第45回日本SF大賞が2月15日(土)に発表され、市川春子さんの『宝石の国』が受賞されました。特別賞は宮西建礼さんの『銀河風帆走』が受賞、功績賞は故人となった楳図かずおさん(漫画家)、住谷春也さん(翻訳家)、山本弘さん(作家)に贈られます。
『宝石の国(1)』
著者:市川春子
発行所:講談社
発売日:2013年7月
定価:880円(税込)
ISBN:9784063879063
《著者プロフィール》
市川春子(いちかわ・はるこ) 2006年、短編「虫と歌」でアフタヌーン2006年夏の四季大賞を受賞し、月刊アフタヌーン誌上にてデビュー。2009年、同作を表題とする短編集『虫と歌 市川春子作品集』を刊行し、第14回手塚治虫文化賞新生賞を受賞。2012年から連載を開始した長編漫画『宝石の国』が、2017年にテレビアニメ化。他の著作に、『25時のバカンス 市川春子作品集II』(2011年)、『三枝先生』(2022年)、画集『愛の仮晶 市川春子イラストレーションブック』(2017年)などがある。
『銀河風帆走』
著者:宮西建礼
発行所:東京創元社
発売日:2024年8月
定価:1,870円(税込)
ISBN:9784488021047
《著者プロフィール》
宮西建礼(みやにし・けんれい) 1989年、大阪府豊中市生まれ。京都大学農学部資源生物科学科卒業。2013年、「銀河風帆走」で第4回創元SF短編賞を受賞。2024年に同作を表題とした短編集を刊行し単著デビュー。共著に『京大吉田寮』(2019年)がある。
大賞受賞者には正賞として賞状とトロフィー、副賞として賞金100万円が贈られます。また、特別賞には正賞として賞状とトロフィー、功績賞には正賞として賞状と記念品が贈られます。
贈賞式は4月26日(土)、東京都渋谷区の「代官山 蔦屋書店」にて開催されるイベント「SFカーニバル」内で行われ、日本SF作家クラブ公式YouTubeにてオンライン配信されます。
※「SFカーニバル」公式X(旧ツイッター)アカウントはこちら
第45回日本SF大賞
第45回日本SF大賞は、2023年9月1日から2024年8月31日までの間に発表されたSF作品の中から、もっとも優れた作品に贈られるものです。
2025年2月15日、Zoomで行われた選考会(選考委員:池澤春菜・大森望・斜線堂有紀・立原透耶・林譲治の各氏。なお、自作が候補に選出された池澤委員は書面での参加)の結果、受賞作が決まりました。
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