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第34回鮎川哲也賞に、山口未桜「禁忌の子」

第34回鮎川哲也賞が4月9日(火)に発表され、山口未桜さんの「禁忌の子」が受賞しました。

■受賞者プロフィール

山口未桜(やまぐち みお)

1987年兵庫県生まれ。大阪府在住。神戸大学卒業。現在は医師。

受賞作「禁忌の子」は10月に東京創元社より刊行予定です。

選考経過等の詳細は10月刊行予定の『紙魚の手帖vol.19』に掲載されます。

今回の鮎川哲也賞には216作品の応募があり、2023年12月中旬に行われた1次選考では、22作品が通過し、本年1月下旬に行われた2次選考の結果、以下の4作品が最終候補となりました。

■最終候補作4作

・佐渡翔  「阿弥陀堂の殺人」
・夜来風音 「琥珀色の告白」
・山口未桜 「禁忌の子」
・綺馬優月 「深刻な幽霊不足」

そして4月2日、青崎有吾・東川篤哉・麻耶雄嵩の選考委員三氏により最終選考会がおこなわれ、受賞作が「禁忌の子」に決定しました。

 

「鮎川哲也賞」とは

作家・鮎川哲也(1919~2002)の業績を記念して創設された「鮎川哲也賞」。東京創元社が主催する公募の新人文学賞で、「創意と情熱溢れる鮮烈な推理長編」を募集しています。

第1回(平成2年度)受賞の芦辺拓氏以来、石川真介、加納朋子、近藤史恵、愛川晶、北森鴻、満坂太郎、谺健二、飛鳥部勝則、門前典之、後藤均、森谷明子、神津慶次朗、岸田るり子、麻見和史、山口芳宏、七河迦南、相沢沙呼、安萬純一、月原渉、山田彩人、青崎有吾、市川哲也、内山純、市川憂人、今村昌弘、川澄浩平、方丈貴恵、千田理緒、岡本好貴の各氏をはじめ、これまで斯界に新鮮な人材を輩出しています。

受賞作は10月に東京創元社より刊行され、朗読音源化したものが「kikubon(キクボン)」(株式会社RRJ)にて配信されます。受賞者には正賞としてコナン・ドイル像、賞金として印税全額が授与されます。