愛知の老舗温泉旅館「平野屋」が人気歌人・木下龍也とコラボ
“本と出会うための本屋”「文喫 栄」(愛知県名古屋市)にて、6月3日(火)~29日(日)、入場無料の特別企画展「短歌と思い出のつづき」が開催されます。
企画展「短歌と思い出のつづき」は、愛知県蒲郡にある三谷温泉の老舗旅館「平野屋」が、現代短歌ブームを牽引する歌人・木下龍也さんとのコラボレーションでおくる、蒲郡と短歌をテーマにした展示です。会場には、木下さんが「平野屋」で過ごした体験をもとに書き下ろした短歌や、「蒲郡」「旅」「宿」をテーマに選んだ短歌、それにまつわる本などが展示されます。
また、期間中の6月20日(金)には、蒲郡での滞在エピソードや書き下ろし短歌に込めた情景と想いを、木下龍也さん自身が語るトークイベント「木下龍也と思い出のつづき」も開催されます。
「言葉の世界に浸る体験」を提供している平野屋
三谷温泉「平野屋」は、愛知県内有数の温泉地である蒲郡において、創業90年以上の歴史を持つ老舗温泉旅館です。
蒲郡が「千載和歌集」の選者としても知られる歌人・藤原俊成によって開発された地でもあることから、平野屋では、館内に“言葉のアトリエ”という名のライブラリスペースを設け、各客室には短歌を詠むための一筆箋とペンのセットを短歌の本とともに用意するなど、日常から離れて自分の時間を過ごせる旅館ならではの、言葉の世界に浸る特別な体験を提供しています。
今回の企画展「短歌と思い出のつづき」は、そんな蒲郡と短歌の魅力を、木下さんとのコラボレーションによって、さらに多くの人々に伝えたいという平野屋の想いから実現しました。
会場では木下龍也さんの詠んだ短歌をたのしめるだけでなく、平野屋の「言葉のアトリエ」を縮小再現した空間で、来場者自身も作歌を体験することができます。
また、詠んだ短歌を文喫スタッフに渡すと、木下さんの書き下ろし新作短歌をあしらった栞がもらえます(全5種、ランダム配布)。
なお、6月20日(金)開催のトークイベント「木下龍也と思い出のつづき」では、集まった短歌の一部を木下さんが講評する予定です。
特別企画展「短歌と思い出のつづき」
・開催期間:2025年6月3日(火)~29日(日)7:30~21:00
・会場:文喫 栄(愛知県名古屋市中区栄4-1-1 中日ビル2F)
・入場無料
・主催:三谷温泉 平野屋
トークイベント「木下龍也と思い出のつづき」
・開催日時:2025年6月20日(金)18:00~19:30(開場17:30)
・会場:文喫 栄「読居 嘴広鸛」
・定員:20名(オンライン配信視聴は定員なし)
・参加費:会場参加2,750円、オンライン配信視聴1,100円(いずれも税込価格)
・参加申込:Peatixにて受付中(申込はこちら)
登壇者プロフィール
木下龍也(きのした・たつや)
1988年山口県生まれ。歌人。歌集は『つむじ風、ここにあります』『きみを嫌いな奴はクズだよ』『オールアラウンドユー』『あなたのための短歌集』。その他、短歌入門書『天才による凡人のための短歌教室』や谷川俊太郎との共著『これより先には入れません』など著書多数。最新刊は『すごい短歌部』。2025年4月よりNHK Eテレ「NHK短歌」選者。