人と本や本屋さんとをつなぐWEBメディア「ほんのひきだし」

人と本や本屋さんとをつなぐWEBメディア「ほんのひきだし」

  1. HOME
  2. ニュース
  3. ランキング
  4. 「紙の本だからこそ」の仕掛けがSNSで話題になり売上20倍増!『世界でいちばん透きとおった物語』が第1位に|本屋で今検索されている本ランキング(2023年5月17日~5月23日)

「紙の本だからこそ」の仕掛けがSNSで話題になり売上20倍増!『世界でいちばん透きとおった物語』が第1位に|本屋で今検索されている本ランキング(2023年5月17日~5月23日)

本屋で今検索されている本ランキング
全国の書店に設置された端末で「いま何が検索されているのか?」を調べ、ランキング形式でご紹介しています(日販 attaplus!調べ)。売上冊数ではなく「検索数」を集計していることから、従来のランキングとは違った角度で“今話題の本”がわかります。



 

口コミで話題沸騰の『世界でいちばん透きとおった物語』が第1位

世界でいちばん透きとおった物語
著者:杉井光
発売日:2023年4月
発行所:新潮社
価格:737円(税込)
ISBN:9784101802626

 

今回の第1位は、『世界でいちばん透きとおった物語』でした。物語の冒頭で大御所ミステリ作家・宮内彰吾が死去し、その隠し子である「僕」が、宮内が残した遺稿の「世界でいちばん透きとおった物語」という小説を探すことになる、という内容のミステリーです。

YouTuberのてるちゃんさんが「今後の人生で記憶が消えない限りもう二度と見ないと思ったほどの衝撃作が爆誕した件について」というタイトルで動画を投稿し、人気に火が付きました。ほかにも、小説紹介クリエイターのけんごさんや、書店員からも絶賛されたことでさらに口コミが広まり、売上がそれまでの20倍以上になって品薄状態が続いています。

“絶対にネタバレ厳禁”という触れ込みで、さらに「紙の本で読む」ことによる驚きの仕掛けもあるため、“電子書籍化不可能”とも言われています。

書店員からは、「なんて素敵な物語なんだろう。『紙の本だからこそ』と衝撃を受け、本というものの素晴らしさを改めて教えてくれた一冊」「謎がどんどん解き明かされる過程でこの小説、もしや…?とその仕掛けに気付かされた時、『うわっ!!』と本気で声が出ました。ページめちゃくちゃ戻ってめくりました。いや、凄すぎません?この小説」といったコメントが寄せられています。

 

実写映画化が決定している『変な家』が再浮上

変な家
著者:雨穴
発売日:2021年7月
発行所:飛鳥新社
価格:1,400円(税込)
ISBN:9784864108454

 

2024年春に実写映画が公開予定の『変な家』が第3位にランクインしました。著者の雨穴さんが、Webサイト「オモコロ」やYouTubeで公開していたものを書籍化した作品で、発売以降たびたび話題になっていました。

雨穴さんは現在放送中のTVドラマ「何かおかしい2」(テレビ東京系)の原案も手掛けており、小説デビュー作である『変な家』も再び脚光を浴びています。

知人が購入を検討している都内の中古一軒家。開放的で明るい内装の、ごくありふれた物件に思えたが、間取り図に「謎の空間」が存在していた。知り合いの設計士にその間取り図を見せると、この家は、そこかしこに「奇妙な違和感」が存在すると言う。間取りの謎をたどった先に見たものとは......。不可解な間取りの真相は!? 突如消えた「元住人」は一体何者!?

(飛鳥新社公式サイト『変な家』より)

 

 

本屋で今検索されている本ランキング(2023年5月17日~5月23日)

 

前回のランキングを見る

裁判官のお言葉には、ダジャレ、ツッコミ、説教あり!?16年前に発売された『裁判官の爆笑お言葉集』が急浮上|本屋で今検索されている本ランキング(2023年5月10日~5月16日)