人と本や本屋さんとをつなぐWEBメディア「ほんのひきだし」

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「朝仕事があるのに5時くらいまで本を読んじゃう」|「#木曜日は本曜日」プロジェクト第4弾にラランド・ニシダさんが登場

「#木曜日は本曜日」プロジェクト始動

10月6日(木)に始動した、週に1回本屋へ足を運ぶ習慣づくりを目指す新プロジェクト「#木曜日は本曜日」(主催:東京都書店商業組合)。毎週木曜日に本屋と本を愛する著名人やインフルエンサー、作家などの十数人が、「人生を変えた本」をテーマに実際に本屋で語るインタビュー動画を公開するとともに、彼らが選んだ人生を変えた本10冊を東京都内の約180店舗で販売するという試みです。

第1弾となる俳優・歌手の上白石萌音さんから第3弾のフリーアナウンサー・宇賀なつみさんが紹介する人生を変えた本は、特設サイトおよび東京都書店商業組合公式YouTubeチャンネル「東京の本屋さん~街に本屋があるということ~」にて動画を公開中です。

10月27日(木)からの第4弾は、お笑いコンビ・ラランドのニシダさんが担当します。

■ニシダさんプロフィール
お笑いコンビ「ラランド」のツッコミ。1994年7月24日山口県宇部市生まれ。最終学歴は上智大学外国語学部中退(退学後面接を受けて再入学するが、履修登録ミスのため再び退学)。趣味は読書で年間純文学を中心に100冊以上を読む。最近では小説家デビューを果たすなど芸人をしながら執筆活動も積極的に行なっている。



 

遅刻の原因は読書?

実は6歳まで海外で過ごしたという帰国子女のニシダさん。本屋さんデビューはなんと、ドイツのデュッセルドルフの本屋さんとのこと! その頃から「1冊読んだときの達成感」に喜びを覚えるようになり、いまでも読書を趣味にしているようです。ニシダさんには、TVなどでもたびたびネタにされている“遅刻癖”がありますが、実はその原因のひとつに朝方までの読書が関係しているとか?

記事後半で紹介する動画では、ニシダさんの本に対する思いや、本屋さんの歩き方、本の選び方など、普段TVでは見ることのできない顔を見せてくれています。

 

ニシダさんの人生を変えた10冊

ニシダさんの人生を変えた10冊の中から、選書コメント(動画より抜粋)とともに3冊を紹介します。写真のデザインの限定しおりも開催書店で配布しています。

 

『アロハで猟師、はじめました』(近藤康太郎)

アロハで猟師、はじめました
著者:近藤康太郎
発売日:2020年05月
発行所:河出書房新社
価格:1,760円(税込)
ISBNコード:9784309028873

選書コメント:都会育ちの素人猟師がさまざまな野生動物と格闘しこれからの「生きること」を考えた痛快ドキュメント。若い人たちと鹿をシメるとか、その命を奪うところみたいなシーンが結構長く描かれるんですけど、そこがやっぱり。目の前で死んでいく感じがするくらい、ありありと描かれている感じがめちゃくちゃ好きなんですよ。

 

『ぼくらが漁師だったころ』(チゴズィエ・オビオマ)

ぼくらが漁師だったころ
著者:チゴズィエ・オビオマ 粟飯原文子
発売日:2017年09月
発行所:早川書房
価格:2,530円(税込)
ISBNコード:9784152097149

選書コメント:ナイジェリアの小さい町に暮らす4人兄弟が川のほとりで出会った狂人の予言により数奇な運命を生きるという話。装丁が美しいと思って買った。ナイジェリアで暮らしているちびっ子の一人称で書かれているんですけど、神話っぽい本。海外文学は得意じゃなかったが、これ以降めっちゃ海外文学を読むようになった。海外文学が面白いと気づかせてくれた本。

 

『孤島の飛来人』(山野辺太郎)

孤島の飛来人
著者:山野辺太郎
発売日:2022年08月
発行所:中央公論新社
価格:1,760円(税込)
ISBNコード:9784120055638

選書コメント:著者の山野辺太郎さんが好き。自動車メーカーの研究者が、ある仕事で空を飛ぶ。たどり着いた無人のはずの北硫黄島で生活するフィクション。コントの設定のような話だが、リアリティを持たせて書くのがすごくうまい。あることとして読めちゃう。

■ニシダさんの人生を変えた10冊はこちら
■本の購入、店頭限定しおりがもらえる書店はこちら

 

動画の紹介

 

プロジェクトの背景

近年、電子書籍の台頭・書籍のネット購入率の増加などを受け全国の本屋の数が激減しています。2000年には21,495店舗存在した本屋が2020年には11,024店舗(出版科学研究所調べ)と約半数にまで落ち込み、東京都にある中小書店(街の本屋)を中心に組織する東京都書店商業組合の加盟店舗数もまた、2022年1月時点で287店と1984年の1,426店のピークから8割程度減少しています。

こうした苦境を受け同組合では、お客様の忙しい日々の中でゆっくり本と向き合う時間として、週の真ん中に位置する“木曜日”に目を向け、週に一回本屋へ足を運ぶ習慣づくりを目指して「#木曜日は本曜日」プロジェクトを開始しました。

同プロジェクトは東京都中小企業団体中央会の特別支援「デジタル技術活用による業界活性化プロジェクト」として、同中央会より委託を受け、東京都書店商業組合が運営しています。

 

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