NPO本の学校が毎年実施している春講座が、今年もオンライン（一部リアル併催）にて、5月20日（土）と5月27日（土）に開催されます。
全国各地で書店数の減少が報じられていますが、店主がセレクトした本が並ぶ独立系の本屋や、カフェや雑貨店の一角での本の販売、シェア棚書店などさまざまな形の本屋が次々とオープンしています。
そんななか、今回は「本屋の開業」をテーマに、「知識ゼロからでも始められる！？『本屋』を志す人のための書店開業入門講座」が実施されます。
本講座は、昨年11月に実施された「本の学校2022 ブレストミーティング」の第2分科会「今、書店を開くには」の内容をより具体化し、本屋の開業を志す人たちに向けた、本の仕入れ方などの基本的な業務から、棚やフェアづくりに定評がある文学コンシュルジュの講座、実際に独立書店を開業した方の対談など、開業にあたってのヒントとなる講座が設けられています。
また、開業希望者だけでなく、出版・書店業界にいて新たな知見を得てみたい方、本に関心のある読者の方まで、幅広い興味、関心に応える講座となっています。
開催概要
本の学校 春講座2023
「知識ゼロからでも始められる！？『本屋』を志す人のための書店開業入門講座」
〈1日目：5月20日（土）オンライン配信〉
◎P1：独立系書店のための「本の仕入れ方と商品情報の集め方」講座
講師：鎌垣英人（NPO法人ブックストア・ソリューション・ジャパン理事／版元ドットコム）
◎P2：気鋭の書店人はどのように棚づくりを考えているのか？「品揃え、棚づくり」講座
講師：江藤宏樹（広島 蔦屋書店・文学コンシェルジュ）
〈2日目：5月27日（土）オンライン配信＋リアル開催（福岡）〉
◎P3：まちづくり×本屋 ～ブックストア・ソリューション・ジャパンの目指すもの～
講師：安藤哲也（NPO法人ブックストア・ソリューション・ジャパン 代表理事）
◎P4：目指せ、本屋で独立！ ボクらはこうして本屋を開いた！「書店開業の心得」講座
講師：⽯井勇（MINOU BOOKS）× ⼤井実（ブックスキューブリック）
講座と講師の紹介
◎P1：独立系書店のための「本の仕入れ方と商品情報の集め方」講座
・講師：鎌垣英人（NPO法人ブックストア・ソリューション・ジャパン理事／版元ドットコム）
・日時：5月20日（土）13：00～14：30
・参加料：オンライン配信 1,000円 ※アーカイブ配信あり
出版取次会社で⻑く書店の開業や運営を⽀えてきた鎌垣英人さんが、これから開業を志す⼈に向けたノウハウを伝授します。
〈鎌垣英人 プロフィール〉
1961年生まれ。学生時代に古書業で働き、卒業後は本の取次の大阪屋・楽天ブックスネットワークにおいて、まちの本屋から大型書店、ネット書店担当に長く従事する。最近は出版社団体の版元ドットコムで、小さな流通の現況と将来を考え、独立系書店、シェア型書店の協力相談窓口として活躍している。
◎P2：気鋭の書店人はどのように棚づくりを考えているのか？「品揃え、棚づくり」講座
・講師：江藤宏樹（広島 蔦屋書店・文学コンシェルジュ）
・日時：5月20日（土）15：30～17：00
・参加料：オンライン配信 1,000円 ※アーカイブ配信あり
エッジの利いた棚づくりやフェアで定評のある江藤宏樹さんに、棚づくりの考え⽅、普段の仕事で⼼がけていること、理想の書店像などをたっぷり語っていただきます。
〈江藤宏樹 プロフィール〉
1975年8⽉⽣まれ。広島県出⾝。⼦どもの頃からの⽣粋の本好き。最初の就職先は家具販売店で本とは関係なかったが、建築やインテリア、家具の⾯⽩さを知る。その後、どうしても働きたかった本屋さんへ転職。地元の⽼舗書店で9年働いた後、広島 蔦屋書店の⽴ち上げメンバーとして転職し、現在⽂学コンシェルジュとして、棚作り・フェア作りを⾏いつつ、リトルプレス博、HIROSHIMA CUB MEETING、広島本屋通り、などのイベントの企画、運営も⾏っている。
