読者の声が本の未来をつくる、SNS時代の新たな賞
「SNSで推された本」に光を当て、読者と出版社・書店・著者をつなぐ新たな賞「SNS推し本大賞2025」。その記念すべき第1回授賞式が、10月24日(金)に神保町Book House Cafe(東京都千代田区)で開催されました。
最終投票には3,761人もの読者が参加し、7部門の大賞作品が決定しました。
受賞作品は、10月25日(土)以降、全国60店舗以上の書店で特設コーナーを展開しています。ぜひお近くの書店で、読者の熱い投稿によって選ばれた今年の「推し本」を手にとってご覧ください。
大賞作品一覧
【ビジネス推し本賞 大賞】
『ぼくは今日も定時で帰る。 仕事に疲れたあなたを癒す44の物語』(まひろ著)
- ぼくは今日も定時で帰る。
- 著者:まひろ
- 発売日:2025年05月
- 発行所:ダイヤモンド社
- 価格:1,760円(税込)
- ISBNコード:9784478122341
自分が頑張らなきゃダメだと思い込んでいませんか? 定時で帰って初めて気づいた。夕焼けってこんなに綺麗だったんだ。Xで1000万人が共感。平凡な会社員の「心ゆさぶる」言葉。
(ダイヤモンド社公式サイト『ぼくは今日も定時で帰る。 仕事に疲れたあなたを癒す44の物語』より)
【小説推し本賞 大賞】
『禁忌の子』(山口未桜著)
- 禁忌の子
- 著者:山口未桜
- 発売日:2024年10月
- 発行所:東京創元社
- 価格:1,870円(税込)
- ISBNコード:9784488025694
救急医・武田の元に搬送されてきた、一体の溺死体。その身元不明の遺体「キュウキュウ十二」は、なんと武田と瓜二つであった。彼はなぜ死んだのか、そして自身との関係は何なのか、武田は旧友で医師の城崎と共に調査を始める。しかし鍵を握る人物に会おうとした矢先、相手が密室内で死体となって発見されてしまう。自らのルーツを辿った先にある、思いもよらぬ真相とは――。過去と現在が交錯する、医療×本格ミステリ! 第三十四回鮎川哲也賞受賞作。
(東京創元社公式サイト『禁忌の子』より)
【知の扉がひらくで賞 大賞】
『発信をお金にかえる勇気』(末吉宏臣著)
- 発信をお金にかえる勇気
- 著者:末吉宏臣
- 発売日:2025年05月
- 発行所:きずな出版
- 価格:1,760円(税込)
- ISBNコード:9784866632780
SNSやYouTube、ブログ、ポッドキャストなど、誰もが自由に情報を発信できる時代。
しかし、多くの人が「自分に発信する価値があるのか?」「お金にしていいのか?」と迷い、最初の一歩を踏み出せずにいる。
特に終身雇用が崩れ、副業や個人のブランドが重要視される今、「自分の言葉が収益になる」という考え方は、多くの人にとって必要不可欠になっている。本書は、発信への恐れや迷いを解消し、自分の経験や気づきを価値に変える方法を具体的に伝授する。
単なるマネタイズのテクニックではなく、「発信が資産になる」という長期的な視点を示し、未来の自由を手に入れるための実践的なステップを提供する。情報が溢れる今こそ、「自分の声」を持ち、それを生かす力が求められる。そんな時代の転換点に立つすべての人に、本書は新たな生き方のヒントを与えてくれる。
(きずな出版公式サイト『発信をお金にかえる勇気』より)
【世界の見え方、変わるで賞 大賞】
『僕には鳥の言葉がわかる』(鈴木俊貴著)
- 僕には鳥の言葉がわかる
- 著者:鈴木俊貴
- 発売日:2025年01月
- 発行所:小学館
- 価格:1,870円(税込)
- ISBNコード:9784093891844
言葉を持つのは人間だけであり、鳥は感情で鳴いているとしか認識されていなかった「常識」を覆し、「シジュウカラが20以上の単語を組み合わせて文を作っている」ことを世界で初めて解明した研究者による科学エッセイ。
(小学館公式サイト『僕には鳥の言葉がわかる』より)
〉【関連記事】【4冠達成】『僕には鳥の言葉がわかる』が「書店員が選ぶ ノンフィクション大賞 2025」大賞受賞!シジュウカラの驚くべき世界に迫る一冊
【この気持ちシェアしたいで賞〈ビジネス〉 大賞】
『文章で伝えるときいちばん大切なものは、感情である。』(pato著)
- 文章で伝えるときいちばん大切なものは、感情である。
- 著者:pato
- 発売日:2024年04月
- 発行所:アスコム
- 価格:1,760円(税込)
- ISBNコード:9784776213260
「気持ちを伝えたいけれど、ありきたりな文章になってしまう」そんなあなたに。
論理的なだけでは、伝わらない。本当に伝わる文章とは?
100万PVの記事を連発してきた超売れっ子ライターが伝える、おもしろいのに必ず役に立つ、「新感覚」の文章術!
(アスコム公式サイト『文章で伝えるときいちばん大切なものは、感情である。』より)
【この気持ちシェアしたいで賞〈小説〉 大賞】
『婚活マエストロ』(宮島未奈著)
- 婚活マエストロ
- 著者:宮島未奈
- 発売日:2024年10月
- 発行所:文藝春秋
- 価格:1,760円(税込)
- ISBNコード:9784163919089
40歳の三文ライター・猪名川健人は、婚活事業を営む「ドリーム・ハピネス・プランニング」の紹介記事を書く仕事を引き受ける。安っぽいホームページ、雑居ビルの中の小さな事務所……どう考えても怪しい。
手作り感あふれる地味なパーティーに現れたのは、やけに姿勢のいいスーツ姿の女性・鏡原奈緒子。場違いなほどの美女だが、彼女は「私は本気で結婚を考えている人以外は来てほしくありません」と宣言する。そして生真面目にマイクを握った――そう、彼女は婚活業界では名を知らぬ者はいない〈婚活マエストロ〉だった。
(文藝春秋公式サイト『婚活マエストロ』より)
〉著者:宮島未奈さんの関連記事は、こちら
【発掘部門 大賞】
『一遍踊って死んでみな』(白蔵盈太著)
- 一遍踊って死んでみな
- 著者:白蔵盈太
- 発売日:2024年12月
- 発行所:文芸社
- 価格:792円(税込)
- ISBNコード:9784286254081
娯楽がない鎌倉時代、人々に刺激を与えたのは踊り念仏だった。家族も財産もすべてを捨てて阿弥陀仏の導きに従う一遍は、念仏を唱えて日本全国を行脚する。一遍とともに僧達が床板を叩く足音のリズム、次第に加速する念仏、上昇する心拍数を表すかのような鉦の音。時衆が繰り広げる激しいパフォーマンスは、見る者の心を鷲掴みにする。念仏はロックだ! 破天荒かつ繊細な捨聖、一遍の物語。
(文芸社公式サイト『一遍踊って死んでみな』より)
授賞式の概要
日時:2025年10月24日(金)19:15~21:00
場所:神保町 Book House Cafe
最終投票参加人数:3,761人
授賞部門:7部門

