第2回「NIC書店絵本大賞」の受賞作が10月1日(木)に発表され、森洋子さんの『ある星の汽車』(福音館書店)が大賞に輝きました。
NIC書店絵本大賞は、これまで多くの読者に親しまれてきた「リブロ絵本大賞」と「積文館グループ絵本大賞」が統合されて2025年に創設された賞です。本賞は、全国のNICリテールズ各店の書店員が選ぶ“いま本当におすすめしたい絵本”を表彰するもので、子どもから大人まで幅広い世代に絵本の魅力を届けることを目的としています。
第2回の今年は、2025年7月から2026年6月の間に刊行された絵本を対象に各店の書店員による推薦をもとに10作を候補作として選定し、社内投票により大賞が選出されました。
著者:森洋子
発売日:2025年10月
発行所:福音館書店
定価:1,980円(税込)
ISBN:9784834088748
【絶滅してしまった動物たちを描いた創作絵本】広い大地を走る汽車。汽車には、ドードーの紳士、卵を大事に抱えたオオウミガラスの夫婦、リョコウバトの団体客など、たくさんの乗客が乗っています。その中に、お父さんと旅をする男の子がひとり。男の子は車内をまわって、動物たちと会話をしたり、つぶやきを聞いたりします。しばらくすると、汽車が駅に止まり、ドードーの紳士が下車していきます。その後も駅に着くたびに、乗客がひとりずつ降りていき、徐々に車内は寂しくなっていきます。
(福音館書店公式サイト『ある星の汽車』より)
著者・森洋子さんからのコメント
この度は、『ある星の汽車』を第2回NIC書店絵本大賞にお選びいただきまして大変光栄です。全国のNICリテールズ様の書店員様がお勧めの本としてお選びくださったこと、大変嬉しいです。私は本作で、地球上の動物の「絶滅」を、遠いどこかで起きていることではなく、隣人の下車になぞらえて、誰もいなくなった空虚な座席で表現したいと思いました。この賞を機に新たな読者様にその想いをご共感していただければ、ありがたい限りです。
福音館書店 担当編集者からのコメント
この度は素晴らしい賞に選出していただき、心より感謝いたします。本作品は、知識として生き物を知るだけでなく、地球に生きるひとつひとつの命のぬくもりや、確かにそこに存在する息づかいを感じてほしいという願いを込め、著者の森洋子さんが細部まで想いを注いで出来上がりました。NICリテールズグループの書店員の皆様に評価していただけたことを大変嬉しく思います。これからも多くの方々に読み継がれていくことを願っております。
書店員からのコメント
絶滅危惧種の未来を、大人である私たちが未来ある子供たちに伝えていく…考えさせられる内容でした。駅名の数字の意味を知ったとき、切なく悲しい気持ちになりましたが、最後のページでは小さく光る未来も感じられました。美しい描写も見どころの一つです。
「第2回NIC書店絵本大賞」入賞作品はこちら!
『ぼくのいえ』作・絵:鈴木のりたけ(PHP研究所)
『パンどろぼうとスイーツおうじ』作:柴田ケイコ(KADOKAWA)
『きれてる』作:鈴木のりたけ(ポプラ社)
『みえないおしごと』作・絵:とくながけい(中央公論新社)
『ねこいる!いる!』作:たなかひかる(ポプラ社)
『きょうは なにきる?』作・絵:くらはしれい(KADOKAWA)
『デコピンのとくべつないちにち』文:大谷翔平、文:マイケル・ブランク、絵:ファニー・リム、訳:田中亜希子(ポプラ社)
『めんどくさ』作・絵:よしむらあきこ(教育画劇)
『パンダのおさじと ぱんだっこちゃん』作:柴田ケイコ(ポプラ社)
※入賞作品の紹介はこちら
10月1日(木)よりリブロ・BOOKSえみたす・積文館書店・よむよむ・オリオン書房・CROSSBOOKS・ブックセンタークエスト・文榮堂・あゆみBOOKS・PAPER WALL・パルコブックセンター・miyokka!?・多田屋などでフェアを開催予定です。ぜひお手に取って各作品をご覧ください。
前回(第1回)のNIC書店絵本大賞作品はこちら
【NIC書店絵本大賞】第1回受賞作品は『クジラがしんだら』に決定!
