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佐伯泰英の書き下ろし新作『猪牙の娘』や、青山美智子『月曜日の抹茶カフェ』が初登場|週間文庫ランキング(2023年6月13日調べ)

今回の文庫ランキング第1位は、佐伯泰英さんの新シリーズ「柳橋の桜」の第1巻『猪牙の娘』でした。主人公は、父親のような船頭になることを夢見る娘・桜子で、涙あり、恋あり、活劇ありの時代小説です。本シリーズは全4巻で、7月以降も毎月発売される予定です。

吉原や向島などへ行き交う舟が集まる柳橋。神田川と大川が合流する一角に架けられたその橋の両側には船宿が並び、働く人、遊びに行く人で賑わっていた。柳橋の船宿「さがみ」で働く船頭の広吉には一人娘がいた。名前は桜子。三歳で母親が出奔するが、父親から愛情を受けて育ち、母譲りの器量よしと、八歳から始めた棒術の腕前で、街の人気娘に育っていた。夢は父親のような船頭になること。そんな桜子に目を付けた船宿の亭主による「大晦日の趣向」が思わぬ騒動を巻き起こし……。

(文藝春秋公式サイト『柳橋の桜(1)猪牙の娘』より)

柳橋の桜(1)猪牙の娘
著者:佐伯泰英
発売日:2023年6月
発行所:文藝春秋
価格:880円(税込)
ISBN:9784167920494

 

前回第1位だった『52ヘルツのクジラたち』は第2位となり、第3位は公開中の映画「怪物」のノベライズでした。カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞し、永山瑛太さん、安藤サクラさんらが出演する映画「怪物」は、公開初週から2週連続で映画観客動員ランキング第3位を記録するヒットとなっています。

STORY
大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子供たち。それは、よくある子供同士のケンカに見えた。しかし、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した―。

(映画「怪物」公式サイトより)

怪物
著者:坂元裕二、是枝裕和、佐野晶
発売日:2023年4月
発行所:宝島社
価格:770円(税込)
ISBN:9784299039286

 

そのほかの新刊では、第4位に上田秀人さんの時代小説シリーズ「勘定侍柳生真剣勝負」の第7巻『旅路』、第7位に青山美智子さんの『月曜日の抹茶カフェ』、第8位に夢枕獏さんの『陰陽師 水龍ノ巻』が初登場しました。

『月曜日の抹茶カフェ』は、東京とシドニーをつなぐ12色のストーリーを描いた『木曜日にはココアを』の続編です。本作では、東京と京都をつなぐ、12か月の心癒やされる物語が展開されています。

川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店「マーブル・カフェ」。
その「マーブル・カフェ」が定休日の月曜日に、一度だけ「抹茶カフェ」を開くことに。

ツイていない携帯ショップ店員と愛想のない茶問屋の若旦那、妻を怒らせてしまった夫とランジェリーショップのデザイナー兼店主、恋人に別れを告げたばかりのシンガーと実家の祖母と折り合いが悪い紙芝居師、時代に取り残されたと感じている京都老舗和菓子屋の元女将と自分の名字と同じ名前の京菓子を買いにきたサラリーマン……。

一杯の抹茶から始まる、東京と京都をつなぐ12ヵ月の心癒やされるストーリー。

(宝島社公式サイト『月曜日の抹茶カフェ』より)

月曜日の抹茶カフェ
著者:青山美智子
発売日:2023年6月
発行所:宝島社
価格:760円(税込)
ISBN:9784299044099



 

文庫売上ランキング TOP10

※日販調べ
※TOP10のみ前回との順位比較を記載
※★印は集計期間中(2023年6月5日~6月11日)に発売された新刊です

 

第11位~第20位

 

第21位~第30位

 

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カンヌ二冠の「怪物」ノベライズや、今秋映画化の朝井リョウ『正欲』が上位にランクイン|週間文庫ランキング(2023年6月6日調べ) | ほんのひきだし