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今、私たちが身につけるべき「整える」習慣。すぐに実践できる98のテクニックを紹介!【総合3.7】

 

『仕事も人生もうまくいく整える力』の要点

1.体と心は一つである。身なりや立ち振る舞いを整えることで、自然と心も整い、心身に「好調の循環」をつくることができる。

2.いい1日をおくれるかどうかは「朝」で決まる。1分を惜しんで生きて、朝にゆとりを生み、よい習慣を取り入れよう。

3.1日に占める労働時間の割合は長い。心身の健康を守るためには、「仕事は主体的に、楽しんでやる」が鉄則だ。

4.休日はアクティブに過ごしたい。計画的に休みを取ることで、仕事もよりがんばれるだろう。

 

『仕事も人生もうまくいく整える力』レビュー

朝はいつも忙しい。部屋も台所も散らかったまま職場へ駆け込み、仕事中も机の上はグチャグチャ。余裕のないスケジュールにイライラしながら、残業が日課となり、帰宅してからも心は休まる暇がない――。

現代のビジネスパーソンの生活は、「整う」という言葉からはほど遠い。私たちの心、体、暮らしを乱す要因があふれる現代だからこそ、「整える力」が必要だ。本書の著者、曹洞宗徳雄山建功寺住職の枡野俊明氏はそう指摘する。著者は、「整える力」を身につけるには禅の教えが最適であるという。

本書は、禅の教えに基づいた、日常や人生を整える方法を教えてくれる。禅僧は、坐禅、読経、食事、掃除など日常の営みすべてが「整える力」をつける修行と捉え、実践している。それだけに、紹介される98の養生訓は暮らしに取り入れやすいものばかりであり、気になるところから試してみるだけで、変化が実感できそうだ。

6章からなる本書は、まず「自分」を整えることから始め、「朝」「昼」「夜」と時間帯別の「整える」テクニックを紹介し、「休日」を充実させたのち、「1年」まで視点を広げる。日々の習慣をほんの少し変えることで、生活や仕事が整い、ひいては人生がうまくいく――。心身の不調を抱えている人、そして人生に好循環を呼び込みたい人には、特に本書をおすすめしたい。