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疲れのピークの水曜日はいつもより30分早く寝る!1週間の生活リズムの改善法を説く『「月曜の朝がつらい」がなくなる本』【総合3.8】

「月曜の朝がつらい」がなくなる本
著者:森下克也
発売日:2025年09月
発行所:三笠書房
価格:847円(税込)
ISBNコード:9784837989370

 

『「月曜の朝がつらい」がなくなる本』の要点

1.仕事中は交感神経が、リラックスしているときは副交感神経が優位になる。多忙なビジネスパーソンこそ、この切り替えをうまく行い、リズムを整えることが重要だ。

2.食事の基本は「1日3食、食事に集中、間食は1回」だ。当たり前のようでいて、実践できる人は少ない。意識的に時間をコントロールして、食事の時間はしっかり確保しよう。

3.平日は「月・火」「水」「木・金」の3つに分けて捉えるといい。「月・火」は試運転、「水」は戦略的な“手抜き”の日にして、「木・金」はあと少しで週末だと考えて全力を出しきるようにすると、メリハリがつく。。

 

『「月曜の朝がつらい」がなくなる本』レビュー

仕事をしていれば一度くらい「月曜の朝がつらい」と思ったことがあるはずだ。週末は楽しく過ごしたけれど、日曜の夜ともなると「明日からまた仕事か……」と憂鬱な気持ちになってしまう。もしそんな気持ちを口にする人がいたら、「そういうものだよ」「誰にでもあることだよ」と軽く受け流してしまうかもしれない。それくらいに、「月曜の朝がつらい」はありふれている。ところが、本書は「月曜の朝がつらい」は体からのSOSかもしれないと警鐘を鳴らす。

本書の著者である森下克也氏は、心療内科医としてこれまでたくさんの患者さんと接してきた。そして実際、「月曜の朝がつらい」とつぶやいていた人が、その後精神状態を悪化させ、うつ病になってしまった例もあるという。「月曜の朝」は毎週、年に何度も、繰り返しやってくる。それなのに「月曜の朝がつらい」と毎週思うのであれば、それは生活に無理が来ているというサインなのかもしれない。

心身ともに快適な生活をおくるために本書が提案するのは、日常の“リズム”を見つめ直すための「リズムコントロール」だ。眠り・食事・生活サイクルという3つの柱から、生活を整える方法を具体的に紹介している。「月曜の朝」が毎週つらい、毎週全力疾走の生き方に疲れを感じているという方には、特に本書をおすすめしたい。「月曜の朝」のつらさを軽くすることを通して、より軽やかで快適な日々を過ごすためのヒントが手に入ることだろう。

 

『「月曜の朝がつらい」がなくなる本』が気になる方におすすめ

「わかってもらう」ということ 他人と、そして自分とうまくやっていくための言葉の使い方
著者:川添愛
発売日:2025年07月
発行所:KADOKAWA
価格:1,760円(税込)
ISBNコード:9784041148853