5月17日(土)から、有隣堂 キュービックプラザ新横浜店(神奈川県横浜市)で個人出版物の「ZINE(ジン)」を集約したコーナーの常設展開が始まりました。有隣堂における「ZINE」常設展開は、2024年9月オープンのグラングリーン大阪店に次ぐ2店舗目であり、キュービックプラザ新横浜店はエッセイを中心に約200作品を扱う最大規模の展開となります。
新幹線停車駅である新横浜駅直結の商業施設に2023年12月にオープンした有隣堂キュービックプラザ新横浜店は、居住者だけでなく、ビジネス、観光、ショッピングや飲食、スポーツ観戦やイベント参加など、多様な目的で訪れる人々がいるのが特徴の店舗。「ZINE」は一冊一冊に個性があり、作り手のメッセージやこだわり、熱量をダイレクトに感じられることが特徴で、流通需要が高まっていることを受けて今後も有隣堂での展開を拡大していく予定です。
「ZINE(ジン)」とは
同人誌やリトルプレスとも呼ばれ、個人やグループが表現したい物事を自由に制作した自主出版物です。出版社や出版取次を介さないため一般流通されないことが多く、直接販売が基本。コンテンツやデザインに制限がなく、エッセイ、詩歌、写真、アートなど多様なジャンルで表現されています。
キュービックプラザ新横浜店 店長のおすすめ作品と紹介コメント
『Chai Book』 町田めぐみ
牛乳と紅茶で作るインドのチャイに特化したレシピブック。レシピに添えられたかわいいイラストや、インドの現地で飲んだチャイやスパイスなどのコラムも楽しい一冊です。

『Chai Book』 町田めぐみ
『わたしのすきなふつうの本屋が閉店』 アトリエ風戸 平城さやか
元書店員の平城さんが働いていたお店が閉店した時に感じたことを綴った本。
本屋が好きな方や書店員の方はもちろん、お気に入りのお店や場所がある方は共感することばがたくさんあるのではないかと思います。

『絵で見る東京の近代建築の魅力』 コジマユイ
洋館やデパートなど東京の素晴らしい近代建築の魅力をイラストで紹介しています。
外観だけでなく、建物の中の階段や天井などにクローズアップしたイラストと解説もあり、この本を持って建築さんぽをしたくなります。

『ほんとうは、どうしたい?―他の誰でもない、この人間を生ききること―』 佐々木ののか しいねはるか 発行:地下BOOKS
「表現」「恋愛」「仕事」などをテーマに手紙のやり取りをした往復書簡。お二人が自分がどうしたいかに気づいたり、お互いのことばが考えるヒントになっていくプロセスを読んでいると、自分の考えも整理されたり気持ちに変化が起こるような気がします。

『青い靴をはいて歩く』 関根愛
これまでにエッセイを3冊刊行されている関根愛さんが、実話をもとに創作を書いた短篇集。
家族を愛したいけれど一番近いがために憎んだり苦しむこともある。痛みを抱え続ける方にも読んでほしいと思う作品です。

【店舗概要】
有隣堂 キュービックプラザ新横浜店
住所:神奈川県横浜市港北区新横浜2-100-45 キュービックプラザ新横浜 8F
営業時間:10:00~21:00