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吉田修一『国宝』累計200万部を突破!吉沢亮、横浜流星出演の映画も異例のロングランヒット

吉田修一『国宝』

映画ヒットを背景に、原作が異例のロングセールス

2017年から2018年にかけて朝日新聞紙上で連載され、大きな反響を呼んだ吉田修一さんの長編小説『国宝』。単行本、文庫版、愛蔵版の累計発行部数が200万部を突破する記録的なベストセラーとなっています。

本作は、緻密な描写と深い人間ドラマが高く評価され、芸術選奨文部科学大臣賞(2018年)、中央公論文芸賞(2019年)をダブル受賞。日本文学の伝統に脈々と流れる芸道小説の金字塔であり、『悪人』などと並ぶ著者の最高傑作との声もあがっています。

また、本作が原作となっている映画「国宝」(李相日監督)も、2025年6月の公開以降、異例のロングランヒットを記録しています。主演の吉沢亮さん、共演の横浜流星さんら俳優陣の演技に魅了され、観客動員数は1,000万人を突破。いまも全国で上映が続いています。

芸の頂点を目指す男たちの生きざまを描いた吉田修一さんの渾身の傑作は、スクリーンの熱気とともに読者の心を揺さぶり続けています。

2017~2018年 「朝日新聞」で小説「国宝」連載
2018年度 小説『国宝』芸術選奨 文部科学大臣賞
2019年 小説『国宝』中央公論文芸賞
2025年6月 映画「国宝」公開開始
2025年8月 映画「国宝」興行収入100億円突破
2025年9月 映画「国宝」興行収入150億円突破
2025年10月 小説『国宝』累計販売部数200万部突破

 

「国宝」現象

「国宝」現象▲書店のコーナーには『国宝』がずらり。紀伊國屋書店新宿本店(東京)より

 
「国宝」現象▲「朝日新聞」公式サイトより

 

オリコン週間文庫ランキングで史上初の快挙

紀伊國屋書店、丸善ジュンク堂書店、三省堂書店、未来屋書店、くまざわ書店など全国主要書店で文庫ランキング第1位を席巻!

さらに、オリコン週間文庫ランキングでは、『国宝(上・下)』(朝日文庫)が10週連続で第1位・第2位を独占するという、史上初の記録を達成しました。

映画の映像美と相まって、原作が持つ人間ドラマと歌舞伎への関心が再燃しています。

 

愛蔵版『国宝』も発売即重版

2025年9月に発売された『愛蔵版 国宝』も、発売直後に重版が決定。映画をきっかけに作品世界へ没入した読者を中心に、永久保存版として人気を博しています。

吉田修一『国宝』愛蔵版
〉【関連記事】吉田修一『愛蔵版 国宝』が9月5日発売!

 

書誌情報(文庫版)

国宝 上
著者:吉田修一
発売日:2021年09月
発行所:朝日新聞出版
価格:880円(税込)
ISBNコード:9784022650085

国宝 下
著者:吉田修一
発売日:2021年09月
発行所:朝日新聞出版
価格:880円(税込)
ISBNコード:9784022650092

1964年元旦、長崎は老舗料亭「花丸」――侠客たちの怒号と悲鳴が飛び交うなかで、この国の宝となる役者は生まれた。男の名は、立花喜久雄。任侠の一門に生まれながらも、この世ならざる美貌は人々を巻き込み、喜久雄の人生を思わぬ域にまで連れ出していく。舞台は長崎から大阪、そしてオリンピック後の東京へ。日本の成長と歩を合わせるように、技をみがき、道を究めようともがく男たち。血族との深い絆と軋み、スキャンダルと栄光、幾重もの信頼と裏切り。舞台、映画、テレビと芸能界の転換期を駆け抜け、数多の歓喜と絶望を享受しながら、その頂点に登りつめた先に、何が見えるのか?

(朝日新聞出版公式サイト『国宝(上)』より)

〉原作特設サイト(朝日新聞出版公式)は、こちら

 

映画情報

・原作:『国宝』吉田修一著(朝日文庫/朝日新聞出版刊)
・脚本:奥寺佐渡子
・監督:李相日
・出演:吉沢亮
    横浜流星/高畑充希 寺島しのぶ
    森七菜 三浦貴大 見上愛 黒川想矢 越山敬達
    永瀬正敏
    嶋田久作 宮澤エマ 中村鴈治郎/田中泯
    渡辺謙
・製作幹事:MYRIAGON STUDIO
・制作プロダクション:CREDEUS
・主題歌:「Luminance」原摩利彦 feat. 井口 理(Sony Music Label Inc.)
・配給:東宝

〉映画公式サイトは、こちら