今回の文庫ランキング第1位は、11月10日（金）から実写映画が公開される朝井リョウさんの『正欲』でした。本作は、2021年に朝井さんの作家生活10周年を記念して書かれた作品で、“多様性を尊重する時代”に切り込んだストーリーとなっています。
映画では、不登校の息子を持つ検事・寺井啓喜を稲垣吾郎さんが、ショッピングモールで販売員として働く桐生夏月を新垣結衣さんが演じ、ほかにも磯村勇斗さん、佐藤寛太さん、東野絢香さんらが出演します。
- 正欲
- 著者：朝井リョウ
- 発売日：2023年06月
- 発行所：新潮社
- 価格：935円（税込）
- ISBNコード：9784101269337
自分が想像できる“多様性”だけ礼賛して、秩序整えた気になって、そりゃ気持ちいいよな――。息子が不登校になった検事・啓喜。初めての恋に気づく女子大生・八重子。ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。ある事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり始める。だがその繫がりは、“多様性を尊重する時代”にとって、ひどく不都合なものだった。読む前の自分には戻れない、気迫の長編小説。
（新潮社『正欲』特設サイトより）
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𝟏𝟏.𝟏𝟎 𝐑𝐨𝐚𝐝𝐬𝐡𝐨𝐰 #映画正欲
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— 映画『正欲』公式 (@seiyoku_movie) October 28, 2023
第6位は、8月に発売された藤野千夜さんの『じい散歩』でした。「夫婦あわせて、もうすぐ180歳」の2人と、3人の中年息子を巡る家族小説で、続編の『じい散歩 妻の反乱』の単行本が10月18日（水）に発売されたことで、注目度が高まりました。
- じい散歩
- 著者：藤野千夜
- 発売日：2023年08月
- 発行所：双葉社
- 価格：825円（税込）
- ISBNコード：9784575526790
夫婦あわせて、もうすぐ180歳。中年となった3人の息子たちは、全員独身――。明石家の主、新平は散歩が趣味の健啖家。妻は、散歩先での夫の浮気をしつこく疑っている。長男は高校中退後、ずっと引きこもり。次男はしっかり者の、自称・長女。末っ子は事業に失敗して借金まみれ。……いろいろあるけど、「家族」である日々は続いてゆく。飄々としたユーモアと温かさがじんわりと胸に沁みる、現代家族小説の白眉。
（双葉社公式サイト『じい散歩』より）
文庫売上ランキング TOP10
※日販調べ
※TOP10のみ前回との順位比較を記載
※★印は集計期間中（2023年10月30日～11月5日）に発売された新刊です
第11位～第20位
第21位～第30位
前回のランキングを見る
・『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編』第10巻、『龍神と許嫁の赤い花印』第3巻が初登場｜週間文庫ランキング（2023年10月31日調べ）