なぜ、いま「SNS推し本大賞」なのか

【出版不況の中で、読者の声が見えなくなっている】
出版業界は長らく縮小傾向にあり、書店数の減少、出版点数の増加による埋もれる良書の増加など、構造的な課題を抱えています。
【SNSの声を、購買行動につなげる仕組みがない】
SNSの普及により、読者一人ひとりが自らの「推し本」を発信できる環境が整いました。しかし、その声は散在しており、実際の購買行動や書店での展開につながりにくいのが現状です。
【デジタルネイティブ世代とリアル書店の断絶】
若い世代を中心に、本との出会いの場がオンラインに移行しつつあります。しかし、リアル書店での偶然の出会いや、手に取って選ぶ体験の価値は失われていません。両者をつなぐ新たな仕組みが、出版文化の持続可能性に不可欠です。
SNS推し本大賞は、読者主導で新たなベストセラーをつくる、画期的な賞

【SNS推し本大賞の特徴】
1.透明性の高い民主的な評価システム
SNSを通じて読者自身が「推したい本」を選び、投票。埋もれていた良書や中小出版社の作品にもスポットライトが当たります。
2.リアル書店とSNSの融合
オンラインとオフラインを横断する取り組みにより、全国60店舗以上の書店での受賞作品コーナー展開を実現。SNSでの熱量が書店での購買行動に変わります。
3.誰もが参加できる開かれた賞
業界関係者や専門家だけでなく、すべての読者に門戸を開いています。今回の投票に参加した3,761人の声は、多様な読者が本の未来を形づくることを証明しました。
4.多様な作品に光を当てる7部門
ビジネス書、小説だけでなく、「知の扉がひらくで賞」「世界の見え方、変わるで賞」「この気持ちシェアしたいで賞」「発掘部門」など、多様な価値観を反映した部門設計により、さまざまな作品に光を当てます。
〉「SNS推し本大賞2025」公式サイトは、こちら
〉「本をつなぐプロジェクト」は、こちら
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