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第11回静岡書店大賞(小説部門)に、宮島未奈さん『成瀬は天下を取りにいく』!

静岡県内の新刊書店員と図書館、学校図書館に携わる人の投票で決める第11回静岡書店大賞(主催:静岡書店大賞実行委員会)が12月5日(火)、静岡市のホテルグランヒルズ静岡で発表され、小説部門大賞に宮島未奈さん『成瀬は天下を取りにいく』(新潮社)が輝きました。

そのほか、児童書新作部門では田中達也さんの『おすしがふくをかいにきた』(白泉社)、児童書名作部門ではいわむらかずおさんの『14ひきのあさごはん』(童心社)、映像化したい文庫部門では、榛名丼さんの『レプリカだって、恋をする。』(KADOKAWA)が大賞となりました。

▲受賞した作家さんを囲む書店員・図書館員たち

 

大賞受賞の宮島さん、「故郷に錦」と喜び語る

小説部門の大賞を受賞した宮島さんは「故郷に錦を飾ることができてうれしいです。成瀬を読んでいただいた中で、コロナ禍の悔しさ、悲しさ、戸惑いを読者と共有することができたと思います」と受賞の喜びを語りました。

▲大賞を受賞した宮島さん

【プロフィール】
宮島未奈(みやじま・みな) 1983年静岡県富士市生まれ。滋賀県大津市在住。京都大学文学部卒。2021年「ありがとう西武大津店」で第20回「女による女のためのR-18文学賞」大賞、読者賞、友近賞をトリプル受賞。同作を含む『成瀬は天下を取りにいく』でデビュー、10万部を突破し話題になる。

 

また、児童書新作部門大賞の田中さんは「静岡の人に“見立て”の発想をより知っていただく機会になりました。“見立て”を通して日常の中で楽しい発想を繰り広げてもらえたら」、映像化したい文庫部門大賞を受賞した榛名さんは「小説は用宗が舞台となり、県内にお暮しの方にとってなじみ深い場所が登場します。受賞は強い自信になりました」とそれぞれ話しています。

【プロフィール】
田中達也(たなか・たつや) ミニチュア写真家・見立て作家。1981年熊本生まれ。2011年、ミニチュアの視点で日常にある物を別の物に見立てたアート「MINIATURE CALENDAR」を開始。以後毎日作品をインターネット上で発表し続けている。Instagramのフォロワーは350万人を超える(2022年3月現在)
榛名丼(はるな・どん) 1994年、静岡市生まれ。東海大学文学部卒。『レプリカだって、恋をする。』が第29回電撃小説大賞にて大賞を受賞。

 

第11回静岡書店大賞は、2022年9月1日~2023年8月31日までの1年間に刊行された日本の小説、日本の文庫(テーマ:映像化してほしい文庫)、及び日本の児童書(絵本・童話)を対象に選考。9月15~30日の投票期間中に、静岡県内の新刊書店員434人と図書館、学校図書館に携わる171人が投票し、各部門の大賞などを決定しました。

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