◎P3：まちづくり×本屋 ～ブックストア・ソリューション・ジャパンの目指すもの～
・講師：安藤哲也（NPO法人ブックストア・ソリューション・ジャパン 代表理事）
・日時：5月27日（土）14：00～15：30
・参加料：オンライン配信 1,000円 ※アーカイブ配信あり
「地域に新たに書店を⽣み出していこう」という、NPO法⼈ブックストア・ソリューション・ジャパン（BSJ）代表の安藤哲也さんに、BSJの理念やプロジェクトの進捗状況などを語っていただきます。
〈安藤哲也 プロフィール〉
1962年、池袋生まれ。明治大学卒業後、出版社、書店（往来堂書店 元・店長）、楽天ブックス事業部長など9回の転職を経て、2006年に父親支援事業のNPO法人ファザーリング・ジャパンを設立し代表に。2012年にNPO法人タイガーマスク基金を立ち上げ代表理事。2017年には「人生100年時代の生き方改革」をテーマにライフシフト・ジャパン（株）を設立し会長に就任。2022年、人口減少の町で「プチ移住」を始め地方創生事業「100DIVE」にも関わり、町の本屋を拠点にした地方創生を目指すプロジェクト「ブックストア・ソリューション・ジャパン」を立ち上げる。著書に『本屋はサイコー！』（新潮OH！文庫）、『パパの極意～仕事も育児も楽しむ生き方』（NHK出版）、『パパ1年生～生まれてきてくれてありがとう』（かんき出版）ほか、多数。
◎P4：目指せ、本屋で独立！ ボクらはこうして本屋を開いた！「書店開業の心得」講座
・講師：⽯井勇（MINOU BOOKS）× ⼤井実（ブックスキューブリック）
・日時：5月27日（土）17：00～19：00
・会場：ブックスキューブリック箱崎店（福岡市東区箱崎1丁目5-14ベルニード箱崎1F）
・参加料：会場参加 2,000円（1ドリンク付き）／オンライン配信 1,000円 ※アーカイブ配信あり
新規参入はかなりハードルが高いと言われていたなかで、開業に踏み切れた要因やスタートにあたっての工夫などを、MINOU BOOKSの石井勇さんと、ブックスキューブリックの大井実さんに対談形式でお話しいただきます。
〈⽯井勇 プロフィール〉
café&books bibliotheque 福岡で書籍、雑貨のバイヤーを務めた後、2015年に⽿納連⼭の麓、故郷のうきは市吉井町で本屋とカフェ「MINOU BOOKS & CAFE」をオープン。「暮らしの本屋」をテーマに、⽇常に彩りを加えるような本をセレクトしている。21年に店名を「MINOU BOOKS」に改名。本年6⽉に久留⽶に2号店を開店予定。
〈大井実 プロフィール〉
1961年福岡市生まれ。同志社大学文学部卒業。東京、大阪、イタリアなどで、ファッション関係のショーや現代美術の展覧会などの企画・制作に携わった後、2001年福岡市のけやき通りに新刊書店ブックスキューブリックを開業。2006年ブックイベントの先駆けとなった「ブックオカ」を有志とともに立ち上げ、実行委員長を務める。2008年にカフェとギャラリーを併設する箱崎店をオープン。2016年には同店内にベーカリーを開設。トークイベントや展覧会を次々に開催しながら、本を媒介に、人が集い、町と人をつなぐコミュニティづくりへと活動の枠を広げている。
※お申し込み⽅法・詳細はこちら
NPO本の学校公式サイト
（当日のオンライン配信をお申し込みの方には、アーカイブ配信用URLが後日届きます）
主催：認定NPO法人 本の学校
協力：ブックストア・ソリューション・ジャパン
後援：日本書店商業組合連合会／書店新風会／日本書籍出版協会／日本雑誌協会／出版文化産業振興財団／版元ドットコム／日本出版学会
