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「皆さんのお力を借りたいなぁ」
刊行から約6年半が経ち絶版寸前だった文庫が、ある書店員のつぶやきから、いま大きく動きだそうとしています。
そのつぶやきは、昨年「文庫X」を企画し注目を集めた、さわや書店フェザン店の長江貴士さんがTwitterに投稿したもの。
2010年に双葉文庫から発売された小説『ひとさらいの夏』の在庫を「出版社にある分すべて仕入れた」と言い、「売り切れてしまったら、こんなにいい本なのに、もうどこでも手に入らない」「出版社に在庫の問い合わせが殺到したら、重版してもらえるんじゃないだろうか」と呼びかけたのです。
【皆さんのお力を借りたいなぁ①】
当店でちょっと前から店頭に置き始めた、冨士本由紀「ひとさらいの夏」っていう本があるんです。良い本なんですよ、これ。誰もが、こういう未来にたどり着けるかな、って思ってる人生の道筋みたいなのってあるじゃないですか?でも、そんなスムーズには行かない。— さわや書店フェザン店 (@SAWAYA_fezan) 2017年1月29日
【皆さんのお力を借りたいなぁ③】
それでね、写真を見てもらったら分かるんですけど、パネルに「出版社の在庫、全部もらいました」って書いてあるんです。そう、この本、さわや書店で売り切っちゃったらもう手に入らないんですよ。結構売れてて、あと在庫12冊なんです pic.twitter.com/t3eL84F0D0— さわや書店フェザン店 (@SAWAYA_fezan) 2017年1月29日
この動きの始まりは、2016年秋にさかのぼります。
出版元である双葉社の営業担当者・田中沙弥さんが、さわや書店に「大好きな本の最後の50冊を、大好きな書店で売ってもらいたい」と提案。
フェザン店で文庫・文芸を担当する長江さんは、『ひとさらいの夏』を読んだうえで提案を引き受け、「こんなにいい本を50冊で終わらせてはもったいない」と、今回の呼びかけを行ったのだそうです。
そして長江さんの呼びかけに、全国の書店員や読者が反応。“共犯者”の輪はどんどん広がっていきました。
それから約3週間後……