2025年12月26日(金)~2026年1月25日(日)の期間、ゲーム実況グループ「ドズル社」と、「BOOK MEETS NEXT」がタイアップした書店コラボキャンペーンが開催されます。
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BOOK MEETS NEXTとは
「本との新しい出会い、はじまる」をスローガンに2022年よりスタートしたキャンペーンです。
多くの地域から書店がなくなり、本が読まれなくなったと言われているこの時代に「本が好きな人」をこれまで以上にワクワクさせ、一方で、まだまだ「本との距離感が遠い人」には魅力的な本との出会いを届ける仕掛けを出版業界が一丸となって実施しており、年間を通してさまざまな企画、イベントをおこなっています。
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今回「ほんのひきだし」では、書店コラボキャンペーンの開催を記念し、「人生というゲームをもっと楽しく」という理念のもと挑戦を続けるドズル社のリーダー・ドズルさんにインタビューを行いました。
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インタビュー後編では、よりエンターテインメントにフォーカスして、ドズル社メンバーにおすすめしたい本、自分の「好き」の見つけ方や読書が苦手な方へのアドバイスについて伺います。
ドズル社の読書事情や、メンバーにおすすめしたい一冊とは?
――BOOK MEETS NEXTとのタイアップ企画「ドズル社書店コラボキャンペーン」では、購入者特典付きのブックフェアやノベルティキャンペーン、さらに読んだ本の感想を投稿していただく企画など、さまざまな形でタイアップ施策を予定しています。このコラボのお話を聞いたとき、どのように感じられましたか?
ドズル 率直に、うれしい気持ちが一番最初に来ました。本当に僕、本が大好きなので。やっぱりほかのエンタメにはない、本でしかできない体験っていうのがあると思うんですよね。そこを、みんなに声を大にしてアピールできる機会なので、すごくありがたいです。
――今回、「読書を通じて、自分の『好き』を見つけよう」というテーマで書店コラボキャンペーンを実施するのですが、たとえば「自分の好きなものがわからない」と思っている人が本を選ぶときのアドバイスはありますか?
ドズル なるほど……。「自分って何者なんだろう」「自分の好きって何なんだろう」って、みんな考えすぎている気がしています。それをわかってから本を読むんじゃなくて、まずは何でも読んでみたほうがいいと思うんです。
自分のことって意外と他人のほうがわかっていることもあるので、僕は「これ読んでみろよ」って勧めてくれるような、おせっかいな友達の存在をすごく大切にしています。 おすすめされた本を、自分の好き嫌いはいったん置いて、まず読んでみる。そうすると「あ、自分ってこういうの好きなんだ」って気づくこともよくあるんですよね。
なので、今回BOOK MEETS NEXTというキャンペーンを通じて、誰かがおすすめしている本でどれかしらピンとくるものを手にとってみるということはやってほしいなと思いますね。
――ありがとうございます。ドズル社の他のメンバーの方も結構本を読まれますか?
ドズル ビジネス書とか、活字の本は僕以外はほぼ読まないと思います。漫画は結構読むので、よく雑談でおもしろかった漫画の話とかはしています。
たとえば『週刊少年ジャンプ』の話だと、本誌派のおおはらMENと、単行本派の僕とぼんじゅうるで派閥が分かれているので、「ネタバレは待って!」という会話はよくやってますね。メンバーのなかでは、ぼんさんが一番漫画を読むと思います。
――メンバーのみなさんとは、漫画の話で盛り上がることが多いのですね。活字の本はあまり読まないとのことですが、ドズルさんがメンバーに“おせっかい”をしておすすめしたい本はありますか?
ドズル 雨穴さんの『変な家』がめちゃくちゃ良かったのでおすすめしたいです。
- 変な家
- 著者:雨穴
- 発売日:2021年07月
- 発行所:飛鳥新社
- 価格:1,400円(税込)
- ISBNコード:9784864108454
YouTubeの動画と本、映画でそれぞれコンテンツがあって、ストーリー自体は同じなんですけど、構成が全然違うんですよ。本は本として、動画は映像作品としてよりわかりやすくするために登場人物とか設定が変わっているんです。両方を見ると、その違いがおもしろくて。
それぞれの媒体に没頭させるための手法が散りばめられていて、僕はすごく勉強になったので、メンバーにも読んでもらいたいですね。
――『変な家』のように、動画でおもしろいと思ったコンテンツを小説で楽しむというのは、普段活字に触れない方も入りやすくて良いですね。
ドズル 『変な家』は動画からですが、最近はゲームを原作とした映像化がトレンドですよね。「Minecraft(マインクラフト)」も今年映画化されていましたけど、最近だと「8番出口」とか、ゲームから映画になる作品が増えてきている印象があります。
小説も出ているケースが多いので、好きなコンテンツをきっかけに読書をはじめるのはすごく良い入り方だと思います。
- 8番出口
- 著者:川村元気
- 発売日:2025年08月
- 発行所:水鈴社
- 価格:977円(税込)
- ISBNコード:9784910576046
――ほかにも、ドズルさんが「これは特におすすめしたい」という漫画や、先ほどの『変な家』のように、本以外とも横断して楽しめるタイトルなどはありますか?
