実写ドラマが話題の湊かなえ『人間標本』や、『マイブック―2026年の記録―』がランクアップ｜週間文庫ランキング（2025年12月23日調べ）

今回の文庫ランキング第1位は、湊かなえさんの『人間標本』でした。本作は、湊さんが「作家生活15年の中で、一番面白い作品が書けました」と語ったミステリーで、“親の子殺し”というテーマに挑んだ作品です。

12月19日（金）から西島秀俊さんと市川染五郎さんが出演する実写ドラマがPrime Videoで配信され、注目度が高まりました。

人間も一番美しい時に標本にできればいいのにな――。ひどく損壊された6人の少年の遺体が発見されると、社会はその事件の異様さに衝撃を受けた。大学の生物学科で蝶の研究をする榊史朗は、蝶の世界を渇望するあまり、息子を含む6人の少年たちを手にかけたと独白する。蝶に魅せられ、禁断の「標本」を作り上げたという男の手記には、理解しがたい欲求が記されていた……。耽美と狂おしさが激しく入り乱れる、慟哭のミステリ。

（KADOKAWA公式サイト『人間標本』より）

 

第10位は、『マイブック―2026年の記録―』でした。本書は、曜日と日付以外は何も書かれていない文庫で、1999年に発売された『マイブック―2000年の記録―』から20年以上毎年発売されているベストセラーです。

マイブックには、日付と曜日しか入っていません。これは2026年のあなたがつくる、世界に一冊だけの本。どんなふうに使うかはあなたの自由です。日記をつづってもよし。手帳として持ち歩くのもよし。誰にも思いつかないオリジナルな使い方を試してみるのも、きっと楽しいでしょう。毎日使い続けて完成させたなら、他のどの本よりも記憶に残る、とっておきの「自分の本」になっているはずです。

（新潮社公式サイト『マイブック―2026年の記録―』より）

㊗️累計３００万部突破！！🎊

『マイブック―2026年の記録―』
（大貫卓也／企画・デザイン）

今年も絶好調！年末を目前に15万部を突破しました！

これを記念して加藤製本さんにご協力いただき『マイブック』が出来るまでの様子を特別公開！　技術が詰まった製本をぜひご覧ください。 pic.twitter.com/kzINnCWtlw

— 新潮文庫 (@shinchobunko) December 2, 2025

 

週間文庫ランキング TOP10

※ランキングについて※
・調査期間：2025年12月15日～12月21日 日販調べ
・★印は、調査期間内に発売された新刊です

 

 

第11位～第20位

 

第21位～第30位

 

前回のランキングを見る

・ZIP「東大生が選んだ今年の一冊」で話題のミステリー『方舟』が急上昇｜週間文庫ランキング（2025年12月16日調べ）