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日本文学振興会は7月19日、第155回芥川賞・直木賞の選考会を東京・築地「新喜楽」で開き、芥川龍之介賞に村田沙耶香さん「コンビニ人間」(「文學界」6月号掲載)、直木三十五賞に荻原浩さん『海の見える理髪店』(集英社)をそれぞれ選出しました。村田沙耶香さんは初めて、荻原浩さんは5度目のノミネートでの受賞となります。
なお芥川賞受賞作『コンビニ人間』は「文藝春秋」9月号に全文が掲載、直木賞受賞作『海の見える理髪店』は「オール讀物」9月号に一部が掲載されます。
※【2016.07.28追記】単行本の発売日・重版情報はこちら
・芥川賞受賞作『コンビニ人間』は7月27日発売!直木賞『海の見える理髪店』も重版出来
1979年8月14日生まれ。千葉県印西市出身。玉川大学文学部芸術文化コース卒。2003年「授乳」で第46回群像新人文学賞優秀作を受賞してデビュー。その後、『ギンイロノウタ』で第31回野間文芸新人賞、『しろいろの街の、その骨の体温の』で第26回三島由紀夫賞を受賞している。
36歳未婚女性、古倉恵子。
大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。
これまで彼氏なし。
オープン当初からスマイルマート日色駅前店で働き続け、変わりゆくメンバーを見送りながら、店長は8人目だ。
日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。
仕事も家庭もある同窓生たちからどんなに不思議がられても、完璧なマニュアルの存在するコンビニこそが、私を世界の正常な「部品」にしてくれる――。ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は「恥ずかしくないのか」とつきつけられるが……。
現代の実存を問い、正常と異常の境目がゆらぐ衝撃のリアリズム小説。
(文藝春秋『コンビニ人間』より)
〈主な作品〉
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1956年6月30日埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業。広告制作会社勤務、フリーのコピーライターを経て1997年「オロロ畑でつかまえて」で第10回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。
『明日の記憶』で第18回山本周五郎賞を受賞したほか、「あの日にドライブ」で第134回直木賞候補、「四度目の氷河期」で第136回直木賞候補、「愛しの座敷わらし」で第139回直木賞候補、「砂の王国」で第144回直木賞候補になっている。
母と娘、夫と妻、父と息子……
近くて遠く、永遠のようで儚い家族の日々。
誰の人生にも必ず訪れる、喪失の痛みとその先に灯る小さな光が胸に染みる、大人のための泣ける短編集。
〈主な作品〉
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〈Honya Club.com 芥川賞・直木賞特設ページ〉
http://www.honyaclub.com/shop/pages/akutagawanaoki.aspx?affiliate=akutanaoki
[最終更新日2016年7月28日]