ドズル パッと思い浮かぶところで言うと、僕は『キングダム』を読んでからさらに歴史ものにどっぷりはまりました。昔から歴史は好きだったんですが、「キングダムの次の時代ってどうなるんだろう?」と気になって『項羽と劉邦』を読んでみたり、三国志を読んだあとに今度は蜀ではなく魏の視点の漫画を読んでみたり……。そんな感じで、知りたいことを深掘りするためにつながっていく読み方をすることはよくありますね。
- キングダム 1
- 著者:原泰久
- 発売日:2006年05月
- 発行所:集英社
- 価格:715円(税込)
- ISBNコード:9784088770796
本が苦手な人ほど「完璧に読もうとしない」ことが大事
――ドズルさんは、どんな時に、どういう読書スタイルで本を楽しまれていらっしゃいますか?
ドズル 今っていろんなインプットの仕方があるじゃないですか。動画とか音声とか、インターネットの情報とかいろいろある中で、僕にとって本を読む時間は、ただ文章を読んで何かインプットするだけではなくて、「考えごとの時間」なんですよね。
なので、時には3行読んで本を閉じて、しばらくずっと考えごとをするということもあります。映像や音声のコンテンツにおいては、あまりそういう「自分のペースで立ち止まる」楽しみ方ってしないですよね。考えごとをしながら読み進められるのは、本ならではの良さだし、僕はそこが好きです。
本を読む習慣としては、「この時間は他の仕事を絶対入れない」と決めた時間を1週間に1回必ず作っていて、その時間に本を片手に考えごとをしています。「今僕がいる状況って、あの本に書いてあったことと似ているな」と辞書のように引いて、書いてあることを読んで「まあ大丈夫かな」と思えたりもする。そういう使い方をよくしています。
――すごく素敵な読書スタイルですね。本が苦手な方って、「1冊を最初から最後まで読まなきゃいけない」と思い込んでしまいがちなので……。
ドズル そうですよね。本を義務感で読むと眠くなりますよね(笑)。本が苦手という人は、もしかしたら真面目に読もうとしすぎているのかなと思っています。もちろんミステリーとかは最初から最後まで読むんですけど、ビジネス書は知っている内容は飛ばして、目次を読んで気になるところから読み始めるようにしています。
もし読書時間が10分だったとしても、その本からなにかひとつ学べたら、それってすごく大きな価値だと思うんです。だから「長時間読まなきゃ」とか、「一番最初から最後まで1文字も漏らさずに読まなきゃ」というふうに考えるのではなくて、その本から「なにかひとつ持ち帰ること」をゴールにして読むようにしています。
本が苦手な人は、まずは気になるところだけ読むという読み方も1回チャレンジしてみてほしいですね。
「本を好きになる人が一人でも増えたらうれしい」 ドズルさんの本への想いとは
――最後に読者の皆さんにメッセージをいただけますか?
ドズル 人とご飯を食べながら話したとしても、せいぜい1、2時間くらいですよね。その時間で得られる情報って、実はすごく限られていると思うんです。でも本だと、その人の考え方や、人生のなかで大切にしている価値観、挫折しそうになったときにどう乗り越えたのかといった、普通におしゃべりしていても聞けない話がぎゅっと詰まっています。いろんな時代、国、会社の人たちの物語に触れられる――本って、本当にそこがすごいところだと思っています。
だからこそ、「本を読む習慣がない」という人ほど、ぜひ今回の機会に挑戦してみてほしいです。少しでも興味が湧いたものを選んでもいいし、もし迷うようであれば、僕たちがおすすめする1冊を手に取ってみてほしい。
今回のキャンペーンをきっかけに、本が好きになる人が一人でも増えたら、僕としてもすごくうれしいですね。
ドズル社について

医大生からYouTuberになった異色の経歴を持つ「ドズル」をリーダーに、5名のメンバーで活動するゲーム実況グループ。
ドズル、ぼんじゅうる、おんりー、おらふくん、おおはらMENの5名で「マインクラフト」を中心としたゲーム実況動画を毎日公開し、チャンネル登録者数は258万人(2025年12月時点)を突破。「人生というゲームをもっと楽しく」というテーマでゲーム実況者の枠を超えたさまざまなエンターテインメントを提供している。
・YouTubeチャンネル|https://www.youtube.com/@dozle
・X|https://x.com/dozle_official
・公式サイト|https://www.dozle.jp



