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  • 『護られなかった者たちへ』に連なる宮城県警シリーズ第2作『境界線』 東日本大震災から10年、復興への祈りを込めた社会派ミステリー

    2020年12月11日
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    ほんのひきだし編集部
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    佐藤健さん・阿部寛さん出演で映画化される、中山七里さんの小説『護られなかった者たちへ』。同作に連なる「宮城県警」シリーズ2作目『境界線』が、12月16日(水)、NHK出版より発売されます。

    2018年5月、宮城県警捜査一課・笘篠誠一郎刑事のもとに、東日本大震災による津波で行方不明だった妻・奈津美が遺体で発見されたこと、さらには、遺体発見の前夜まで彼女が生きていたとの一報が入ります。なぜ妻は、自分のもとへ帰ってこなかったのか――疑問を胸に、発見現場へ急いだ笘篠を待っていたのは……。

    『境界線』あらすじ
    「7年前の東日本大震災による津波で行方不明中だった女性の遺体が発見された。名前は笘篠奈津美。彼女は前夜まで生きていて、自殺と見られる」
    突然の妻の訃報を受けた宮城県警捜査一課警部・笘篠誠一郎は、さまざまな疑問と複雑な感情を胸に遺体が待つ現場へ急行する。しかしそこで目にしたのは、まったくの別人の遺体だった。なぜ妻の名前は騙られてしまったのか? 静かに怒りを燃やし、個人情報の流出経路と自殺した女性の身元を笘篠刑事は探っていくが、果たして―――。

    今年作家デビュー10周年を迎え、出版社横断で「単行本12か月連続刊行」を実施している中山さん。読み応えたっぷりのミステリーであり、人間ドラマを正面から描いた骨太の社会派小説としても楽しめる本作は、そのフィナーレを飾るにふさわしい一冊です。

    表紙カバーのあちこちに浮かび上がる「売る者と買う者」「残された者と消えた者」「孤独と群棲」「生者と死者」「追われる者と追われない者」……。対極にある言葉を組み合わせたこれらのフレーズは、『境界線』の章タイトルです。

    東日本大震災によって引かれてしまった“境界線”と、それに翻弄される人々の人生の岐路。果たして、選択した人生の先に待ち受ける未来とはどのようなものなのか――。2021年3月で東日本大震災から丸10年を迎えるにあたり、中山さんが「建物や街並みだけではなく、物書きとして心や人間関係も含めた復興への祈りを込めました」と語る本作。事前にプルーフを読んだ書店員たちからも、熱のこもった声が集まってきています。

    「生きるために名前を捨てなければならない者。愛する人の死を受け入れられずにいる者。心を押し流された者。ギリギリの所に立っている彼らと、私たち読者の境界線はそれほど深くないのかもしれない」(ジュンク堂書店池袋本店 市川真意さん)

    「血の通った警察ミステリーだと思った。決して派手な登場人物など出てこないが、笘篠をはじめとても丁寧に描かれていて、姿が思い浮かんでくる。捜査を打ち切らず、警察組織の垣根を越え追い求めた刑事、環境に流され思いとどまれず犯罪の道へ進んだ者、人生の境界線の両側で運命が変わってしまった」(ジュンク堂書店三宮店 三瓶ひとみさん)

    「突然の悲劇に直面した時に自分を律し続けることは本当に難しく、きっと誰しも何かが変わってしまうと思います。でもその時に闇への境界線を越えず、踏みとどまる勇気と努力を続けることが人を強く生きる道が開けるのではないかと作品を通して考えさせていただきました!!!」(紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子さん)

    なおシリーズ前作『護られなかった者たちへ』は、映画公開時期が2021年秋に決定したのにあわせ、帯を映画ビジュアルに変更し書店店頭に並んでいます。

    未読の方は、ぜひ2冊あわせて手にとってみてくださいね。

    境界線
    著者:中山七里
    発売日:2020年12月
    発行所:NHK出版
    価格:1,760円(税込)
    ISBNコード:9784140057155
    護られなかった者たちへ
    著者:中山七里
    発売日:2018年01月
    発行所:NHK出版
    価格:1,760円(税込)
    ISBNコード:9784140056943

    『護られなかった者たちへ』あらすじ
    仙台市の福祉保健事務所の課長が、手足や口の自由を奪われた状態の餓死死体で発見された。被害者は公私ともに人格者として知られ、怨恨が理由とは考えにくい。一方、物盗りによる犯行の可能性も低く、捜査は暗礁に乗り上げる。それから遡ること数日、一人の模範囚が出所していた。男は過去に起きたある出来事の関係者を追っている。男の目的は何か。果たして、この物語の誰が加害者で、誰が被害者なのか──。

     

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