アナログゲーム人気再燃 書店には常設コーナーが登場
カードゲームやボードゲームなど、コンピューターや電源を使わずにプレイする「アナログゲーム」の根強い人気が続いています。たとえば一大ブームとなった「人狼」は、プレイしたことがある人も多いのではないでしょうか。
アナログゲームは、テレビ番組や動画配信サイトの企画で取り上げられるようになったこと、かねてより主流だった海外製のものに加え、日本製のゲームが増えてきたことなどからプレイ人口が増加。さらに昨年以降はいわゆる“おうち時間需要”の高まりで、テレビや雑誌、新聞などのメディアに取り上げられることが増え、市場成長の追い風となりました。現在は、ボードゲームショップなど従来の取り扱い店舗のほか、100円均一ショップやコンビニエンスストアなどにも販路が拡大しています。
そんなアナログゲーム、実はプレイヤーの間で“購入できる場所”としてよく知られるようになったのが「書店」です。人気の高まりを受け、一部の店舗では常設コーナーが登場しています。
(写真協力:BOOKSえみたす稲沢東店)
売り場で特に人気なのは、シンプルなルールで初心者にやさしく、持ち運びにもプレイにも場所をとらないカードゲームです。最少2人から遊べて、プレイ時間も15分前後と短め。食後のひとときやちょっとした気分転換にもぴったりで、老若男女誰でも楽しめるものが受けています。
たとえば「ナンジャモンジャ」というカードゲーム。「ナンジャモンジャ」は、ナンジャモンジャ族という謎の生物が描かれたカードを使ってプレイします。ルールは「1枚カードを引いて中央に出す(これを1人ずつ順番に行なう)」「カードに描かれたキャラクターに名前を付ける」、そして「中央に出されたカードのキャラクターの名前を呼ぶ」。いち早く正しい名前を呼んだプレイヤーが、その時点で中央に集まっているカードをすべて得ることができ、集めたカードの枚数で勝敗を決します。
この「ナンジャモンジャ」は、キャラクターデザインのユニークさと、プレイヤーのとっさの発想によるネーミングが夢中になるポイントです。
書店におけるアナログゲーム売上上位タイトル
・第1位「ナンジャモンジャ・ミドリ」(すごろくや)
・第2位「ナンジャモンジャ・シロ」(すごろくや)
・第3位「犯人は踊る」(鍋野企画)
・第4位「キャプテン・リノ」(すごろくや)
・第5位「おばけキャッチ」(メビウスゲームズ)
・第6位「ドブル」(ホビージャパン)
・第7位「レシピ」(ホッパーエンターテイメント)
・第8位「ワードバスケット」(メビウスゲームズ)
・第9位「ハゲタカのえじき」(メビウスゲームズ)
・第10位「みんなのレシピ」(ホッパーエンターテイメント)※2021年1月時点/日販調べ
※()内はメーカー・販売元
連想力で勝利を目指せ! 新たなアナログゲーム「ソコウメ!!」
そんななか、このたび新たに「ソコウメ!!」という連想カードゲームが発売されました。
ゲーム名の由来は、「そこ」を「埋める」から。推奨プレイ人数は2~4人です。カードには一つずつ単語が書かれており、自分の手札を“場”に出ている札のどこかにつなげることで得点していきます。
ただしカードを出すためには、出すカードと“場”のカードをつなげる言葉が必要となります。たとえば“場”に出ている「まるい」のカードに手札の「あたたかい」をつなげたい場合、「まるい」と「あたたかい」から連想される言葉(例:肉まん)を答えながら、手札を出さなければなりません。
さらに「ソコウメ!!」では、カードごとに点数が異なります。つなげた“場”のカードと手札の合計点が、そのターンでの得点です。そのため、隣接するカードが複数ある場合のほうが得点は高くなりますが、そのかわり、隣接するすべてのカードから連想できる答えを考えなければなりません。
誰かの手札がなくなった時点で、もっとも得点の多い人が勝ち。子どもから大人まで幅広く楽しめる内容ですが、駆け引きを考えるとなかなか奥が深いゲームです。
「ソコウメ!!」シリーズからは現在、「ソコウメ!!んのありかよ~編」「ソコウメ!!んの天才かよ~編」「ソコウメ!!んのアツいわ~編」の3種類販売されています(価格はいずれも税込1,760円)。プレイ人数を増やしたいときや、難易度を上げたいときは、3種類混ぜて遊ぶのがおすすめです。
ゲームに慣れてきたら、答えの内容や回答時間に制限を設けると盛り上がりますよ。
(2021/4/12 お詫びと訂正)記事内容を一部加筆・修正し更新しました