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村上春樹最新作、本屋大賞受賞作、WBCメモリアルブック……4月に最も売れた本は?|2023年4月 月間ベストセラー

2023年4月の月間総合ランキングの第1位を獲得したのは、村上春樹さんが6年ぶりに発表した新作長編小説『街とその不確かな壁』でした。1980年に執筆した自身の中編小説をもとに、新型コロナウイルスが蔓延し始めた2020年3月から3年近くかけて書き上げた作品で、原稿用紙1,200枚にも及ぶ大作となっています。

4月13日(木)の発売以降、TVやWEBのさまざまなメディアで取り上げられ、発売6日目で5万部の重版が決まり、初版部数と合わせて累計発行部数35万部を突破しています。

街とその不確かな壁
著者:村上春樹
発売日:2023年4月
発行所:新潮社
価格:2,970円(税込)
ISBN:9784103534372

十七歳と十六歳の夏の夕暮れ……川面を風が静かに吹き抜けていく。彼女の細い指は、私の指に何かをこっそり語りかける。何か大事な、言葉にはできないことを――高い壁と望楼、図書館の暗闇、古い夢、そしてきみの面影。自分の居場所はいったいどこにあるのだろう。村上春樹が長く封印してきた「物語」の扉が、いま開かれる。

(新潮社『街とその不確かな壁』特設サイトより)

第2位は、4月12日(水)に発表された「2023年本屋大賞」にて大賞を受賞した、凪良ゆうさんの『汝、星のごとく』でした。凪良さんは『流浪の月』で「2020年本屋大賞」を受賞しており、今回で2度目の受賞となりました。

『汝、星のごとく』は、瀬戸内の島で出会った1組の男女の恋愛を軸に、周辺の人々の人間模様までもがていねいに織り込まれた物語です。第168回直木賞候補作でもあり、「2022 王様のブランチBOOK大賞」や「キノベス!2023」で 第1位を獲得するなど、さまざまな賞を受賞していた作品ですが、本屋大賞受賞によりさらに注目度が高まりました。

汝、星のごとく
著者:凪良ゆう
発売日:2022年8月
発行所:講談社
価格:1,760円(税込)
ISBN:9784065281499

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第4位は、3月に開催されたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の軌跡を収録した『WBC2023 メモリアルフォトブック』でした。

本書では、侍ジャパンの「激闘の記録」として1次ラウンドから決勝戦までを網羅。“日本が誇る世界一の宝” 大谷翔平選手、“侍魂を宿す救世主” ラーズ・ヌートバー選手、“日本の至宝2人” 村上宗隆選手・佐々木朗希選手など、個人の紹介ページも充実した一冊です。WBCの盛り上がりもあって発売前に重版がなされ、発売日の3月27日(月)には累計発行部数が9万部を突破。発売後も書店では完売店が続出しました。その後も版を重ね、発売2週間で累計22万部を突破しました。

WBC2023 メモリアルフォトブック
発売日:2023年3月
発行所:世界文化ブックス発行、世界文化社発売
価格:1,200円(税込)
ISBNコード:9784418231119

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※ランキングについて※
・調査期間:2023年4月1日~4月30日 日販調べ
・★印は、調査期間内に発売された新刊です

 

第11位~第20位

 

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