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「本に集う機会を作りたい」代官山 蔦屋書店キッズコンシェルジュが語る「えほん博」への熱い想い

代官山 蔦屋書店 キッズコンシェルジュ 瀬野尾真紀

2025年11月1日(土)から11月3日(月・祝)まで、「えほん博~五感で感じる絵本の博覧会~」が東京都渋谷区の代官山 蔦屋書店で開催されます。絵本をつくる人、届ける人、読む人が集まって絵本を楽しむこのイベントは、今年で4回目を迎えます。

この記事では、「えほん博」を立ち上げた代官山 蔦屋書店のキッズコンシェルジュ、瀬野尾真紀さんのインタビューを紹介します。「えほん博」を始めたきっかけや、イベントへの思いが語られています。(2024年の「えほん博」終了後に公開された内容です。)

 

――「えほん博」を始めたきっかけは?

えほんはく2024の会場の様子01

2022年春に代官山 蔦屋書店で「SFカーニバル」というイベントがあったのですが、それが本の周りに人が集う、とても幸せな光景が広がる本のお祭りでした。たくさんの本を嬉しそうに両手にぶら下げてお帰りになるお客様や、憧れの作家さんを目の前にして感激するお客様がいらっしゃって、そんな場面に立ち会えて書店員としても幸せな日でした。やはり私たちは本が好き。すべての年代で本に集える機会を作ってみたいと思ったのが始まりです。

絵本は表現のうえで注ぎ込める要素が多いプロダクト。かねてからもっと多くの方に見てもらい、この絵本の楽しさを伝えたいと思っていました。代官山 蔦屋書店にはアート、文芸、料理、旅行など、さまざまなジャンルの本がありますが、絵本はどのジャンルとも親和性が高いので、全館に波及効果も出せると思いました。

 

――今年も絵本作家さんのサイン会やトークイベント、屋外マーケット、ワークショップなど、盛りだくさんでしたね。

「えほん博2024」サイン会

「えほん博」は音楽フェスのように、お店のあちこちで同時多発的に様々なイベントを実施しているので、会場をどうやってまわるか、悩みつつも作戦を立てて巡る楽しさがあると思います。お子様が楽しんでくれている姿を見ると、やはり嬉しいですね。

今回参加いただいた、たけうちちひろさんは、来ていただきたいなと思いながら拠点が大阪でいらっしゃるので難しいかなと思っていたのですが、たまたま代官山 蔦屋書店にお客様として来ていただいたときにお話しすることができて、参加いただけることになりました。そんな風に、日々の様々な出会いやつながりが企画に生きています。

 

――今後、「えほん博」でしたいことは?

「えほん博」は、絵本をつくる人、届ける人、読む人をつなぐイベントなので、ここに集うことによって作家さんと読者、作家さんと出版社、作家さん同士などがつながり、新たな力や作品が生まれるような場所にできたらいいなと思っています。児童書を次の世代に豊かに残したい。その信念で取り組んでいます。

 

キッズコンシェルジュ 瀬野尾真紀さん

2013年より代官山 蔦屋書店に勤務。異動によりキッズフロアの担当となる。『ゆうかんなアイリーン』(ウィリアム・スタイグ作、らんか社)を読んだのをきっかけに絵本に魅せられ、絵本を担当することに誇りを持つようになる。未来に豊かな児童書を残すべく、キッズフロアのフェアやイベントの企画運営を通して出会った多くのクリエイターをはじめ、“今、まさに頑張る”作り手の応援を続ける。2022年より「えほん博」を立ち上げ。「グッドモーニング」(テレビ朝日)、「あの本、読みました?」(BSテレ東)、「AERA with Kids」(朝日新聞出版)など、メディアでの露出も増えている。

蔦屋書店公式サイト 特集・記事
【コンシェルジュがつくるイベント】「えほん博~五感で感じる絵本の博覧会~」(代官山 蔦屋書店)より転載

 

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