'); }else{ document.write(''); } //-->
・取引先の人の名前が思い出せない!! 相手に悟られないよう、あらゆるトークテクニックを駆使
・友人と盛り上がっていたのに「あれ誰だっけ?」「何だっけ?」で話題がストップ 「まあいいや」で済ませたけどモヤモヤが残る……
・顔は浮かんでいるのに、有名人の名前が出てこない! スマホで思いつく限りのキーワードを入れて検索
あらゆる場面で遭遇する「人やモノの名前が出てこない」という問題。物忘れやうっかりミスが増え始めるアラフォー世代、「もしかして認知症の始まり?」と不安に思っている方は多いのではないでしょうか。
そんな方々の心をとらえてか、『人の名前が出てこなくなったときに読む本』という本がいま、右肩上がりに売上を伸ばしています。
今年3月の発売以降ぐんぐんペースを上げて売れ続け、発行部数6万部に達しようとしている『人の名前が出てこなくなったときに読む本』。著者は日本テレビ系列「おもいッきりテレビ」に“ホームドクター”として23年間レギュラー出演した医学博士の松原英多さんで、御年87歳にして現在も、執筆やセミナー講師として精力的に活動しています。
そんな“健康長寿の医者”が教える、『人の名前が出てこなくなったときに読む本』。さて、いったいどんなことが書かれているのでしょうか?
2014年12月にNHKが行なったアンケート調査によると、名前忘れ現象を経験した人は「85%」。つまりほとんどの人が経験しているということですが、これは当たり前のことでもなければ、そのままにしておいていい状況でもありません。
「名前忘れ」のほかにこんなことが覚えがないか、自分自身を振り返ってみてください。
名前忘れの仲間には、「品物の名前が出てこない」があります。その延長線上には「置き忘れ・仕舞い忘れ」があり、「同じ話や質問を繰り返す」にまでに広がっていきます。
「品物の名前が出てこない」、「置き忘れ・仕舞い忘れ」、「同じ話や質問を繰り返す」は、認知症の三大もの忘れです。三大もの忘れがさらに進めば、記憶力全般が低下してしまいます。
(本書p.17より)
本書で松原英多さんは、「名前忘れ」の原因にはいくつかの説があるとし、そのメカニズムの解明を試みています。
その説は〈度忘れ説〉、〈老化説〉、はたまた〈興味説〉まで。そして脳細胞を活性化するための「呼吸」「食事」「運動」「習慣」について、具体的に紹介しています。
たとえばダイエットの一環として「主食少なめ・おかず多め」の食事を心がけている方もいると思いますが、この食事内容は認知症予防にも効果があるのだそう。お米やパンなどの主食をメインとした食事より、緑黄色野菜や乳製品、大豆といった「副食」を重視した食事のほうが、記憶力回復にも効果があるのだそうです。
医療の発達によって、「人生100年」がいよいよ現実味をおびてきました。
しかし昨今「健康寿命」に対する注目度が高まっていることからもわかるように、重要なのは、単純に長生きすることではなく「健康に長生きすること」「ボケ知らずで天寿をまっとうすること」。
まだまだ先の話だと思うかもしれませんが、本書にはこんなことも書かれています。
アルツハイマー病では、脳内に原因が芽生えてから、発症までに20~30年もかかると言います。
70歳でアルツハイマー病が発症したならば、その原因は50歳ごろに芽吹いたわけです。
若年期では、多くの場合、認知症の姿は見られないし、病気に対する抵抗性も強い。だからこそ、早期に始めるべきなのです。(本書p.130より一部抜粋)
若い世代の認知症の多くはアルツハイマー病で、40代後半から発症する人も多いのだそう。
発症までに20~30年もかかるということは、アラフォー世代だけでなく、30代前半のうちから気をつけておく必要があるということです。
「認知症は高齢者がなるもの」「多少物忘れがあっても大したことじゃない」と思わずに、できることから今のうちに始めてみてはいかがでしょうか?