読書の秋といわれるこの時期、本を手に取る人も多いのではないでしょうか。
今回、全国の20歳~69歳の男女を対象に「読書に関する調査(2025年)」が行われました。
マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが実施した本調査では、「本を読む量」や「半年間に読む本の冊数」、「読む本の入手方法」「本の選び方」「読んでいる本のジャンル」などについて調べられ、現代の読書事情が浮き彫りとなりました。
「最近、本読んでないな」と思った方は、読書量が減少傾向にある今こそ、調査結果を参考に、ゆっくりページをめくる時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
調査結果
本を読む量が「少ないほう」は68.8%を占める
マンガ本や週刊誌を除き、本を読む量が「多いほう」と思っている人は男女とも30代が高いものの、いずれも2割未満にとどまりました。一方、男性50~60代と女性40代は「少ないほう」の割合が7割半ばという結果になりました。
また、本を読む量が「少ないほうだと思う」は55.4%となり、「やや少ないほうだと思う」と合わせて「少ないほう」という回答は68.8%を占めました。<図1>
半年間に読む本の冊数は「1冊未満」が51.6%で、2023年と比べ微増
女性40代は「1冊未満」が6割を超えており、もっとも読書量が少ない傾向でした。一方、男性20~30代、女性30代は「1冊以上」が半数を超える結果となりました。
半年に読む本の冊数が「1冊未満」という回答は51.6%となり、2023年の47.9%から微増となりました。<図2>
本の入手方法は「新刊の書籍を購入」が46.6%でトップ
本の入手方法に関する設問では、「新刊の書籍を購入」が46.6%でトップとなり、「有料の電子書籍を購入する」「無料の電子書籍を読む」はいずれも1割台にとどまりました。本の入手方法として2番目に多かった「図書館で借りる」については、特に女性40~60代は4~5割を占めており、特に女性50~60代では最も多い入手方法でした。<図3>
「本の選び方」は世代間で特徴も
本の選び方は、「好きな作家の新刊」「タイトルに惹かれた本」「なんとなく自分のためになりそうだと思った本」がトップ3となりました。
加えて、20代では「SNSで話題」、50~60代は「好きな作家」、60代は「テレビや新聞などの書評で気になった本」をきっかけに本を選択しており、世代間での違いも見えてきました。<図4>
読んでいる本のジャンルは「小説」が5割、「単行本マンガ」「趣味系の専門書」が2割前後
全体の傾向としては「小説」ジャンルが最も高く50.5%となりました。60代は「小説」が6割と特に高い結果でした。次いで「単行本マンガ」「趣味系の専門書」が2割前後の数値で続き、特に40代では「単行本マンガ」が他年代と比べ読まれているという結果となりました。<図5>
調査概要
調査手法 :インターネットリサーチ(クロス・マーケティング セルフ型アンケートツール「QiQUMO」使用)
調査地域 :全国47都道府県
調査対象 :20~69歳の男女
調査期間 :2025年10月3日(金)~10月5日(日)
有効回答数:本調査1,100サンプル
※調査結果は、端数処理のため構成比が100%にならない場合があります