「#木曜日は本曜日」プロジェクト始動
10月6日(木)から始動した、週に1回本屋へ足を運ぶ習慣づくりを目指す新プロジェクト「#木曜日は本曜日」(主催:東京都書店商業組合)。毎週木曜日に本屋と本を愛する著名人やインフルエンサー、作家などの十数人が「人生を変えた本」をテーマに実際に本屋で語るインタビュー動画を公開するとともに、彼らが選んだ人生を変えた本10冊を東京都内の約180店舗で販売するという試みです。
第1弾となる10月6日(木)からは俳優・歌手の上白石萌音さん、10月13日(木)からは歴史を面白く学ぶコテンラジオ(COTEN RADIO)を運営するCOTEN代表取締役の深井龍之介さんが人生を変えた本を紹介しました。特設サイトおよび東京都書店商業組合公式YouTubeチャンネル「東京の本屋さん~街に本屋があるということ~」にて動画を公開中です。
第3弾となる10月20日(木)からは、フリーアナウンサーの宇賀なつみさんが担当します。
■宇賀なつみさん
1986年東京都練馬区生まれ。2009年立教大学社会学部を卒業し、テレビ朝日入社。入社当日に「報道ステーション」気象キャスターとしてデビューする。その後、同番組スポーツキャスターを務め、「グッド!モーニング」「羽鳥慎一モーニングショー」等、情報・バラエティ番組を幅広く担当。2019年に同局を退社しフリーランスとなる。現在は、テレビ朝日系「池上彰のニュースそうだったのか!!」、フジテレビ系「土曜はナニする!?」、TOKYO FM「SUNDAYʼ S POST」やTBSラジオ「テンカイズ」等、テレビ・ラジオにて幅広く活動中。アパレルブランド「sana me」のプロデュースも務める。
宇賀さんからは今回のプロジェクトについて以下のコメントが寄せられています。
「本屋さんに向かう時には、どんな本と出会えるだろうとワクワクします。本を選ぶ時には、魅力的な本が多くてドキドキします。本に学び、本に救われてきた人間として、このような機会を与えていただきとても嬉しいです。皆さん、本屋さんに行きましょう! 一生かけても、この世の全ての本を読むことはできません。急がないと! 大切な出会いを逃してしまうかもしれませんよ」
宇賀さんの人生を変えた10冊
宇賀さんの人生を変えた10冊の中から、選書コメントとともに3冊を紹介します。写真のデザインの限定しおりも開催書店で配布しています。
『天使なんかじゃない』(矢沢あい)
- 天使なんかじゃない新装再編版 1
- 著者:矢沢あい
- 発売日:2019年06月
- 発行所:集英社
- 価格:748円(税込)
- ISBNコード:9784087920475
冴島翠は新設の聖学園高等学校に通う元気な女の子。夏休みが明けると、生徒会選挙が待っていた! クラスの推薦を受けて立候補した翠は、生徒会副会長に選ばれて…。キラキラ輝く青春ラブストーリーの傑作! 第1巻には高校1年の2・3学期を描いた1話~7話を収録。
(集英社公式サイト『天使なんかじゃない 新装再編版 (1)』より)
選書コメント:主人公の翠ちゃんになりたかった。自分改革の最初の一歩は、この漫画でした。
『古都』(川端康成)
- 古都 新版
- 著者:川端康成
- 発売日:2022年05月
- 発行所:新潮社
- 価格:693円(税込)
- ISBNコード:9784101002439
京都の呉服問屋の娘である千重子は、幼馴染の大学生、真一と平安神宮へ花見に出かける。夕暮れ時、彼女はある秘密を明かすが、真一は本気にしなかった。やがて夏の祇園祭の夜、千重子は自分とそっくりな娘と出会う。あなたは、いったい誰? 運命の歯車が回りはじめた……。京都の伝統ある行事や街並み、移ろう季節を背景に、日本人の魂の底に潜む原風景を流麗に描く。ノーベル文学賞対象作品。
新潮社公式サイト『古都』より)
選書コメント:小説を初めて美しいと思いました。食わず嫌いせずに、何でも読んでみようと思えたきっかけの作品です。
『なつみはなんにでもなれる』(ヨシタケシンスケ)
- 古都 新版
- 著者:川端康成
- 発売日:2022年05月
- 発行所:新潮社
- 価格:693円(税込)
- ISBNコード:9784101002439
なつみはね、すごくいいことおもいついたよ。なつみがなにかのマネをして、それをおかあさんがあてるゲームだよ! コレ、なーんだ!?
(PHP研究所『なつみはなんにでもなれる』より)
選書コメント:会社を辞めると決めた頃、何も話していないのに、母が贈ってくれました。
■宇賀なつみさんの人生を変えた10冊はこちら!
■本の購入、店頭限定しおりがもらえる書店はこちら!
「本は自由。時代、国境、人種、全てを越えられる」
20日に特設サイトで公開されたインタビュー動画「本は自由。時代、国境、人種、全てを越えられる」では、宇賀さんが自身の性格を作った本、フリーになることを後押しした本、自身にとっての「本屋さん」とは?について語っています。
プロジェクトの背景
近年、電子書籍の台頭・書籍のネット購入率の増加などを受け全国の本屋の数が激減しています。2000年には21,495店舗存在した本屋が2020年には11,024店舗(出版科学研究所調べ)と約半数にまで落ち込み、東京都にある中小書店(街の本屋)を中心に組織する東京都書店商業組合の加盟店舗数もまた、2022年1月時点で287店と1984年の1,426店のピークから8割程度減少しています。
こうした苦境を受け同組合では、お客様の忙しい日々の中でゆっくり本と向き合う時間として、週の真ん中に位置する“木曜日”に目を向け、週に一回本屋へ足を運ぶ習慣づくりを目指して「#木曜日は本曜日」プロジェクトを開始しました。
同プロジェクトは東京都中小企業団体中央会の特別支援「デジタル技術活用による業界活性化プロジェクト」として、同中央会より委託を受け、東京都書店商業組合が運営しています。