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1.感謝の気持ちを伝えたいときは、お礼の言葉を言うだけでなく、自分の感想を付け加えるようにしよう。
2.「それでよい」という言葉は、仕方がない、我慢するなどといった印象を与えかねない。「で」を「が」に変えて「それでよい」ではなく「それがよい」と言うのが大人のマナーだ。
3.出入口を通るときや狭い通路ですれ違うときは、「どうぞ」と言って道を譲ろう。逆に譲ってもらったときは、「お先に」と言って相手の好意を素直に受け取るようにする。
自分の発言をきっかけにして、相手の態度やその場の雰囲気が変わってしまった。何かまずいことでも言ってしまっただろうか……このような状況で冷や汗をかいた経験は、誰しも一度はあるのではないだろうか。要約者もこれまで何度もそのようなシチュエーションを体験し、心苦しい思いをしてきた。本書は、そのような状況を回避し、良好な人間関係を構築すべく、著者の豊富な人生経験から得られた「ものの言い方」についての知見をまとめた一冊である。
著者は、卓越した人間観察力を持ち、仕事術・仕事にまつわる人間関係などのビジネス書を多数生み出してきた山﨑武也氏だ。山﨑氏は、口から入る食べ物が身体に栄養を与えて「動物的生命」を維持し発展させるように、口から出る言葉は人間味に栄養を与えて「社会的生命」を維持し発展させることに役立つと主張する。この考えには、多くの人が同意するのではないだろうか。
また山﨑氏は、「口は禍の門」であると同時に「幸せの門」でもあるとも言う。つい口にしてしまった言葉で誰かを傷つけ、人間関係を悪化させてしまわないために、そして優しい言葉で誰かを幸せにするために、日々使用する言葉には気を付けたいものだ。本書を読み、普段から何気なく使っている言葉を見直す機会としていただきたい。発言だけでなく、考え方や行動、ひいては生き方を考え直すきっかけになるかもしれない。