今回の総合ランキングは、2024年本屋大賞を受賞した『成瀬は天下を取りにいく』が2週連続で第1位となり、続編の『成瀬は信じた道をいく』も第5位となりました。本作は、滋賀県⼤津市に住む中学生・成瀬あかりが我が道を突き進むさまを描いた作品で、4月10日(水)の本屋大賞受賞後から大きく売上を伸ばしています。受賞発表後には25万部の増刷が決まり、累計発行部数は41.5万部を突破しています。
- 成瀬は天下を取りにいく
- 著者:宮島未奈
- 発売日:2023年03月
- 発行所:新潮社
- 価格:1,705円(税込)
- ISBNコード:9784103549512
- 成瀬は信じた道をいく
- 著者:宮島未奈
- 発売日:2024年01月
- 発行所:新潮社
- 価格:1,760円(税込)
- ISBNコード:9784103549529
▼『成瀬は天下を取りにいく』売上推移(4月6日~4月20日 日販調べ)
青:日別売上数、赤:累計売上数
第3位には、森永卓郎さんの『書いてはいけない』が前回の第7位からランクアップしました。2023年末にステージ4の膵臓がんであることを公表した森永さんが、「告知の瞬間、私は、何を食べたいとか、どこかに行きたいとか、そんなことは微塵も考えなかった。なんとか自分の命のあるうちにこの本を完成させて世に問いたい。そのことだけを考えた。その意味で本書は、私の40年にわたる研究者人生の集大成であると同時に、私の遺書でもあるのだ」とコメントした著作です。
- 書いてはいけない
- 著者:森永卓郎
- 発売日:2024年03月
- 発行所:三五館シンシャ
- 価格:1,650円(税込)
- ISBNコード:9784866809366
私がテレビやラジオなど、メディアの仕事をするようになって四半世紀以上が経過した。その経験のなかで、メディアでは、けっして触れてはいけない「タブー」が3つ存在した。
(1)ジャニーズの性加害
(2)財務省のカルト的財政緊縮主義
(3)日本航空123便の墜落事件
この3つに関しては、関係者の多くが知っているにもかかわらず、本当のことを言ったら、瞬時にメディアに出られなくなるというオキテが存在する。それだけではなく、世間から非難の猛攻撃を受ける。下手をすると、逮捕され、裁判でも負ける。
だから、賢い人はそうした話題には最初から触れない。知らぬ存ぜぬを貫くことだけがメディアに出続けるために必要なことだからだ。ただ、私はそうした態度を取ることができない性格だ。(フォレスト出版公式サイト『書いてはいけない』より)
週間総合ランキングTOP10
※ランキングについて※
・調査期間:2024年4月15日~4月21日 日販調べ
・★印は、調査期間内に発売された新刊です
第11位~第20位
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・本屋大賞受賞『成瀬は天下を取りにいく』が首位獲得!続編『成瀬は信じた道をいく』もランクアップ|週間ベストセラー(2024年4月16日調べ)