もっとも地元の人に読んでほしい作品を選ぶ「京都本大賞」
9月12日(火)より、第11回「みんなで選ぶ 京都本大賞」の投票が開始されています。
「京都本大賞」は京都府内の書店・出版取次・出版社などで構成された京都本大賞実行委員会の主催で実施され、過去1年間に出版された、京都府を舞台にした候補作42作品の中から実行委員会が選んだ最終ノミネート作3作のうち、もっとも地元の人に読んでほしい作品を、書店員および一般読者の投票で決定するものです。これまで、岡崎琢磨さん、森見登美彦さん、原田マハさんなど錚々たる作家が受賞しています。
今回、最終ノミネート作となったのは、高野知宙さんの『ちとせ』(祥伝社)、石田祥さんの『猫を処方いたします。』(PHP研究所)、木爾チレンさんの『そして花子は過去になる』(宝島社)の3作です。
投票期間は9月30日(土)まで。ぜひ候補作を読んで、投票に参加してみてはいかがでしょうか。
最終ノミネート作
『ちとせ』(高野知宙著/祥伝社)
- ちとせ
- 著者:高野知宙
- 発売日:2022年11月
- 発行所:祥伝社
- 価格:1,760円(税込)
- ISBNコード:9784396636357
17歳の新星! 第三回京都文学賞受賞作(中高生部門)。
明治五年、博覧会の開催に沸く京。故郷丹後で天然痘にかかり失明の不安を抱えた少女ちとせは、鴨川でひとり三味線を弾いていた。
素朴な調べに声をかけてきた俥屋の跡取り藤之助に誘われ、見知らぬ街をめぐるちとせ。閉じてゆく視界の中で懸命に焼き付ける、折々の風景、都の人々。
一心に弾く三味の音は、やがて新たな光となり……。揺れ動く少女の葛藤と成長を、みずみずしく繊細な筆致で描く。(祥伝社公式サイト『ちとせ』より)
『猫を処方いたします。』(石田祥著/PHP文芸文庫)
- 猫を処方いたします。
- 著者:石田祥
- 発売日:2023年03月
- 発行所:PHP研究所
- 価格:924円(税込)
- ISBNコード:9784569902883
京都市中京区の薄暗い路地にある「中京こころのびょういん」。心の不調を抱えてこの病院を訪れた患者に、妙にノリの軽い医者が処方するのは、薬ではなく、本物の猫だった!? 戸惑いながらも、決められた日数、猫を「服薬」する患者たち。気紛れで繊細、手がかかるけど愛くるしい猫と暮らすことで、彼らの心も少しずつ変化していく。そして医者が猫を処方するのには、ある「理由」があって――猫と人が紡ぐ、もふもふハートフルストーリー!
(PHP研究所公式サイト『猫を処方いたします。』より)
『そして花子は過去になる』(木爾チレン著/宝島社文庫)
- そして花子は過去になる
- 著者:木爾チレン 中村佑介
- 発売日:2023年02月
- 発行所:宝島社
- 価格:790円(税込)
- ISBNコード:9784299039422
学生時代のトラウマで引きこもっている花子。バイト先のコンビニと家を往復する虚しい日々を送る蓮。
花を育てるだけの地味なスマホゲームで出会った二人は次第に惹かれ合い、現実でもデートを重ねるようになるのだが……花子にはその記憶がない。
なぜなら家から出ていないのだから。だが蓮からは毎回、デートをしたことを裏付けるメッセージが送られてくる。
――デートに行っている「私」は一体誰なのか?(宝島社公式サイト『そして花子は過去になる』より)
第11回「みんなで選ぶ 京都本大賞」実施概要
・投票受付期間:2023年9月12日(火)~9月30日(土)
・第11回京都本大賞発表:2023年10月30日(月)
・投票方法:
①京都府書店商業組合ホームページから投票
➁書店店頭で配布されている用紙で投票
※投票はお一人様1票まで
・大賞の決定方法
ネット投票1票につき1ポイント、店頭での投票1票につき5ポイントとして、もっともポイント数の多かった作品が大賞となります。
〉〉「京都本大賞投票フォーム」はこちらから
過去の受賞作一覧
第1回 『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』(岡崎琢磨著/宝島社文庫)
第2回 『聖なる怠け者の冒険』(森見登美彦著/朝日新聞出版)
第3回 『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(七月隆文/宝島社文庫)
第4回 『京都寺町三条のホームズ』(望月麻衣/双葉文庫)
第5回 『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』(原田まりる/ダイヤモンド社)
第6回 『異邦人(いりびと)』(原田マハ/PHP文芸文庫)
第7回 『京都府警あやかし課の事件簿』(天花寺さやか/PHP文芸文庫)
第8回 『二十年目の桜疎水』(大石直紀/光文社文庫)
第9回 『メイド・イン京都』(藤岡陽子/朝日新聞出版)
第10回 『ジュリーの世界』(増山実/ポプラ社)