第14回「リブロ絵本大賞」の受賞作が9月29日(金)に決定し、たなかひかるさんの『すしん』が大賞に輝きました。
リブロ絵本大賞とは
毎年刊行されるたくさんの絵本の中から、リブロ・よむよむ・パルコブックセンター・オリオン書房・PAPER WALL・あゆみBOOKS・文禄堂・BOOK PARK miyokka!?・CROSSBOOKS各店の児童書担当者が「広く紹介したい」「強くおすすめしたい」と思う作品を選ぶ良書発掘企画です。第14回の今年は、2022年8月から2023年7月の間に刊行された絵本を対象に、各店の児童書担当者による推薦をもとに10作を候補作として選定し、社内投票により1位になった作品を受賞作としました。
ユーモラスな世界感がクセになる!シュールすぎる「おすしえほん」爆誕
- すしん
- 著者:たなかひかる
- 発売日:2023年02月
- 発行所:ポプラ社
- 価格:1,540円(税込)
- ISBNコード:9784591176801
すーすすしすすしすしん、すすすすすし!(シュールすぎるすしえほん、誕生です!)
このすしは、生き物なのか、乗り物なのか、食べ物なのか……?
謎のすし達が絵本のなかを「すしーん」と駆け抜ける!
不思議な「すし語」もくせになる、こどもたち爆笑のナンセンス×食べ物絵本です。(ポプラ社公式サイト『すしん』より)
著者のたなかひかるさんは、お笑い芸人であり、『サラリーマン山崎シゲル』などのギャグ漫画も手掛ける人気の絵本作家です。
本作は、日本人が大好きな「おすし」をテーマに、正体不明の不思議なすしたちが絵本のなかを駆け抜けるという内容で、たなかさんの作品の特徴であるシュールな魅力がたくさん詰まっています。
独特の世界観が味わえる、まさに“無意味”をたのしむ絵本です。
▲車輪をつけたすしが「すしーん」と駆け抜ける!
▲時にネタを奪われ、ネタを分け合うすしたち
▲誰にも予想できない展開の連続!
▲敵に襲われながらも駆け抜けていくすしの姿は疾走感満点!
著者・たなかひかるさんのコメント
この度は「リブロ絵本大賞」をいただき、誠にありがとうございます。
思い返してみると人生で初めての1等賞かもしれません。
自分は「あるある」の真逆、「ないない」を作り続けてきました。何十年も「ないない」でファイティングポーズを取り続けてきました。
そんな人間が作った尖ったもので、こんなに嬉しい賞をいただけるなんて……!
応援してくださったみなさま、そして編集さんをはじめ、この変な絵本の出版に携わってくださった方々への感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。
末永く愛される絵本になりますように!
絵本の世界にすしブーム到来!?ノミネート作品に注目!
今年はなんと、ノミネート10作品中4作品が「おすし」がテーマの絵本となりました! いまや日本だけでなく、世界中の人たちからも愛されているおすしは、絵本の世界でも注目のテーマとなっているようです。
「リブロ絵本大賞」入賞作品
『みがいてあげる』ふくべあきひろ/おおのこうへい(教育画劇)
『パンダのおさじとフライパンダ』柴田ケイコ(ポプラ社)
『ねことことり』たてのひろし/なかの真実(世界文化社)
『ねずみさんのパンツ』tupera tupera (ブロンズ新社)
『おきにいりのしろいドレスをきてレストランにいきました』渡辺朋/高畠那生(童心社)
『ねこのすしやさん』KORIRI(金の星社)
『100ぴきかぞく』古沢たつお(大日本図書)
『すしねずみ』はらぺこめがね(ポプラ社)
『おすしが ふくを かいにきた』田中達也(白泉社)
9月29日(金)から、大賞の『すしん』や入賞作を集めたフェアが、リブロ・よむよむ・パルコブックセンター・オリオン書房・あゆみBOOKSなどで予定されています。
前回(第13回)の大賞作品はこちら
『大ピンチずかん』が第13回リブロ絵本大賞を受賞!「あるある!こんなピンチ!」この一冊で大ピンチを乗り越えられるはず!