誰もがもう一度、自分の挑戦に向き合いたくなる、応援歌のような物語に
「人はいつからでも再生できる」という人生の応援歌、究極のヒューマンドラマ・コミックである『ワンモア・テーブル!~人生やり直しレストラン~』(電子書籍)が10月25日(土)、「コミックシーモア」で先行配信されました。
本作の詳細はこちらからご覧いただけます。

本作品は、「世にも奇妙な物語」など数々の人気ドラマを手がけてきた共同テレビジョンと、デジタルコミック出版社のファンギルドが、「感動IP」をテーマにドラマ+コミックの原作を生み出していく共同制作プロジェクトの第1弾です。
65歳にしてすべてを失った主人公と、新卒1年目のバイタリティ溢れるヒロイン。飲食店経験のない2人が、思い出のレストラン再開の挑戦とさまざまな出会いを通じて成長していく人間ドラマである本作の著者・大島幸也さんに、今回特別にお話を伺いました。
【プロフィール】
大島幸也(おおしま・ゆきえ)。2020年デビューの2人組漫画家。コメディ、和風ファンタジー、ラブロマンスと多彩なジャンルを制作。読者の心に迫るストーリーと魅力的な作画で、新たなファンを増やし続けています。公式Xアカウントはこちら。
――本作のテーマや想いについて教えてください。
大島 テーマは「挑戦」と「人との繋がり」です。「もう大人なんだから」と言われ、自分でもそう言い聞かせているうちに、知らず知らず大人ぶってしまう。挑戦することの楽しさを忘れ、流されるまま生きてしまうことは、誰にでもある経験だと思います。
主人公の三宅もそんな一人。数日前まで「部長」と呼ばれていた自分は、もうそこにはいません。何者でもない自分に戸惑いながらも、千佳という女性が差し伸べてくれた手をきっかけに、新しい挑戦の一歩を踏み出します。
この物語は、三宅の挑戦を見守り、時には応援しながら、読者の方の心情に優しく寄り添う作品でありたいという思いで作りました。ページをめくるたび、誰もがもう一度、自分の挑戦に向き合いたくなる。そんな応援歌としての物語になったら嬉しいです。
――「ワンモア・テーブル!」というタイトルには、どのような意味を込められたのでしょうか。
大島 タイトルには、本作のテーマである「挑戦」と「人との繋がり」を象徴する意味を込めました。「ワンモア」は、再挑戦する勇気を表しています。そして「テーブル」は、食卓を囲むことで生まれる会話や絆、互いの存在を感じられる時間を象徴しています。
この2つを合わせることで「再挑戦する主人公が、食を通して人との繋がりを取り戻す」という物語を表現しています。誰もが心のどこかに抱いている「やってみたい」や「繋がりたい」という思いを感じていただけたら嬉しいです。
――主人公の三宅智史をはじめ、加納千佳やまわりをかためるキャラクターもとても魅力的です。キャラクター作りでこだわっている点を教えてください。
大島 本作のキャラクターは、基本的な性格のほかに、必ずポジティブとネガティブな面の両方を決めて作りました。例えば三宅は、「考えすぎない、人の良いところを見る」というポジティブな面と、「無責任だと思われやすい、雑な部分がある」というネガティブな面を持ちます。
千佳のポジティブは「行動力がある」、ネガティブは「計画性はあまりない」など、ほかにも多く存在しますが、すべてのキャラクターに10個以上決めています。
そういった性格の裏表を決めることで、本作では、自分や身の回りの人に重ねていただけるような人間味を描けるように努力しました。

▲三宅と千佳が出会う「人と人との繋がり」にも注目です。
――連載を楽しみにされている読者のみなさんへ、メッセージをお願いします!
大島 すれ違いや迷いの中にいる登場人物たちが、レストランの再生を通じて少しずつ前に進んでいく姿を見てもらえたら嬉しいです。
洋食レストランが舞台ということもあって、誰もが一度は食べたことのあるようなメニューが、物語の中で人と人を繋ぐ小さな橋になっています。ただの食事じゃない。一皿のご飯が、誰かの背中を押したり、すれ違いを溶かしたり。そんな“きっかけの味”を感じてもらえたら嬉しいです。
――ありがとうございました。
「人生は何歳になってからでも挑戦できるし楽しめる、というメッセージを込めたドラマをずっとやりたいと思っていました」
数々の話題のドラマを手がける、共同テレビジョンプロデューサーの橋本芙美さんからもコメントをいただきました。
共同テレビジョンプロデューサー・橋本芙美さんのコメント
十数年前から、私の企画ファイルに「定年レストラン」という企画メモが眠っていました。それは、定年退職を迎えた人達が集まってレストランを開店し、第2の人生を謳歌するドラマの企画でした。
「定年」と言っても、今や60代はまだまだ現役でやりたいことが沢山あって、エネルギーに満ち溢れています。そんな60代を主人公に、人生は何歳になってからでも挑戦できるし楽しめるというメッセージを込めたドラマをずっとやりたいと思っていました。
数年前にファンギルドさんと一緒にIP開発をしようという話が始まった際に、この「定年レストラン」に目を留めてくださいました。そして大島幸也先生が、この企画をベースにさらに若いヒロインや人生に挫けそうになっている登場人物たちの設定を加えてくださり、レストランの再生と共に彼らも新たな「挑戦」をするお話が誕生しました。
このコンテンツがコミックやドラマを通して、何歳からでも自分次第で挑戦できる、人生は楽しめる、という応援歌になれたらいいなと思います。
まずは大島幸也先生の心温まるストーリーと素敵な作画によるコミック版をぜひお楽しみください。
【プロフィール】
橋本芙美(はしもと・ふみ)。テレビドラマプロデューサー。2002年共同テレビジョン入社。「メイちゃんの執事」「フリーター、家を買う。」「マルモのおきて」など数々の人気ドラマを手がける。近年の作品に「人事の人見」「笑うマトリョーシカ」「夕暮れに、手をつなぐ」など。
共同テレビジョン
1958年、株式会社共同テレビジョンニュースとして設立。その後1970年に現在の株式会社共同テレビジョンに改称、日本を代表する映像を創り出す総合制作会社です。

テレビ番組や映画のみならず配信オリジナルコンテンツ、Web、モバイルコンテンツ等の制作のほか、企業向けの映像制作やCMの企画制作、イベント等の実施サポートまで、制作部門と技術部門が連携し、企画立案から制作、撮影、編集までの幅広い業務を一括して行っています。
共同テレビジョン公式サイトはこちら。
電子コミックレーベル「コミックアウル」
手のひらに、非日常を! 「コミックアウル」は、2020年11月に創刊した青年向けコミックレーベルです。物語の世界に生きるキャラクターを通して、心動かす非日常体験を提供していきます。

「コミックアウル」公式サイトはこちら。「コミックアウル」編集部公式Xはこちら。
