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1.本書で紹介する聞く技術は、①安心して話してもらえる信頼関係をつくる聞き方(受容・共感)、②本音を話してもらう聞き方(自己一致)、③聞き疲れしない方法の3つからなる。
2.相手との信頼関係のためには、相手を100%は理解できないことを前提とし、どんな相手からも教えてもらおうとする姿勢を崩さないことが大事だ。
3.本音を話してもらうためには、相手の課題は相手のものであることを認識したうえで、相手の自己解決を促す。
4.聞き疲れしないためには、話を全部聞こうとせず、感情が乗っているところだけを聞くようにする。
あなたの周りには、「この人なら何でも相談できる」と思える人はいるだろうか。もしいるなら、その人は一体どのように話を聞いているだろうか。
本書は、心理カウンセラーである著者の視点から、プロの「聞く技術」とその実践方法を書き記したものである。著者によれば、「話をうまく聞けない人は、たいてい頑張って話し過ぎて」いるという。
自分のことを話したい人は多いが、上手に聞ける人は少ない。聞けるということは、信頼され、頼りにされ、仕事が集まるということでもある。だからこそ、会話がうまくいかない、仕事や人間関係がうまくいかないといったとき、あなた自身が「聞ける人」になる。積極的に話せるようになるよりも、成功する可能性が高まるそうだ。
話す中心の会話から、聞く中心への会話へ転換するためには、意識をほんの少し変えればよい。この少しの変化が、自身の人間関係を楽にするだけでなく、周囲の人を救うことにもつながると、著者は書く。カウンセラーに対してだけではなく誰に対しても、人は話したいと思うからだ。
一方で、愚痴の多い同僚や、重い内容の相談などでは、聞いている自分まで精神が擦り減ってしまうことがある。そうならないようにするためのコツもまた「聞く技術」の1つとしてまとめられている。ぜひ注目してお読みいただきたい。