【本屋のトレンド】THE RAMPAGE岩谷翔吾と横浜流星が紡いだ小説『選択』や、ノーベル文学賞作家ハン・ガンの作品がランクイン｜検索ランキング（2024年10月16日調べ）

2024.10.18 / その他 / 記事ほんのひきだし編集部

本屋で今検索されている本ランキング
全国の書店に設置された端末で「いま何が検索されているのか？」を調べ、ランキング形式でご紹介しています（日販 attaplus!調べ）。売上冊数ではなく「検索数」を集計していることから、従来のランキングとは違った角度で“今話題の本”がわかります。

今回の第1位は、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEの岩谷翔吾さんが書き下ろした小説『選択』でした。本作は、岩谷さんの高校の同級生である横浜流星さんが原案を手掛け、約4年前から二人で物語を構築してきた作品です。

選択: 著者：岩谷翔吾横浜流星; 発売日：2024年10月; 発行所：幻冬舎; 価格：1,760円（税込）; ISBNコード：9784344042827

「もう、うんざりだ。殺す。絶対殺してやる」。包丁を忍ばせ、家を飛び出し、亮は走っていた。母に酷い仕打ちをした、父親を探しあて殺害しに行くために。息も絶え絶えに走っていた。そしてこれまでの世の中の不条理を憎んだ。しかしその途中、亮は歩道橋から身投げしようとしていた中学生を助ける。それは幼馴染みの匡平だった。やがて、どんよりした巨大な社会に飲み込まれていく二人の少年。十数年後、行き場を失った亮は、ずるずると特殊詐欺実行犯グループに身を置くことになる――。この国を覆う息も出来なくなるほどの暗い圧迫感を描ききった、新たな物語。日々を懸命に生き抜いてきた二人が直面した非情な現実、そしてその先に見えたものとは。

（幻冬舎公式サイト『選択』より）

第3位は、10月7日（月）に発売された井田千秋さんのコミックエッセイ『ごはんが楽しみ』が初登場しました。井田さんは、暖かみのあるタッチで生活に寄り添った描写が人気のイラストレーターで、2023年に発売された『家が好きな人』は累計発行部数が15万部を突破し、「このマンガがすごい！2024」オンナ編で第7位となりました。

本書は、そんな井田さんの初となるエッセイ漫画。たくさんの「食べる楽しみ」が漫画でつづられており、週間ベストセラーランキング（2024年10月15日調べ）でも第6位に初登場しました。

ごはんが楽しみ: 著者：井田千秋; 発売日：2024年10月; 発行所：文藝春秋; 価格：1,760円（税込）; ISBNコード：9784163919003

第6位と第9位には、2024年のノーベル文学賞の受賞が決まった韓国の作家ハン・ガンさんの『別れを告げない』と『すべての、白いものたちの』がランクインしました。ハン・ガンさんは2016年にアジア人として初めて国際ブッカー賞を受賞し、今回のノーベル文学賞もアジア人女性として初めての受賞となりました。