今回の文庫ランキング第1位は、原作小説、コミックス2作品を含めたシリーズ累計発行部数が4,000万部を突破している『薬屋のひとりごと』の第16巻でした。中世の宮中で下働きをする少女・猫猫(マオマオ)が、薬師としての知識を活かしながら事件を解決していくミステリーで、TVアニメ第2期が1月から6月まで2クール連続で放送中です。
また、同時に発売された『アニメ第1期シナリオ集付き限定特装版』も第9位にランクインしました。
- 薬屋のひとりごと 16
- 著者:日向夏 しのとうこ
- 発売日:2025年06月
- 発行所:イマジカインフォス
- 価格:836円(税込)
- ISBNコード:9784074618767
- 薬屋のひとりごと 16 限定特装版
- 著者:日向夏 しのとうこ
- 発売日:2025年06月
- 発行所:イマジカインフォス
- 価格:4,840円(税込)
- ISBNコード:9784074618828
皇帝の手術を無事に終えてから半月、季節も冬へと近づいていた。術後の治療を上級医官に替わってもらったおかげで、猫猫(マオマオ)の日常は忙しくも平常運転へと戻っていた。そんなある日、老医官に届いた文を読んだ妤(ヨ)の顔色が変わった。「怖いことになるかもしれない」。その文には水膨れができた患者が増えていると書かれていたのだ。嫌な予感がする猫猫だったが、その心配は当たってしまった。「疱瘡(ほうそう)の発生」。感染力、致死率が高く、顔や身体に痕が残りやすく恐れられている流行り病だ。特効薬はなく、猫猫でも今から見つけることは不可能だろう。感染が広まれば村一つが閉鎖することもあるという。そんな絶望的な状況に一筋の光を放ったのは――。
(主婦の友社公式サイト『薬屋のひとりごと(16)』より)
注目の新刊は、第25位に初登場した『誰が勇者を殺したか 勇者の章』。Xを中心に話題となった第1作『誰が勇者を殺したか』では、魔王を倒した後に帰らぬ人となった勇者について、旅を共にした騎士、僧侶、賢者らは冒険を回想するも、勇者の死の真相については言葉を濁していて――という内容のファンタジーミステリが描かれました。
第3作となる本書では、勇者一行が旅の始まりで出会った、もうひとりの勇者と姫の物語が描かれています。
- 誰が勇者を殺したか 3
- 著者:駄犬 toi8
- 発売日:2025年06月
- 発行所:KADOKAWA
- 価格:814円(税込)
- ISBNコード:9784041162576
魔王討伐から数年後、王国で開催されている慰霊祭で亡くなった者たちに祈りを捧げる勇者たち。王都が祭りの喧騒に包まれる中、勇者はかつて旅の始まりで出会ったリュドニア国の姫と再会を果たす。少し緊張した面持ちで言葉をかける彼に、姫は冷たく重い声で「リュドニアの勇者を殺したのはあなたですか」と糾弾する。かの勇者が姫の兄であり王子だったことを思い出した彼は、心にかすかな痛みを覚えながら「王子を殺したのは魔物シェイプシフター。あなたもご存じのはず」と伝えるのだが……。これは旅の始まりで出会った、もうひとりの勇者と姫の物語。
(KADOKAWA公式サイト『誰が勇者を殺したか 勇者の章』より)
週間文庫ランキング TOP10
※ランキングについて※
・調査期間:2025年5月26日~6月1日 日販調べ
・★印は、調査期間内に発売された新刊です
第11位~第20位
第21位~第30位
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