今回の文庫ランキングは、4週ぶりに『百年の孤独』が第1位となりました。6月に発売されてから重版が相次ぎ、半世紀以上前の翻訳作品としては異例のヒットとなっています。
- 百年の孤独
- 著者:ガブリエル・ガルシア・マルケス 鼓直
- 発売日:2024年07月
- 発行所:新潮社
- 価格:1,375円(税込)
- ISBNコード:9784102052129
第4位には、夕木春央さんの『方舟』が前回の第23位からランクアップしました。2022年の単行本発売時に「週刊文春ミステリーベスト10」や「MRC大賞2022」を受賞したミステリー作品で、有栖川有栖さんが「この衝撃は一生もの」とコメントを寄せている作品です。
- 方舟
- 著者:夕木春央
- 発売日:2024年08月
- 発行所:講談社
- 価格:913円(税込)
- ISBNコード:9784065358542
極限状況での謎解きを楽しんだ読者に驚きの〈真相〉が襲いかかる。
友人と従兄と山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った家族と地下建築「方舟」で夜を過ごすことになった。翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれ、水が流入しはじめた。
いずれ「方舟」は水没する。そんな矢先に殺人が起こった。だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。タイムリミットまでおよそ1週間。
生贄には、その犯人がなるべきだ。――犯人以外の全員が、そう思った。(講談社BOOK俱楽部『方舟』より)
注目作品は、第20位の『地面師たち』。実在の不動産詐欺事件をモチーフにしたクライムノベルで、綾野剛さんと豊川悦司さんがダブル主演の実写ドラマが7月25日(木)からNetflixで配信されていることで注目度が高まっています。
- 地面師たち
- 著者:新庄耕
- 発売日:2022年01月
- 発行所:集英社
- 価格:814円(税込)
- ISBNコード:9784087443387
ある事件で妻子を亡くした拓海は、大物地面師・ハリソン山中のもとで不動産詐欺を行っていた。次に狙うのは市場価値100億円という前代未聞の物件。一方、定年間近の刑事・辰は、彼らを追ううちにハリソンが拓海の過去に関わっていたことを知る。一か八かの詐欺取引、難航する捜査。双方の思惑が交錯した時、衝撃的な結末が明らかに──。圧倒的なリアリティーで描く、新時代のクライムノベル。
(集英社公式サイト『地面師たち』より)
文庫売上ランキング TOP10
※ランキングについて※
・調査期間:2024年8月12日~8月18日 日販調べ
・★印は、調査期間内に発売された新刊です
第11位~第20位
第21位~第30位
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