今回の文庫ランキング第1位は、6月23日（金）に発売された『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編』第9.5巻でした。本シリーズは、電子版を含めたシリーズ累計発行部数が840万部を突破している人気作で、“完全実力主義”の学校を舞台に、少年少女たちがさまざまな試験に立ち向かう物語です。これまでに2度TVアニメ化され、2024年1月からは第3期が放送予定です。
ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編（9.5）
著者：衣笠彰梧
発売日：2023年6月
発行所：KADOKAWA
価格：726円（税込）
ISBN：9784046825667
高度育成高校での二度目の冬休みがやってきた。軽井沢とクリスマスのプレゼントを買いに行くという約束は、軽井沢のインフルエンザにより崩れ、綾小路はイブからの数日を1人で過ごすことになった。
そんな中『えっと、今日、綾小路くんの昼間の予定ってどうなってるかな』『それは会ってからのお楽しみにいたしましょう。お部屋にお伺いしても？』『この後ちょっと顔を貸せ。30分後にケヤキモールの北口だ』、各クラスリーダーからの電話が絶えない状況となっていた。
一方「綾小路くんってただ暗めなクラスメイト……じゃないでしょ。隠し事があるっていうか」クラスメイトの間で綾小路に関する議論が行われ始め――！？（MF文庫J公式サイト『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編（9.5）』より）
第2位には、全5編すべての主人公が小学生という伊坂幸太郎さんの短編集『逆ソクラテス』が初登場しました。本作は、伊坂さんが作家生活20年を迎えた2020年に単行本が発売され、第33回柴田錬三郎賞を受賞した作品です。
逆ソクラテス
著者：伊坂幸太郎
発売日：2023年6月
発行所：集英社
価格：792円（税込）
ISBN：9784087445329
「敵は、先入観だよ」学力も運動もそこそこの小学6年生の僕は、転校生の安斎から、突然ある作戦を持ちかけられる。カンニングから始まったその計画は、クラスメイトや担任の先生を巻き込んで、予想外の結末を迎える。はたして逆転劇なるか！？ 表題作ほか、「スロウではない」「非オプティマス」など、世界をひっくり返す無上の全5編を収録。
（集英社公式サイト『逆ソクラテス』より）
第10位には、宮本輝さんの『灯台からの響き』が初登場しました。中華そば屋を休業し、ひきこもり中の牧野康平が、亡き妻の知られざる過去を追い、初めての一人旅へ出る物語です。1年にわたって各地方新聞にて連載されていた作品で、6月25日（日）からNHKラジオ第1でラジオドラマが放送されています。
灯台からの響き
著者：宮本輝
発売日：2023年6月
発行所：集英社
価格：990円（税込）
ISBN：9784087445336
中華そば屋を営む62歳の康平は、妻を急病で失って以来、長い間休業していた。だが、ひきこもりのような生活を送る中で偶然、妻宛ての古い葉書を見つける。30年前「知らない大学生から届いた」と言っていた妻は、なぜその葉書をとっておいたのか。差出人は何者で、描かれた地図は何を意味するのか。妻の知られざる過去を追い、康平は初めての一人旅へ出る――。人生の価値を照らし出す感動作。
（集英社公式サイト『灯台からの響き』より）
文庫売上ランキング TOP10
※日販調べ
※TOP10のみ前回との順位比較を記載
※★印は集計期間中（2023年6月19日～6月25日）に発売された新刊です
第11位～第20位
第21位～第30位
前回のランキングを見る
・佐伯泰英『竃稲荷の猫』、宮部みゆきのライフワーク江戸怪談『魂手形 三島屋変調百物語七之続』が初登場｜週間文庫ランキング（2023年6月20日調べ）
