豊臣秀長・秀吉を知って「豊臣兄弟!」を楽しもう!
2026年1月4日(日)に放送開始予定のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」は、豊臣秀吉の弟・秀長を主人公にした物語です。「秀長が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だった」とまでいわしめた天下一の補佐役・秀長の目線で、戦国時代がダイナミックに描かれます。小一郎(のちの豊臣秀長)役を仲野太賀さん、その兄・藤吉郎(のちの豊臣秀吉)役を池松壮亮さんが演じます。
ほんのひきだしでは、よりドラマを楽しんでいただけるように、放送に先がけて豊臣秀長・秀吉の関連本を短期連載形式でご紹介します。
今回は、『戦国最高のNo.2 豊臣秀長の人生と絆』(日本能率協会マネジメントセンター)です。秀吉をそばで支え続けた秀長とはどんな人物なのか。ぜひ書店店頭で手に取って、ドラマとあわせてお楽しみください。

著:真山知幸
発売日:2025年11月
発行所:日本能率協会マネジメントセンター
定価:1,540円(税込)
ISBN:9784800593795
〈章立て〉
第1章 「最高のNo.2」豊臣秀長の生涯
第2章 豊臣秀長を取り巻く人々
第3章 戦国大名を支えた名No.2たち
第4章 もしも豊臣秀長が秀吉より長生きしていたら
豊臣秀長の生涯を追う!
戦国時代で見事に「天下人」となった豊臣秀吉。彼の弟であり、トップリーダーを支える名側近として活躍した豊臣秀長の波乱万丈な生涯について読み解きます。出生から52年の生涯までを丁寧に追い、秀長がどんな点でNo.2として優れていたのかをわかりやすく解説。書籍の冒頭には年表、ページ下部には語句の解説も入れ込んでおり、この一冊で秀長の人生哲学や功績への理解が深まります。大河ドラマ「豊臣兄弟!」のガイド本として手元に置きたい書籍です。

豊臣秀長の人間関係を追う!
リーダーとして道を切り拓きながらも、ときに周囲との軋轢を生むこともあった秀吉。秀長は、その温厚で調和的な性格により、秀吉と周囲の間をうまく取り持つパイプ役として重要な役割を果たしていたといいます。
本書では、秀長を取り巻く人間関係にも焦点を当て、家族はもちろん、秀長の家臣や同僚、敵対したライバルたちについても解説。大河ドラマにも登場するであろう人物たちの生きざまを知ることでさらにストーリーを味わうことができます。

組織を支えるNo.2についての理解が深まる
優れた組織で頼りにされる「No.2」は、孤独に陥りがちなリーダーのよきアドバイザーになることもあれば、リーダーが不在のときに代わりを務めることも。本書では、リーダーと異なる才を求められる立場として、秀長と同様にリーダーである戦国大名を見事にサポートした名No.2たちも紹介しています。また、もし秀長が秀吉より長生きしていたら……?という歴史シミュレーションも考察。歴史人物に興味のある人や、組織運営に関心がある人にもおすすめです!

著者プロフィール
真山知幸
まやま・ともゆき。伝記作家、偉人研究家。業界誌出版社の編集長を経て、2020年より独立。 偉人や名言の研究を行い、累計20万部を超えた『ざんねんな偉人伝』『ざんねんな歴史人物』(以上、学研プラス)をはじめ、『実はすごかった!? 嫌われ偉人伝』(日本能率協会マネジメントセンター)、『偉人 大久保利通』(草思社)など著作60冊以上。
【真山知幸さんのコメント】
これまで偉人の本を数多く書いてきましたが、突出した才能を持つがゆえに、生きづらさを抱えていたり、周囲と衝突しがちな人物が多いと実感します。アグレッシブさが時にはエキセントリックな言動につながり、何かと孤立しやすい偉人たち。それだけに、そばで支えてくれる人物が非常に重要となります。思えば、企業のトップリーダーもそういうタイプが多いのではないでしょうか。今回の大河では秀吉を支えた弟の秀長にスポットライトがあたることが嬉しくて仕方がありません。ナンバー2はいかにあるべきか。秀長の生涯をたどりながら、そのポイントを探りました。秀長の知られざる功績や人間関係も紐解きましたので、大河のガイドブックのみならず、人生のガイドブックとしてそばに一冊置いていただければと思います。
