026年1月
発行所:新日本出版社
定価:1,760円(税込)
ISBN:9784406069229
幽霊はいるの? 見たこともない、聞いたこともない、感じたこともない――本当にそうかな? 街や電車の中、自分の部屋、ここにも、あそこにも。
(新日本出版社公式サイト『続・ゾッとする怪談えほん いるよ…』より)
【びくっ部門大賞受賞のコメント】著者 有田奈央さんより
皆さま、この度は誠にありがとうございます! 嬉しいです。
この作品は文章を極限まで減らしつつ、日常で怖いなと感じた瞬間をイメージし、作品に込めました。皆さまはどのページが一番怖かったでしょうか。怖がりながらも楽しんで頂けると幸いです。
【投票コメント】
「子どもたちは怖い絵が大好きで、2~3人で本を囲んで休み時間盛り上がっています」(中学校司書)
「表紙の字から怖いのがわかるので、子ども達が大好き!そして、いきなり怖いシーンを見せるのが定番」(小学校司書)
「ただただ“こわい”です。子どもたちも納得する恐さです」(小学校司書)
〈どろどろ部門〉大賞

発売日:2025年11月
発行所:双葉社
定価:1,760円(税込)
ISBN:9784575248104
主人公はあの栗原さん!!『変な家』『変な絵』に続く、雨穴「変な」シリーズの集大成!
2015年、大学生の栗原は、意外な事実を知る。彼の祖母が、正体不明の古地図を握りしめて、不審死を遂げたという。その古地図には、7体の妖怪が描かれていた。これはいったい何なのか。なぜ、祖母は死に際にこんなものを持っていたのか。謎を探るため、栗原は旅に出る。
そこに待ち受けていたのは、海沿いの廃集落、不可解な人身事故、潰れかけの民宿、因縁に満ちたトンネル、そして古地図に秘められた悲しい事実だった――。祖母はなぜ死んだのか? 妖怪の正体は?
ホラー、ミステリー、サスペンス、冒険、青春、恋愛……
2024年書籍売り上げ1位! 雨穴が送る異形の王道小説。あなたには、この「古地図」の謎が解けますか?
(双葉社公式サイト『変な地図』より)
【どろどろ部門大賞受賞のコメント】双葉社 担当編集者 新垣陸さんより
このたびは素敵な賞をありがとうございます。『変な地図』は、じわじわと迫る不気味さと、最後まで夢中で読めるミステリーが魅力の一冊です。イラストを多用し、文章も平易なので、普段あまり本を読まない方にも楽しんでいただけたら嬉しいです。
【投票コメント】
「雨穴さんの著作は勤務校で大人気です。生徒による図書館利用の少ない小規模校ですが、『変な』シリーズは常に貸出中です」(中学校司書)
「大人から子どもまで夢中になって楽しめる本」(中学校司書)
「雨穴さんシリーズは面白くて大人気です」(小学校司書)
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日販図書館選書センターでの展示
日販図書館選書センターは、小中学校児童・生徒向けの図書を中心に約3万冊を常時取り揃え、学校図書館関係者の皆様が、実際に図書を手に取って選書できるセンターです。今回の「こわいほん大賞2025」のすべてのノミネート図書はもちろん、新刊の展示も充実させており、新しい本と出会う機会を常にご提供しています。ご来場の際には、気に入った図書を即時発注することも、選んだ本のリストをお持ち帰りいただくことも可能です。
経験豊富なコンシェルジュが常駐し、ご来場いただいた方との対話を通じて、それぞれのニーズに沿った選書をサポートします。
※日販図書館選書センターは、学校図書館関係者(司書・教員など)、公共図書館関係者、その他教育機関関係者の方がご利用いただけます
日販図書館選書センター概要
所在地:東京都千代田区麹町3-7-4 秩父屋ビル4階
電話:03-3288-5055
FAX:03-3288-5060
アクセス:東京メトロ有楽町線 麹町駅1番出口 徒歩5分
東京メトロ半蔵門線 半蔵門駅6番出口 徒歩5分
JR中央線 四ツ谷駅麹町口 徒歩10分
来場申込:事前予約制です。公式サイト【来場予約】よりお申込みください。
※年末年始、お盆時期、棚卸、図書入れ替えなど、臨時休業の場合があります。
営業時間などの詳細につきましては、【公式サイト】をご覧ください。
