今回の文庫ランキングTOP2は前回と同じく、第1位が東野圭吾さんの『クスノキの番人』、第2位が馳星周さんの『少年と犬』と、それぞれ順位をキープしました。
『クスノキの番人』は、“願いが叶う木”といわれる一本のクスノキを巡るファンタジー作品で、『少年と犬』は、2020年に第163回直木賞を受賞した、ある犬と人々の温かい交流を描いた作品です。
クスノキの番人
著者:東野圭吾
発売日:2023年4月
発行所:実業之日本社
価格:990円(税込)
ISBN:9784408558035
少年と犬
著者:馳星周
発売日:2023年4月
発行所:文藝春秋
価格:858円(税込)
ISBN:9784167920210
第3位には、坂岡真さんの時代小説シリーズ「鬼役」の第33弾、『初心』が初登場しました。
本シリーズは、将軍の毒見役である通称「鬼役」として仕える御膳奉行の矢背蔵人介が、一方で剣術の腕を活かし、幕臣の不正を断つ暗殺役として活躍する作品です。前巻からは、将軍家毒味役を息子の卯三郎に譲り、「影鬼」となった新たな展開が描かれています。
鬼役(33)初心
著者:坂岡真
発売日:2023年4月
発行所:光文社
価格:726円(税込)
ISBN:9784334795214
第7位には、メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手の愛読書として知られる『運命を拓く』が、ランキング圏外から急上昇しました。
本書は、明治から昭和にかけて活動していた実業家・中村天風が得た「積極的人生」について綴られたロングセラーで、大谷選手がメジャーリーグに挑戦する際や、WBC優勝時など過去にも話題となっていました。今回は、4月11日(火)に放送された「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)にて取り上げられたことで、再び脚光を浴びました。
大谷選手が読んだ『運命を拓く』にはこんな記述があります。
「人間の心で行う思考は、人生の一切を創る」というものです。
「思いや考え方が積極的であれば、積極的なものが出来、消極的なら消極的なものが出来る。人間の境遇だとか、その人の現在に同情することはないのではある」という意味です。 pic.twitter.com/PcsUWKNvTO— 羽鳥慎一モーニングショー (@morningshow_tv) April 11, 2023
運命を拓く
著者:中村天風
発売日:1998年6月
発行所:講談社
価格:649円(税込)
ISBN:9784062637398
文庫売上ランキング TOP10
※日販調べ
※TOP10のみ前回との順位比較を記載
※★印は集計期間中(2023年4月10日~4月16日)に発売された新刊です
第11位~第20位
第21位~第30位
前回のランキングを見る
東野圭吾の感動ファンタジー『クスノキの番人』、馳星周の直木賞受賞作『少年と犬』が初登場|週間文庫ランキング(2023年4月11日調べ)